新たな通信用周波数帯「新プラチナバンド」について考えてみた!

松本 剛明総務大臣が4月18日に行われた閣議後記者会見の場で携帯電話向けの新たな周波数帯域の免許割当について言及する場面がありました。すでに紹介しているように新たに割り当てが検討されている周波数帯域は700MHz帯(Band 28)で、いわゆる「プラチナバンド」と呼ばれる電波になります。

通信や電波特性に詳しい人であれば、この周波数帯域やプラチナバンドという言葉を聞いて“ピン”と来る人も多いかと思いますが、モバイル通信において700〜900MHzといった低周波数帯の電波を持っていることは大きな強みであり、また「持っていないこと」が大きな弱点にもなります。

プラチナバンドとは何なのでしょうか。そして新たに免許割当が検討されている周波数帯域(以下、新プラチナバンドと呼称)にデメリットはないのでしょうか。感性の原点からテクノロジーの特異点を俯瞰する連載コラム「Arcaic Singularity」。今回は新プラチナバンドについての解説と考察をします。

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