Googleスマホ「Pixel 5」で楽天回線の5Gを東京・二子玉川エリアで試す!

既報通り、楽天モバイルは9日、同社が移動体通信事業者(MNO)として自社回線(以下、楽天回線)を構築して提供している携帯電話サービスにおける正式プラン「Rakuten UN-LIMIT V」( https://network.mobile.rakuten.co.jp/ )における5GにGoogleのスマートフォン(スマホ)「Pixel 5」(型番:G5NZ6)および「Pixel 4a (5G)」(型番:G025H)が対応したとお知らせしました。

楽天モバイルでは今年9月30日より5Gサービスを提供開始しており、開始当初からSub6だけでなく、ミリ波(mmWave)にも対応し、Sub6では3.8~3.9GHz(n77)の100MHz幅、ミリ波では27.0GHz~27.4GHz(n257)の400MHz幅で提供されています。今回、実際にPixel 5で楽天モバイルの5Gを試してきましたのでその模様を紹介します。

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公式に案内されている楽天モバイルの5G対応エリア

楽天モバイルの5Gについてはすでに同社オリジナルブランドの「Rakuten BIG(型番:ZR01)」で試してきたレポートを掲載していますが、料金プランは月額2,980円(税抜)のRakuten UN-LUMIT Vで追加料金なく5Gが利用でき、100万人までは1年間無料となっています。一方、5G対応エリアは非常に狭く、現時点で案内されているのはサービス開始当初と同じで東京、埼玉、神奈川、愛知、大阪、北海道、兵庫の一部となっています。

具体的に案内されているのは札幌市白石区南郷通15丁目南付近やさいたま市大宮区桜木町1丁目付近・中央区新都心付近、世田谷区瀬田1〜4丁目付近・上野毛1〜4丁目付近・玉川1〜2丁目付近・中町1丁目付近・野毛2〜3丁目付近、板橋区板橋3丁目付近、横浜市西区浅間台付近、大阪市北区堂山町付近・北区曾根崎1丁目付近、神戸市兵庫区御崎町1丁目付近です。

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二子玉川駅ホームでさっそくPixel 5で5Gに接続ができ、通信もできることを確認。ただし、4Gと行ったり来たりといった感じ

案内されていないところでも東京なら新宿にある都庁前などでも5G対応エリアがありますが、確実に使えるとなると、これらのサービス開始時に案内されている5Gエリアとなり、東京なら楽天や楽天モバイルの本社である楽天クリムゾンがある世田谷区の二子玉川駅周辺がわかりやすいでしょう。

今回、Pixel 5でも前回のRakuten BIGと同様に実際に二子玉川エリアに出向いて5Gを試してきました。なお、Rakuten BIGはSub6とミリ波に対応していますが、Pixel 5とPixel 4a (5G)はSub6のみに対応しています。Rakuten BIGで試したときも二子玉川エリアの5Gはそれなりに面でエリアが構築されている印象でしたが、Pixel 5でも同様に感じました。

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楽天クリムゾンハウス前でも当然(?)ながら楽天モバイルの5Gで通信可能。5Gは物理SIMのnanoSIMカード(4FF)だけでなく、eSIMでも利用可能でした。ただし、以前にも紹介しているようにPixel 5とPixel 4a (5G)の仕様でデュアルSIMにすると5Gは利用できないのでご注意を(nanoSIMを挿したまま、もしくはeSIMを設定したままオフにすることは可能)

二子玉川駅ホームでは5Gと4Gを行ったり来たりといった感じですが、5Gでも通信可能で動作確認だけなら駅を降りずに済みそうです。また楽天クリムゾンハウスでは建物内でも5Gがしっかりと利用でき、駅近くにある商業施設「二子玉川ライズ」でも建物の奥に入っていくと4Gになってしまいますが、場所によっては5Gになっていました。

速度はあまりスピードテストを実施しませんでしたが、楽天クリムゾンハウスの建物内でも150Mbps近く出ており、平日昼間だったので楽天回線を利用している人も多そうですし、同じ場所で4Gで試した場合に数十Mbpsしか出ていなかったのでだいぶ向上したとも言えそうです。

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楽天クリムゾンハウス内にてPixel 5で楽天回線の5Gを試しているところ


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スピードテストアプリ「Speedtest.net」による速度測定結果

なお、楽天モバイルの5Gは最大通信速度がサービス開始時点では下り約870Mbpsおよび上り約110Mbpsで、開始時点で2020年11月中にSub6にて下り約2.13Gbpsおよび上り約183Mbps、ミリ波にて下り約2.8Gbpsおよび上り約275Mbpsに向上する予定としていましたが、これらの通信速度向上は11月より5G RAN用のソフトウェアを継続的に更新しており、それに合わせて最大通信速度も順次向上している状況だということです。

楽天モバイルでは4G向け周波数帯が1.7GHz帯(Band 3)の40MHz(20MHz×2)のみしかなく、今後、利用者が増えてきたときには帯域が逼迫することも予想されるため、特に混雑が予想されるターミナル駅などでは早期に5Gを導入し、特にミリ波に比べればエリアを面で構築できるSub6は有効活用してもらいたいところです。



記事執筆:memn0ck


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