画像生成AIの意義と課題について考えてみた!

最近、イラストレーター界隈で1つの話題が延々と議論され続けています。それは「画像生成AIは脅威なのか」というものです。

画像生成AIとは、ユーザーが文字(言葉)やラフ画像で題目を示すと、それに準じた画像を自動生成してくれるというものです。種類はさまざまで、印象派の絵画のようなものからアニメ調のイラストまで、それぞれのAI(描画エンジン)によって得意分野や出力される画像の傾向が若干違います。

問題は、この自動生成された画像の質が今年に入って一気に上がってきたことです。これまでは抽象的且つ曖昧で一般的なイラストレーターが描くような緻密で美しい画像の生成は難しいと思われていたものが、突然「これは美しい」、「これなら普通にかわいい」と思えるほどの絵を創り始めたのです。

ここに危機感を持ったのがイラストレーターです。自分たちの仕事が奪われる、もうイラストレーターは不要なのではないか……そのような意見までが散見されるほどに、議論は白熱しています。

画像生成AIの進化と成長は、技術的特異点(テクノロジカル・シンギュラリティ)の始まりなのでしょうか。それとも単なる思い過ごしなのでしょうか。

感性の原点からテクノロジーの特異点を俯瞰する連載コラム「Arcaic Singularity」。今回は画像生成AIの価値と意味、そして現状の課題について考察します。

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