映画館の今とこれからについて考えてみた!

8月初旬、海外でちょっとした騒動がありました。新型コロナウイルス感染症問題(コロナ禍)によって公開が延期されているウォルト・ディズニー(以下、ディズニー)の実写映画「ムーラン」についてオンライン動画配信サービス「Disney+」(ディズニープラス)で9月4日より先行有料配信を行うことが決定し、これに映画館関係者が強く抗議したのです。

ディズニー側はこの先行有料配信を「今回限りの措置」としていますが、劇場公開よりもネット配信を先行させることへの映画館業界からの反発の声は大きく、フランスの映画館ではムーランの店頭POPを破壊して抗議するなどの騒ぎに発展しました(※一部映画館では9月4日より公開を予定しています)。

映画館業界もまたコロナ禍によって大きな打撃を受けた業界の1つですが、今回の騒動の裏にも時代の潮流や映画という媒体ならではの複雑な事情がいくつも重なっています。感性の原点からテクノロジーの特異点を俯瞰する連載コラム「Arcaic Singularity」。今回はムーランをめぐる騒動を中心に、映画館業界の今後や動画配信サービスの「今」について考察します。

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