楽天モバイルが自社回線とau回線のエリア間接続を改善!音声通話の切断に伴う再発信が不要に

楽天モバイルは14日、同社が移動体通信事業者(MNO)として自社回線(以下、楽天回線)を構築して提供している携帯電話サービス「楽天モバイル」( https://network.mobile.rakuten.co.jp/ )においてパートナー(au)回線エリアとを新たにコアネットワーク内にある制御装置間を「S10インタフェース」で接続したと発表しています。

これにより、これまでは楽天回線とau回線を切り替えるときに一旦圏外となって切断されていましたが、音声通話の切断に伴う再発信が不要となるほか、切り替え時間も短くなるなど、さらに快適な通信環境を提供することが可能となったということです。

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楽天モバイルのMNOとしての携帯電話サービスは4月8日に正式サービス「Rakuten UN-LIMIT」を提供開始し、現在は自社回線の楽天回線エリアに加え、楽天回線エリアとなっていない地域についてはau回線エリアで提供されています。

これは同社とKDDIとの協定に基づいて提供を受けている携帯電話サービス「au」の「4G(第4世代移動通信システム)」のローミングとなっており、この楽天回線とau回線が新たに両社のそれぞれのコアネットワーク内にある制御装置であるMME(Mobility Management Entity)間をS10インタフェースによって接続されたとのこと。

楽天モバイルでは従来の「S8インタフェース」での接続に加えて、今回新たにS10 インタフェースでも両社のMME間を接続することで、エリア間を移動する際のネットワーク切り替え動作において接続が維持されるほか、切り替え時間も短くなってより快適に利用できるようになったということです。

なお、S10 インタフェースは国際標準化団体「3GPP」において標準化されている装置インタフェースの1つで、本取組はKDDIの協力のもと、開発パートナー企業の1社であるシスコシステムズと楽天モバイルの共同開発によって異なるMNO同士のMMEを接続することに成功し、利便性向上を実現したものだとしています。



記事執筆:memn0ck


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