Motorolaが新ミッドレンジスマホ「moto g9 play」を発表!日本でも発売へ

Motorola Mobilityが価格を抑えたミッドレンジスマートフォン(スマホ)「moto g」シリーズにおける第9世代「moto g9」ファミリーの新商品として「moto g9 play(型番:XT2083-*)」(*は任意の数字)を発表しています。欧州などにてすでに販売されており、価格は欧州では169.99ユーロ(約21,000円)。

また総務省が「技術基準適合証明等を受けた機器の検索」のデータベースを更新し、新たにMotorola Mobilityが「XT2083-3」(認証番号:202-SIM026)の相互承認(MRA)による工事設計認証(いわゆる「技適」)を2020年8月5日付けでCTC advancedによって取得しています。これにより、上述通り、XT2083-*はmoto g9 playの型番となっているため、日本で発売されることになりそうです。

また同社の最近の製品は技適を取得してからおおよそ4ヶ月後に発売されているため、従来通りであれば今年の年末頃には発売されそうですが、これまでと異なり、MRAとなっていることに加えて現状でW-CDMA(HSDPA)方式およびLTE方式のみで取得しているため、若干遅くなる可能性はなくはなさそうです(もちろん、逆に早くなる可能性がないわけではないですが)。

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moto g9 playはmoto gシリーズ第9世代のmoto g9ファミリーの新商品で、現時点では他にmoto g9ファミリーの製品がありませんが、これまでのmoto gシリーズにおける“play”モデルはより価格を抑えた下位モデルとなっているため、恐らくmoto g9 playもmoto g9ファミリーの中の下位モデルという位置付けになるのではないかと思われます。

moto g8ファミリーの主要製品である「moto g8」や「moto g8 power」などが搭載していたチップセット(SoC)はQualcommが2019年4月に発表した「Snapdragon 665(SM6125)」でしたが、moto g9 playでは新たにQualcommが2020年1月に発表した「Snapdragon 662(SM6115)」となっています。

数字的には小さくなっていますが、CPUやGPUはほぼそのままに画像処理プロセッサー(ISP)が「Spectra 340T」となって強化されているほか、通信チップも変更されてWi-Fi 6やBluetooth 5.1に対応しています。ただし、moto g9 playではWi-Fi 6やBluetooth 5.1には対応せず、Wi-Fi 5やBluetooth 5.0となっています。

とはいえ、moto g8やmoto g8 powerがWi-Fi 5にも対応せず、IEEE802.11b/g/n準拠(2.4GHz)のみだったのに対し、moto g9 playでは下位モデルと見れるものの、IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠(2.4および5.xGHz)に対応しているのは大きいと思われます。なお、BluetoothはVersion 5.0とのこと。

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ディスプレイは画面上部中央に水滴型ノッチ(切り欠き)を配置したアスペクト比9:20の縦長な約6.5インチHD+(720×1600ドット)IPS液晶「Max Vision Display」(約269ppi)を搭載し、画面占有率は約87%に達し、外装はプラスチックとなっており、撥水仕様となっています。

サイズは約165.21×75.73×9.18mm、質量は約200g、本体カラーはGuam Plus Sapphire Blueおよびorest Greenの2色展開。バッテリー容量は5000mAhで、急速充電(15W)に対応。外部接続・充電はUSB Type-C端子(USB 2.0)で、3.5mmイヤホンマイク端子も搭載。また側面にGoogle アシスタントを起動できたりする専用キーを搭載するほか、背面の「M」ロゴ部分に指紋センサーを搭載しています。

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カメラは背面に広角カメラとマクロカメラ、デプスカメラのトリプルリアカメラ、前面に約800万画素CMOS(1画素1.12μm)/広角レンズ(F2.2)のシングルフロントカメラを搭載し、顔認証にも対応。リアカメラのメインとなる広角カメラはQuad Pixel technologyによって4つの画素を1つにまとめて1.6μm相当として明るく撮影することが可能です。リアカメラの構成は以下の通り。

・約4800万画素CMOS(1画素0.8μm)/広角レンズ(F1.7)
・約200万画素CMOS(1画素1.75μm)/マクロレンズ(F2.4)
・約200万画素CMOS(1画素1.75μm)/奥行き測位用(F2.4)

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その他の仕様は4GB内蔵メモリー(RAM)および64または128GB内蔵ストレージ、microSDXCカードスロット(最大512GB)、NFC Type A/B、底部大口径モノラルスピーカー、マイク×2、加速度センサー、ジャイロセンサー、近接センサー、環境光センサー、SAR(合成開口レーダー)センサー、位置情報所得(A-GNSS・GPS・GLONASS・Galileoなど)。

SIMカードはシングルSIMとデュアルSIMのモデルが用意され、シングルSIMはnanoSIMカード(4FF)が1つとmicroSDカードのスロットが1つずつ、デュアルSIMはnanoSIMカードが2つで、片方はmicroSDカードと共有となっています。欧州向けモデルの携帯電話ネットワークの対応周波数帯は以下の通り。OSはAndroid 10をプリインストール。

GSM / EDGE 2G: GSM-band 2/3/5/8, 3G: WCDMA-band 1/2/5/8, 4G: FDD LTE-band 1/2/3/5/7/8/18/19/20/26/28, TDD LTE-band 38/40

日本で現時点で取得しているMRAによる認証は4G LTEでBand 1および3、8、18、19、26、28、3G UMTSでBand IおよびVIII、XIXとなっています。またMotorola Mobilityの公式Webサイトでもmoto g9 playの仕様にてNFCが欧州や日本、インド、オーストラリアでは対応していると記載されているため、日本で発売する方針であることが伺えます。なお、インドではmoto g9 playをmoto g9として販売することになっています。

製品技適取得日発売日
moto e6s2020年5月25日2020年9月4日
moto g8 power lite2020年5月8日2020年9月4日
moto g8 power2020年1月7日2020年5月4日
moto g82020年1月16日2020年5月4日
moto g8 plus2019年11月14日2020年3月4日

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総務省が公開しているXT2083-3の認証情報概要


記事執筆:memn0ck


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