5Gに対応したソニー製ハイエンドスマホ「Xperia 5 II」を写真で紹介!

既報通り、NTTドコモは11月12日にソニーモバイルコミュニケーションズ製の5Gに対応したハイエンドスマートフォン(スマホ)「Xperia 5 Ⅱ SO-52A」を発売しました。

価格(金額はすべて税込)は公式Webストア「ドコモオンラインショップ」などの直営店では本体価格が99,000円で、36回払いで購入することで最大12回分の支払いが不要になる「スマホおかえしプログラム」を利用した場合の実質負担額2,750円/月×24回(総額66,000円)となっています。

Xperia 5 IIはauやソフトバンクからもすでに10月に発売されており、NTTドコモの発売で楽天モバイルを除く移動体通信事業者(MNO)の大手3社で出揃う形となりました。また後発となったNTTドコモではオリジナル要素として専用カラーのパープルが用意されており、Xperiaシリーズのファンであれば手に取りたくなること間違いなしです。

本記事ではNTTドコモが「2020-2021 冬春 新サービス・新商品発表会」とともに開催したタッチ&トライにて実機に触れる機会がありましたので、写真とともに紹介します。

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Xperiaと言えばパープル。パープルと言えばXperia


■Xperiaの伝統色がNTTドコモ専用で登場!
はじめに謝罪から入るのも大変忍びないお話ではありますが、Xperiaのパープルカラーは展示会場の照明が暗く、さらに強い昼光色であることが多いため、撮影時にいつも取材記者が泣かされます。

本記事の写真もかなり青みがかっていますが、実際はさらに鮮やかな青紫色で、「Xperia 1」のパープルカラーに近い印象です。パープルの他には、ブルー、グレー、ブラック、ピンクの5色展開となっており、パープルはドコモオンラインショップの限定カラーです。

ブルーは落ち着きのある深い青で、ピンクも彩度を落としたベージュに近いピンクとなっており、全体的にシックな印象を与えるカラーラインナップだけに、鮮やかな極彩色に近い青紫色の専用カラーだけが異色の雰囲気を醸しています。

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ブルー(一番左)は一見するとブラックに見えるほど深い青


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背面下部にドコモロゴや5Gロゴが大きく入る点は好みが分かれそうだ


■Xperia 1 IIと似ているようで若干異なる製品カテゴリー
本体は高さ約158mm×幅約68mm×厚さ約8mmで重さが約163gと、2020年夏モデルとして発売されたハイエンドモデルの「Xperia 1 II」より若干小さく・軽くなりました。

ディスプレイサイズもXperia 1 IIの6.5インチから6.1インチへと若干小さくなっていますが、実用面ではほぼ変わらない使いやすさです。

むしろXperia 1 IIよりも高さで約8mm、幅で約4mm小さくなったことで、片手でのホールド感やポケットなどへの収まりが若干改善されたように感じました。

より画面が大きなスペック重視のハイエンドが主流ですが、電車内で吊革に掴まりながら片手で操作するといった利用シーンの多い実生活を考えると、片手でホールドしやすい横幅のハイエンドスマホが用意されることは歓迎すべき点です。

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縦長な印象はあるが、横幅は明らかに持ちやすくなった


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タッチ&トライ会場でも小型化をアピール


Xperia 5 IIの登場によってXperia 1 IIは早くも型落ちになるのか?というXperia 1 IIユーザーの不安の声が聞こえてきそうですが、両機には明確な方向性の違いがあります。

例えばXperia 1 IIは背面のメインカメラが「超広角(16mm相当)」、「標準(24mm相当)」、「望遠(70mm相当)」の3眼仕様となっており、さらに距離などを正確に測定するための3D iTOFセンサーを搭載しています。

しかしXperia 5 IIではカメラ構成こそ同じ3眼(レンズ構成も同じ)ですが、3D iTOFセンサーが省略されており「カメラ機能特化の1 II、その他の機能を強化した5 II」という違いがあります。

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3D iTOFセンサーの省略はコストを下げるとともに本体サイズの小型化にも貢献している


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3D iTOFセンサーがないだけで、決してカメラ性能が低いわけではない


Xperia 5 IIで強化された部分は主にゲーミング性能です。

ゲームプレイ時にはディスプレイの駆動周波数(リフレッシュレート)を最大120Hzまで引き上げることが可能で、さらに画面の書き換え速度を秒間240回にして通常の画面の間に黒い画面を挿入する残像低減技術を採用しています。

SoC(チップセット)にはXperia 1 IIと同じクアルコム製「Snapdragon 865 5G Mobile Platform」を採用し、引き続き高い処理性能を保持しています。

またゲームプレイに集中するためのアプリ「ゲームエンハンサー」もアップデートされ、ユーザー好みの設定が可能な「カスタム」が追加されました。

写真や動画撮影の楽しさを追求したい人はXperia 1 II、ゲームをより楽しみたい人はXperia 5 IIと、ユーザーの嗜好の違いで選択すると良いでしょう。

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NTTドコモは独自のモバイルeスポーツリーグを新設するなどゲームにも力を入れている。Xperia 5 IIはその強い戦力となるだろう


■ユーザビリティを優先したデザインとキー
デザイン面ではXperia 1やXperia 1 IIの流れを踏襲。アスペクト比9:21のOLEDシネマワイドディスプレイを採用し、映画作品をより快適に視聴できます。

本体背面はガラス製でサイドを金属ベゼルが囲むデザインで、丸みがあり手に持った時に角が当たらないデザインである点も従来通りです。

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光沢感が強く丸みのあるサイドデザイン


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イヤホンジャックがある点に魅力を感じる人も多いだろう


今回新たに追加された物理キーに「Google アシスタントキー」があります。Googleアシスタントの起動は「OK, Google」の音声入力のほか、ホームキー長押しや2回タップ、電源キー2回押しなどスマホによって様々ですが、その仕様の自由度が逆に分かりづらさを生んでいました。

今回専用の物理キーを採用したことで、より使いやすく・分かりやすくなりました。

Xperiaシリーズで同様に分かりやすさを優先した事例としては、画面表示の2画面分割があります。元々Android OSに搭載されていた機能ですが、使いやすさや分かりやすさのために専用アプリ化してプリインストールしたことで好評を博しました。

単に高性能というだけではなく、ユーザビリティにも配慮した設計とデザインには好感が持てます。

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側面の物理キー類。左からシャッターキー、Google アシスタントキー、電源キー、音量調節キー


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他機種でもあまり活用されていない印象のGoogleアシスタント


■ゲーム用途ならXperia 5 IIで決まり!
XperiaはXperia 1によって、それまでの旧世代的なスマホのスタイルから脱却しましたが、その後「大型ハイエンドの1系」と、「小型ハイエンドの5系」の2系統をフラッグシップとして並行開発する流れを確立しました。

機種の名称に「II(マークツー)」と付けているのはそのためであり、Xperia 1 IIの後継機種がXperia 5 IIなのではなく、飽くまでもXperia 1の後継がXperia 1 II、Xperia 5の後継がXperia 5 IIという位置付けです。

今回もXperia 1 II発売から僅か5ヶ月という短いスパンでの発売となりましたが、どちらがフラッグシップという雰囲気はなく「どちらもフラッグシップ」と言って差し支えはありません。

タッチ&トライ会場にいた担当スタッフも「どちらが優れているとかではなく、ユーザーの好みで選んでいただきたい」と語っていました。

2020年夏モデルにミッドレンジクラスの「Xperia 10 II」がありますが、こちらは安価である一方SoCのグラフィックス性能で数倍の開きがあるため、120Hzのハイリフレッシュレートディスプレイなどの性能も含め、ゲーム用途を考えているならXperia 5 II一択と言っても良いでしょう。

5Gへ対応した点も本機の特徴の1つですが、現在はまだエリアが狭く、その実力を十分に発揮できる環境ではありません。5G目的で購入するのは時期尚早とも感じられ、やはりゲーム性能やカメラ機能を使いこなしたい人向けの機種だと捉えておくと間違いありません。

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スマホゲーマー御用達の一台になれるか


【docomo Xperia 5 II SO-52Aの主な仕様】
機種名Xperia 5 II SO-52A
サイズ[高さ×幅×厚さ/㎜]約158×68×8.0mm(最厚部9.1mm)
質量[g](電池含む)約163g
OSAndroid 10
ディスプレイ[サイズ、解像度(横×縦)、方式]約6.1インチ有機EL
Full HD+(1080×2520ドット)
シネマワイドディスプレイ
約1677万色
HDR表示
SoCSnapdragon 865 5G mobile platform
CPUオクタコアCPU
(2.8GHz×1+2.4GHz×3+1.8GHz×4)
内蔵メモリー(RAM)8GB
内蔵ストレージ128GB
外部ストレージ(最大対応容量)microSDXC(1TB)
リアカメラ[有効画素数/F値]トリプルカメラ[約1200万画素CMOS(F2.2、広角レンズ)+約1200万画素CMOS(F1.7、超広角レンズ)+約1200万画素CMOS(F2.4、望遠レンズ)]
フロントカメラ[有効画素数/F値]シングルカメラ[約800万画素CMOS(F2.0、広角レンズ)]
バッテリー容量4000mAh/14.9Wh(内蔵電池)
連続待受時間(静止時)[4G(LTE)]約420時間
連続通話時間(LTE)[VoLTE/VoLTE(HD+)/VoLTEビデオコール]約1240分/約1250分/ー
電池持ち時間[5G/4G(LTE)]約120時間/約135時間
充電時間ポータブルACアダプタ 01kuruko:約185分
ポータブルACアダプタ 02:約140分
ACアダプタ 06:約140分
ACアダプタ 07:約135分
接続端子USB Type-C
ワイヤレス充電(Qi)
5G通信速度(受信時/送信時の最大速度)4.2Gbps/218Mbps
4G(LTE)通信速度(受信時/送信時の最大速度)1.7Gbps/131.3Mbps
VoLTE/VoLTE(HD+)○/○
WORLD WING[対応ネットワ−ク:LTE/3G/GSM]○/○/○
テザリング同時接続数[Wi-Fi/Bluetooth/USB]10台/4台/1台
Bluetooth○(5.1)
防水・防塵○(IPX5、IPX8)/○(IP6X)
ワンセグ/フルセグー/ー
FMラジオ○(ワイドFM対応)
おサイフケータイ[FeliCa/NFC(FeliCa搭載)]−/○
生体認証○(指紋)
ハイレゾ
スグ電
SIMカードnanoUIM
本体カラーブラック、グレー、ブルー、ピンク、パープル
メーカーソニーモバイルコミュニケーションズ




記事執筆:秋吉 健


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