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秋吉 健のArcaic Singularity:それは序曲か狂想曲か。NTTドコモの「dデリバリー」終了や「dミールキット」普及に見る巨大経済圏の足跡と未来【コラム】


通信会社とフードデリバリー系サービスについて考えてみた!

NTTドコモの「とあるサービス」が6月30日に終了しました。そのサービスとは当ブログメディアでも紹介していたようにフードデリバリーサービスの「dデリバリー」です。

dデリバリーの終了に「コロナ禍で巣ごもり需要が増加しているはずのに、何故?」と思われた方も多いでしょう。実際、この業界の大手である「Uber Eats」や「出前館」などは業績を大きく伸ばしており、業界的にも十分伸びしろが期待できる状況でした。

一方、NTTドコモにはdデリバリーと似たようなもう1つの宅配サービス「dミールキット」があります。こちらは料理や惣菜を宅配するのではなく、食材やレトルト食品など、自宅で調理が必要な素材を宅配するものです。

通信会社であるNTTドコモが、一見すると畑違いにも思えるフードデリバリーや食材宅配サービスに注力し続ける理由とは一体何でしょうか。そしてそれはNTTドコモに特異的な動きなのでしょうか。

感性の原点からテクノロジーの特異点を俯瞰する連載コラム「Arcaic Singularity」。今回はNTTドコモのサービスを中心に、通信会社とフードデリバリーおよび食材宅配サービスについて考察します。

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秋吉 健のArcaic Singularity:視聴者の心を掴め!市場拡大に苦慮するeスポーツの現状と今後の展望をNTTドコモがめざす観戦スタイルから考察する【コラム】


eスポーツ観戦について考えてみた!

NTTドコモは19日、都内にて「NTTドコモ 2021夏 新サービス・新商品発表会」を開催し、同社のeスポーツブランド「X-MOMENT」(エックスモーメント)において対戦型格闘ゲーム「ストリートファイターV チャンピオンエディション」を用いたeスポーツリーグ「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2021」をカプコンと共催すると発表しました。

eスポーツが世に広く認知されるようになって4~5年が経とうとしていますが、現実にその試合の模様や実況中継を観戦したという人はどのくらいいるでしょうか。筆者の感覚では、少なくない人々が「観戦したこともなければ、そもそも興味もない」といった認識であるように感じます。中には感情的に「あんなものが“スポーツ”と呼べるか」と忌避する人もいるほどです。

そのような中でNTTドコモは2019年から積極的にeスポーツ市場へ投資しており、新たなエンターテインメントジャンルとしての確立を目指しています。敢えて困難なジャンルの開拓にNTTドコモが注力し続ける理由とは一体何でしょうか。そしてeスポーツの普及と拡大に必要なものとは何でしょうか。

感性の原点からテクノロジーの特異点を俯瞰する連載コラム「Arcaic Singularity」。今回はNTTドコモのeスポーツ市場への投資を中心に、eスポーツ普及へのカギを探ります。

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秋吉 健のArcaic Singularity:サービスの対価とは何か。NTTドコモのアプリ設定サポート提供を前にキャリアショップの価値やあるべき姿を考える【コラム】


キャリアショップのサポートサービスについて考えてみた!

既報通り、NTTドコモは19日、同社が提供するサービス以外の一部アプリについて初期設定やデータの移行をサポートするサービス「アプリ設定サポート」を全国のドコモショップ(一部店舗は対象外)にて2020年12月1日(火)より順次提供を開始すると発表しました。サポート料金は1アプリあたり1,650円(税込)です。

NTTドコモはこれまでにも「初期設定サポート」としてdアカウントやドコモ公式アプリの設定、Apple IDの設定、Googleアカウントの設定など、スマホなどを利用する上で基本となるサービスについてはサポート(ドコモショップで購入した場合には無料、それ以外では有料)を行ってきました。

今回の施策はさらに対象を広げ、LINEやTwitterといったSNSから、モバイルSuicaのような決済サービス、そしてLINE:ディズニー ツムツム(以下、ディズニー ツムツム)やPokémon GO(以下、ポケモンGO)といった人気ゲームの設定引き継ぎまでサポートするものです。詳細は後述しますが、ネット上では今回の有料サポートについて賛否両論が飛び交っています。

そもそもこのサポート施策が提供されるに至った背景とは一体何でしょうか。また「あるべきサポートサービスの姿」とはどのようなものなのでしょうか。感性の原点からテクノロジーの特異点を俯瞰する連載コラム「Arcaic Singularity」。今回はNTTドコモによる「アプリ設定サポート」を中心に、キャリアショップにおけるサポートの価値とあるべき姿について考察します。

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秋吉 健のArcaic Singularity:iモードが世界中の社会や経済を変えた?画期的だったエコシステムや概念……模倣サービスの現在を携帯電話史とともに考える【コラム】


iモードの歴史とiモードが残した成功体験について考えてみた!

NTTドコモは7日、ひっそりと1つのプレスリリースを公開しました。既報通り、2021年11月30日をもって「iモード公式サイト」の提供を終了するという内容です。「iモード」自体は2026年3月31日に終了となりますが、それに先立ち「店じまい」の支度としての公式サイト終了ということになります(2026年3月31日までは各企業のiモードサイトなどは利用可能)。

わずか250文字足らずのプレスリリースですが、この業界に携わる者や筆者のように業界を見つめる者以外の人々であっても、感慨深く想う人は多いのではないでしょうか。日本のみならず、世界に名を轟かせたiモード。その登場と設計思想は多くのオンラインサービスやエコシステムに多大な影響を与えました。

iモードは何を創り、何を残したのでしょうか。感性の原点からテクノロジーの特異点を俯瞰する連載コラム「Arcaic Singularity」。今回はiモードの歴史を振り返り、iモードが教えてくれたエコシステムやサービスの在り方について考えます。

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秋吉 健のArcaic Singularity:NTTドコモが全方位へ「宣戦布告」!? NTTによる完全子会社化の背景にある目論見や業界の動向を考える【コラム】


NTTドコモの完全子会社化について考えてみた!

当ブログメディアでもすでに紹介されているように先週もまた、通信業界に激震が走りました。NTTがNTTドコモを完全子会社化すると発表した件です。すでに新聞やテレビなどの大手メディアでも数多く報じられているため、知らない人はあまりいないと思います。

第一報を伝えたのは9月29日付の日本経済新聞でしたが、同日午後にはNTTおよびNTTドコモによる緊急記者会見が開かれました。NTTドコモの完全子会社化は一般株主などからのTOB(株式公開買付)によって行われ、買付期間は9月30日~11月16日を予定、買付価格は1株あたり3,900円、買付予定数は約10億9000万株、買収総額は4兆円規模にのぼる見込みです。

大手メディアでは「NTTの大株主である政府の通信料金値下げ圧力にNTTおよびNTTドコモが屈した」といった報道も見られるようでしたが、筆者はむしろ、これを「NTTによる宣戦布告である」と捉えています。

NTTドコモの完全子会社化が何故宣戦布告なのか、NTTおよびNTTドコモはその戦いの先に何を想定しているのか。感性の原点からテクノロジーの特異点を俯瞰する連載コラム「Arcaic Singularity」。今回は独自の視点で2社の目論見や業界の今後の動向について考察します。

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