古いデジタルデバイスとそのデータの管理や処分について考えてみた!

先日、とあるゲームソフトを売却しました。平成初期のゲーム機「NEOGEO(ネオジオ)」向けのものです。昨今のレトロゲームブームによってとんでもないプレミアが付いており、わずか12本ほどで120万円以上の高値が付き、中には1本38万円などという金額のものもありました。

これは決して売価の自慢をしたいわけではありません。筆者が売ろうと決意した理由には「ゲームへの想い」があります。あまりにも古いゲームシステムであるために自宅に動作環境が構築できなくなり、遊ぶこともないままに押入れの奥へ15年以上もしまい込んだままでした。

このままではゲームソフトが動かなくなり、ただの記念品になって終わってしまうと考えたときにとても切なくなってしまったのです。

かつて友人たちと毎日のように遊んだ想い出の多いゲームばかりだからこそ、その魅力は押入れにしまっておくべきではない。ゲームが動かなくなる前に本当に好きな人の手に届いたほうが良い。そう思ったのです。

ゲーム機に限らず、みなさんも想い出の詰まったデジタルデバイスをたくさん持っているのではないでしょうか。動かなくなった腕時計、電源の入らない携帯電話(いわゆる「ガラケー」など)、埃を被った携帯ゲーム機。そんなデジタルデバイスはどう処分すべきなのでしょうか。また大切なデータはどのように保管しておくべきなのでしょうか。

感性の原点からテクノロジーの特異点を俯瞰する連載コラム「Arcaic Singularity」。今回は想い出の詰まったデジタルデバイスの処分方法や保管方法について考えます。

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