ソフトバンク・ワイモバイルから「A002OP」が登場へ!写真はUQ mobile版のOPPO Reno3 A

既報通り、OPPO Mobile Telecommunications(以下、OPPO)が新たに未発表のソフトバンク向けと見られるスマートフォン(スマホ)「A002OP」について日本向けの認証(いわゆる「技適」)をTeleficationを通じて取得しており、日本で発売する準備を行っていると見られます。

その後、そのA002OPはTeleficationだけでなく総務省の「技術基準適合証明等を受けた機器の検索」のデータベースにも登録されていましたが、今回、米連邦通信委員会(FCC)およびWi-Fi Allianceの認証も通過しており、より多くの情報が判明しています。

中でもFCCが公開している資料からサイズが約160.9×74.1×8.2mm、バッテリー容量が4025mAhなどの仕様や背面のシルエットがすでに携帯電話サービス「UQ mobile」にて発表されている「OPPO Reno3 A(型番:CPH2013)」と同じとなっており、A002OPはソフトバンク向けOPPO Reno3 Aまたは同等製品となりそうです。

UQ mobileのOPPO Reno3 Aは6月下旬以降に発売予定となっていることから近くソフトバンクからも発表されると見られ、携帯電話サービス「SoftBank」または/および「Y!mobile」向けとしてすでに発表されているSoftBank向け5Gスマホ「OPPO Reno3 5G(型番:A001OP)」に続いてOPPOのスマホがソフトバンクに納入されることになるようです。

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FCCで公開されている資料の一部で、背面シルエットやFCC IDが記載されているラベルの様子

FCCでは6月10日付でFCC ID「R9C-A002OP」として認証されており、FCCでは4GのFDD-LTE方式におけるBand 2および4、5、7、26、TD-LTE方式におけるBand 38および41、3GのW-CDMA方式におけるBand IIおよびIV、V、2GのGSM方式における850および1900MHzで取得しています。

また2G(GSM方式)や3G(W-CDMA方式)、4G(LTE方式)だけでなく、無線LAN(Wi-Fi)やBluetooth 5.0 LE、NFC、FMラジオ、位置情報取得(GPS・GLONASS・Galileo・BDS)でも認証されており、質量は約177gでAndroid 10ベースのColorOS 7.1を採用しているとのこと。

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一方、Wi-Fi Allianceでは5月18日付で「Phone」(Certification ID:WFA98253)およびテザリング用の「Routers」(Certification ID:WFA98254)でそれぞれ認証されており、IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠(2.4および5.xGHz)でQualcomm製チップセット(SoC)を搭載しているのがわかります。

また総務省のデータベースによって日本向けに取得した対応周波数帯は4GのFDD-LTE方式でBand 1および3、8、18、19、26、28、TD-LTE方式でBand 39および41、3GのW-CDMA方式でBand IおよびVI、VIII、XIX、Wi-Fiの2.4および5.xGHzなどとなっています。なお、工事設計認証番号は「201-200333」。

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総務省が公開している電気通信機器の相互承認(MRA)による認証情報

OPPO Reno3 Aは人気となったおサイフケータイ(FeliCa)にも対応したミッドハイレンジスマホ「OPPO Reno A」の後継機種で、現状ではUQ mobileから価格が案内されていないものの、同様にコストパフォーマンスが高いスタンダードモデルになると見られます。

またSoCがSnapdragon 710からSnapdragon 665に変更されて一見するとスペックダウンのようにも思われますが、世代が新しくなっていることもあり、ベンチマークの結果などではほぼ似たような結果が出ることからおおよそ使い勝手はそれほど変わらないと見られています。

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主な仕様は約6.44インチFHD+(1080×2400ドット)ディスプレイ6GB内蔵メモリー(RAM)、128GB内蔵ストレージ、microSDXCカード(最大256GB)、nanoSIMカード(4FF)スロット、USB Type-C端子、急速充電「Quick Charge 2.0」、3.5mmイヤホンマイク端子など。

リアカメラは約4800万画素CMOS/広角レンズと約800万画素CMOS/超広角レンズ、約200万画素モノクロCMOS、深度測位用の約200万画素CMOSのクアッド構成となっており、フロントカメラは約1600万画素CMOS/広角レンズのシングル構成で、顔認証にも対応しています。

UQ mobileのOPPO Reno3 AはSIMフリー版となるCPH2013となっており、恐らくUQ mobile以外からも量販店やECサイト、その他の仮想移動体通信事業者(MVNO)からも販売されると見られる一方、auでは取り扱いはないと思われます。これに対し、ソフトバンクではSIMフリー版ではなく、自社用の型番で販売することになりそうです。







記事執筆:memn0ck


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