未発表の京セラ製スマホ「A001KC」が認証取得!写真はワイモバイル向け「かんたんスマホ」

Bluetooth認証機関のBluetooth SIGは26日(現地時間)、未発表の京セラ製Android搭載携帯電話「A001KC」が認証通過したとして情報を公開しています。Declaration IDは「D050634」。詳細は不明ながら製品概要は「Android phone」となっており、Bluetoothのバージョンは5.0となっています。

A001KCは型番ルールからソフトバンクの携帯電話サービス「SoftBank」や「Y!mobile」向け製品となると見られ、Bluetooth SIG以外にも移動通信ネットワークと携帯端末の相互接続性を保証する認証を行っているGCF(Global Certification Forum)でも2020年5月29日付で認証を取得しています(GCF Reference:8991)。

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Bluetooth SIGが公開しているA001KCの認証情報

京セラではこれまでにSoftBankやY!mobileといったソフトバンク向け製品として主に通常のスマートフォン(スマホ)「DIGNO」シリーズやシニアなど向け「かんたんスマホ」(Y!mobile)、そしてフィーチャーフォン(従来型携帯電話、以下「ケータイ」)「DIGNO ケータイ」シリーズを納入しています。

このうちのDIGNO ケータイについては2020年3月にSoftBank向け「DIGNO ケータイ(型番:902KC)」およびY!mobile向け「DIGNO ケータイ 903KC」、そしてこれらをベースにした法人向け「DIGNO ケータイ3 for Biz(型番:904KC)」を2020年2月より販売しており、製品サイクルを考えると新製品が登場するのはまだ早いのではないかと思われます。

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GCFによる認証情報

そのため、恐らくA001KCはスマホになるのではないかと予想され、スマホでは2019年11月に発売した「DIGNO BX(型番:901KC)」、2018年7月に発売した「かんたんスマホ(型番:705KC)」に続く製品となります。なお、GCFによると、4G(LTE方式)ではキャリアアグリゲーション(CA)には対応せずに下り最大150Mbpsおよび上り最大50Mbpsとなっています。

またGCFの認証を取得した携帯電話ネットワークにおける対応周波数帯は4GにおけるFDD-LTE方式のBand 1および2、3、4、8、3GにおけるW-CDMA方式のBand IおよびII、IV、VIII、2GにおけるGSM方式の900および1800、1900MHzとなっており、GSMの850MHzに対応していないこともあってやはりDIGNO BXやかんたんスマホのようなエントリーモデルになりそうです。

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A001KCではないかと推測できる京セラ製「EB1035」のFCCによる認証情報の一部(ラベル)

一方、A001KCとは断定できないものの、米連邦通信委員会(FCC)において京セラ製の未発表製品「EB1035(メーカー型番)」が6月24日付で認証を取得しており(FCC ID:JOYEB1035)、認証ラベルに日本向けの認証(いわゆる「技適マーク」)があることに加え、国際ローミング用の周波数がソフトバンク向けと見られるほか、A001KCと同様に850MHzで認証を受けておらず、A001KCである可能性は高そうです。

このEB1035はIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠(2.4および5.xGHz)の無線LAN(Wi-Fi)やBluetooth、4GにおけるFDD-LTE方式のBand 2および4、3GにおけるW-CDMA方式のBand IIおよびIV、2GのGSM方式における1900MHzとなっており、NFCの認証も受けていないことからNFC(FeliCa含む)も非対応になりそうです。

なお、FCCではサイズが約159.0×71.0×8.9mmとなっており、横幅はかんたんスマホと同じとなっており、かんたんスマホは画面がアスペクト比9:16だったので、流行りの縦長画面を採用して「かんたんスマホ2」あたりとして登場しそうな気がしています。正式発表を待ちたいところです。





記事執筆:memn0ck


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