auにて既存の4G用周波数帯の5Gへの転用が12月中旬より開始!まずは3.5GHz帯

KDDIおよび沖縄セルラー電話は9日、都内にて「au新サービス発表会」を開催し、携帯電話サービス「au」向け「5G(第5世代移動通信システム)」の早期整備に向けて現在4Gで利用している3.5GHz帯(Band 42)を5Gに転用した5Gサービスを2020年12月中旬以降より順次開始すると発表しています。

まずは東名阪エリアにおいて提供され、今後は既存の5G向けに割り当てられた3.7GHz帯(n78)および4.0GHz帯(n77)、28GHz帯(n257)に加えて3.5GHz帯などの既存周波数を5Gに転用していサービスエリアの構築を積極的に推進していくということです。

なお、すでにiPhoneシリーズやGalaxyシリーズについてはこの3.5GHz帯の5Gへの転用に対応した日本向けに各種認証(いわゆる「技適」)を再取得しており、近いうちにソフトウェア更新によって対応する予定だとし、他の機種についても順次対応していくとしています。

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auでは今年3月26日に5Gの商用サービスを提供開始し、当初はなかなか契約数が伸び悩んでいたとのことですが、iPhone 12シリーズなどの5G対応製品が発売され、2020年度末の200万契約の向けて順調に推移していることが紹介されました。

また5Gのエリア拡大も急ピッチで進められており、2020年12月時点で47都道府県をカバーしたほか、2021年3月には約1万局(予定)や2022年3月には約5万局(予定)の基地局を設置する計画となっています。なお、KDDIおよび沖縄セルラー電話では総務省から4G向けの700MHz帯(Band 28)および1.7GHz帯(Band 3)の5Gへの転用についても認可されています。

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今後は5Gが人々の生活や社会の仕組みに通信が融合する超スマート社会において重要な社会基盤として期待されていることから、5Gの日常利用に加えて生活動線におけるさまざまな体験創出に向け、既存周波数のNR化による5Gネットワークのさらなる高密度化を推進していくとのこと。

またKDDIではレジリエントな未来社会の創出に向けてネットワークやプラットフォーム、ビジネスの3つのレイヤーで環境整備し、現実空間(フィジカル)と仮想空間(サイバー)の高度な融合を5Gで加速する「KDDI Accelerate 5.0」を進めていくということです。





記事執筆:memn0ck


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5Gサービスエリアの拡大に向けた取り組みについて | 2020年 | KDDI株式会社
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