シャオミ日本参入第1弾スマホ「Mi Note 10」を写真とともに紹介!

既報通り、Xiaomi(以下、シャオミ)が日本市場参入第1弾製品としてSIMフリースマートフォン(スマホ)「Mi Note 10(型番:M1910F4G)」および「Mi Note 10 Pro(型番:M1910F4S)」(ともにXiaomi Commuications製)を発表し、Mi Note 10を2019年12月16日(月)、Mi Note 10 Proを12月23日(月)に発売します。

販路は当初は総合Webストア「Amazon.co.jp」( http://www.amazon.co.jp )のみとなっており、価格(税別、カッコ内は税込)はMi Note 10が52,800円(58,080円)、Mi Note 10 Proが64,800円(71,280円)。色は両機種ともにオーロラグリーンおよびグレイシヤーホワイト、ミッドナイトブラックの3色展開。

なお、Mi Note 10およびMi Note 10 Proはともに背面のメインセンサーに世界初の1億800万画素CMOS「Samsung HMX」を採用したペンタリアカメラを搭載し、光学2倍・ハイブリッド10倍・デジタル50倍のズームや超広角撮影、マクロ撮影に対応しているほか、Qualcomm製チップセット(SoC)「Snapdragon 730G」を搭載したミッドハイレンジモデルとなっています。

今回はひと足早くMi Note 10の実機に短い期間だったものの、触れる機会がありましたので簡単に概観やざっくりとしたカメラ機能などのファーストインプレッションをお届けします。なお、両機種の主な違いは内蔵メモリー(RAM)および内蔵ストレージ、カメラレンズで、Mi Note 10は6GB RAM・128GBストレージと7枚構成レンズ、Mi Note 10 Proは8GB RAM・256GBストレージ、8枚構成レンズとのこと。

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Mi Note 10のパッケージ。上面に「Note 10」のロゴ。サムスン電子の「Galaxy Note10」シリーズは日本では上位モデルの「Galaxy Note10+」しか販売されていないこともあり、現時点では日本で唯一の「Note 10」。なお、大きさの比較として「iPhone 8」を横に置いています

Mi Note 10およびMi Note 10 Proは海外でも今年11月に発表・発売されたばかりの最新スマホで、1億800万画素CMOSを含むペンタ(5眼)のリアカメラを搭載したミッドハイレンジモデルです。Mi Note 10 ProおよびMi Note 10 Proはグローバル向けの製品名であり、中国向けではそれぞれ「Xiaomi Mi CC9 Pro」および「Xiaomi Mi CC9 Pro Premium Edition」となります。

パッケージ(箱)は黒を基調としたベーシックなもので、開けるとすぐにMi Note 10の本体が現れます。同梱物はMi Note 10本体のほか、最大30Wに対応した電源アダプター、シンプルな保護カバー、USB Type-C ケーブル、SIM 取り出しツール、ユーザーガイド、保証書となっています。保護シートを剥がして、本体の電源を入れて初期設定を行っていきます。

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Mi Note 10の箱を開けたところ。すぐにMi Note 10の本体が現れます


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Mi Note 10の同梱物一覧。最大30Wの急速充電器が付属。標準規格に対応した汎用の充電器ではUSB Type-C経由によるUSB PDの18W(9V・2A)にも対応


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本体に装着されている保護シートを剥がすところ。背面側と両面を保護。なお、他社製品の一部では購入時に画面保護シートが貼られている場合がありますが、Mi Note 10ではそうしたものはない模様


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Mi Note 10の前面。画面の左右両端が湾曲しており、初期の頃のGalaxyシリーズの「エッジスクリーン」を彷彿とさせる緩くラウンドした形状

外観は前面と背面の左右両端が湾曲した流線型のラウンドデザインで、少し前のGalaxyシリーズのような印象です。ディスプレイを覆う前面だけでなく、背面も強化ガラス「Corning Gorilla Glass」を採用しており、画面は上部中央に水滴型ノッチ(切り欠き)のあるアスペクト比9:19.5の縦長な約6.47インチFHD+(1080×2340ドット)3D curved Super AMOLED/有機ELディスプレイ(約398ppi)となっています。

有機ELなので常時表示機能「アンビエント表示」に対応しており、最大600nitの明るさと400000:1の高いコントラストを実現し、色域はDCI-P3をサポート。TÜV Rheinland ローブルーライトモードやナイトモード、色温度調整にも対応し、生体認証として画面内指紋センサーを搭載しています。またノッチ部分にはフロントカメラは約3200万画素CMOS(1画素1.6μm)+F2.0レンズを搭載し、4in1スーパーピクセルに対応。

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Mi Note 10の背面。デジタルカメラのように横にした状態で左上に「Xiaomi」ロゴ、右上に5眼のリアカメラが配置され、左下には各種認証情報も。ただし、日本向けの認証(いわゆる「技適マーク」)は電子式表示となるため、ここには記載されていません


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本体カラーのオーロラグリーンは流行りの光の当たり具合によって色味が変わって見えるようになっており、ベースは濃い深緑となっているものの、光が反射するとエメラルドグリーンのような明るい緑となります

注目の5眼リアカメラはメインに1/1.33型の約1億800万画素CMOS(1画素0.8μm)+標準レンズ(F1.69・画角82°・OIS)、約1200万画素CMOS(1画素1.4μm)+望遠レンズ(F2.0)、1/3型の約2000万画素CMOS(1画素1.12μm)+超広角レンズ(F2.2)、約500万画素CMOS+超望遠レンズ(F2.0・OIS)、約200万画素CMOS(約1.75μm)+マクロレンズの構成。

約1億800万画素CMOSは4つの画素を束ねて1画素1.6μm相当として明るく撮影する4in1スーパーピクセルに対応しているほか、デュアルソフトライトとデュアルフラッシュライトを含む4つのフラッシュライトによって暗い場所でも明るく撮れるとのこと。またズーム撮影や超広角撮影、マクロ撮影以外にもムーンモードやポートレートモード、バーストモード、プロモード、HDR撮影などに対応。

また動画撮影は4K・30fpsやフルHD・60fpsのほか、960fpsのスローモーションビデオやスマートオーディオペアリングにも対応。もちろん、他社と同様にカメラ機能にはAI(人工知能)も活用し、AI美顔やAIスマートスリム、AIシーン検出(27種類)、AIレンズフレア、AIスタジオ照明、AI高解像度写真が利用可能。サイズは約157.8×74.2×9.67mm、質量は約208g。

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Mi Note 10の電源を入れてみた。電源ONは他の製品と同様に本体右側にある電源キーを長押しでOK。起動も「Mi」ロゴと「Android」ロゴが表示される程度で早い


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SIMカードスロットは本体右側面の下側に配置されており、nanoSIMカード(4FF)サイズが2つのデュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)に対応。一方でmicroSDカードなどの外部ストレージスロットは非搭載となっています

携帯電話ネットワークはnanoSIMカード(4FF)が2つのデュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)に対応し、対応周波数帯は4GのFDD-LTE方式でBand 1および2、3、4、5、7、8、18、19、20、26、28、TDD-LTE方式でBand 38および40、3GのW-CDMA方式でBand 1および2、4、5、6、8、19、2GのGSM方式でBand 2および3、5、8となっており、日本ではNTTドコモおよびau(VoLTE)、ソフトバンクともにVoLTEを含めて対応しているとのこと。

なお、楽天モバイルの無料サポータープログラム(MNO)のSIMカードを装着してみたところ、通話やデータ通信はできなかったため(SMSは送受信可能)、少なくとも現時点では対応していないと言って良さそうです。また日本ではAXGP方式(TDD-LTE方式互換)で提供されているBand 41には非対応となっているため、auやソフトバンク回線では混雑エリアなどでの利用が気になるところ。

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Mi Note 10を持ってみたところ。大きさとしてはそこまで大きくないものの、質量が約208gもあることもあってかなり重い印象を受けます。サイズ感としては大きめのラウンドデザインなので誤操作が気になるところ

その他の仕様では5260mAhバッテリーおよびUSB Type-C端子、3.5mmイヤホンマイク端子、IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠(2.4および5.xGHz)の無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooth 5.0、NFC Type A/B、赤外線リモコン、位置情報取得(A-GPS・GLONASS・Beidou)など。microSDカードなどの外部ストレージスロットはなし。

センサー類は加速度センサーおよびジャイロセンサー、電子コンパスなど。大容量バッテリーを搭載していることもあり、持ってみてまず感じるのは重さがずっしりとあるなというところでした。また他の最近のスマホと比べると若干厚みもあります。一方、1億800万画素CMOSを搭載していることもあってか、リアカメラは多少出っ張っており、背面側を下にして置くとカタカタ言います。

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Mi Note 10の左右側面。右に音量上下キーと電源キー、SIMカードスロットがあり、左には何もない


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Mi Note 10の上下側面。上にサブマイクと赤外線リモコン端子、下に通話用メインマイクおよびモノラルスピーカー、USB Type-C端子、3.5mmイヤホンマイク端子が配置。なお、上下ともにアンテナラインも見える


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付属のクリアケースを装着したみました。大きさと重さがそれなりにあるので落とす心配を考えるとケースや保護シートを付けて利用したいように思われ、見た目はいまいちなので一時的に利用し、できれば好みのケースを購入したいところ


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左が6.1インチのiPhone XR、右が6.5インチのiPhone 11 Pro Maxで、縦はiPhone 11 Pro Maxとほぼ同じ程度


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横幅はiPhone XRとほぼ同じ程度。最近のスマホとしては標準的な横幅という印象

シャオミのスマホは日本初ということで、ざっくりと使ってみた印象ですが、他のAndroidスマホとそれほど大きく違うというわけではなく、ホーム画面はライバルのHuawei Technlogies(以下、ファーウェイ)やOPPO Mobile Communications(以下、オッポ)と同様にホーム画面にアプリがすべて表示されるタイプです。通知や設定なども若干癖はありますが、すぐに慣れるように思われます。

日本語入力アプリはGoogleの「Gboard」がプリインストールされており、他にサードパーティー製アプリでは「Facebook」や「Netflix」がプリインストールされていますが、これらはアンインストールが可能でした。

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OSはAndroid 9(開発コード名:Pie)をベースにした「MIUI Global 11.0.5」で、すでにAndroid 10の新機能である「ダークモード」にも対応。ホームアプリはデフォルトの「システムランチャー」のみで、中国のメーカーで多く採用されているアプリ一覧(ドロワー)のないタイプで、初期状態ではホーム画面が2枚と左にアプリのショートカットなどが表示される「ガイド」機能があります


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「設定」はAndroid標準とは少し構成が異なるものの、慣れていればどこに何があるのかはすぐに把握できそう。画面は「デバイス情報」および技適マークの電子式表示がある「証明」。動作はほとんどの操作では快適に行えますが、カメラアプリのモードの切り替えや108Mモードでの保存などは若干待ちがある印象


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カメラアプリのユーザーインターフェース(UI)はファインダー部分をスワイプすると「写真」を中心に縦画面で右に「108M」および「ポートレート」、「夜景」、「パノラマ」、「プロ」、左に「ビデオ」および「ショートビデオ」、「スローモーション」が切替可能。写真ではデフォルトの「1倍」の他に光学ズームの「2倍」および「5倍」、超広角撮影の「0.5倍」、そして「マクロ」がタップするだけで切り替えでき、さらにピンチイン・ピンチアウトを使えば10倍ハイブリッドズームや50倍デジタルズームも行えます


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カメラのシャッター音やフォーカスロック音は単音ながら「カシャッ」などと比較的音が大きいのが気になるところ。なお、スクリーンショット音はデフォルトでは鳴るようになっており、着信音が最小になっていたり、サイレントモードになっていれば鳴らないほか、設定から「サウンドとヴァイブレーション」→「追加設定」にて「スクリーンショット撮影音」をオフにすれば常時鳴らさないようにできるようになっています

ざっくり撮影した写真。上から「写真」(4in1スーパーピクセルによる2700万画素)の1倍、「108MP」(1億800万画素)の1倍、「写真」の2倍ズーム、「写真」の5倍ズーム、「写真」の0.5倍ズーム(超広角撮影)、「写真」のマクロ撮影。すべてオートで、HDRは自動で撮影しています。

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記事執筆:memn0ck


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