SIMフリースマホ「NuAns NEO [Reloaded]」のOSバージョンはAndroid 8.1 Oreoでストップに!

トリニティは21日、昨年6月に発売したおサイフケータイ(FeliCa)に対応したSIMフリースマートフォン(スマホ)「NuAns NEO [Reloaded](型番:NA-CORE2-JP)」に対して最新プラットフォーム「Android 9(開発コード名:Pie)」を提供しないことを案内しています。

NuAns NEO [Reloaded]ではつい先日の11月15日よりAndroid 8.1(開発コード名:Oreo)へのOSバージョンアップを含むソフトウェア更新を提供していますが、次のメジャーバージョンとなるAndroid 9 Pieへの「アップデートは予定していません」としています。

なお、Androidセキュリティーパッチレベルの更新を含むセキュリティーアップデートについては今後も提供していくとし、3ヶ月単位をめどにリリース予定で、少なくとも大きな問題がない限りは発売から2年間の2019年6月までは提供を続ける方針だということです。

セキュリティアップデートについては、今後、クォーターを目処にリリースをしていく予定です。最近の端末は短いスパンでリリースしているというものもありますが、我々が企画を始めた際にはGoogleも最低クォーターということで推奨していたため、その方針としています。今のところ、よっぽど大きな出来事がない限りは発売より2年間は提供を続けていきます。

今後、新規機能の追加やAndroid 9(Pie)へのアップデートは予定していません。これは、リソースの問題というのが一番大きなところです。私自身、過去にずっとiPhoneを使い続けてきて最新のOSが数世代にわたって提供されるのは素晴らしいと思っていましたが、我々がハードウェアとソフトウェアを完全にコントロールすることができない中では、1度のメジャーバージョンアップも相当なリソースを割く大仕事でしたので、最近のOSで考えるとそれほど日常的に必須な機能が追加されて劇的に変わったということでもありませんので、ここで終了といたします。

NuAns NEO [Reloaded]はSIMフリーでおサイフケータイ(FeliCa)に対応したミッドレンジスマホです。主な仕様は約5.2インチフルHD(1080×1920ドット)液晶やSnapdragon 625、3GB内蔵メモリー(RAM)、32GB内蔵ストレージ、microSDXCカードスロット、3450mAhバッテリーなど。

発売時はAndroid 7.1.1(開発コード名:Nougat)でしたが、その後、昨年11月にAndroid 7.1.2 Nougat、そして今年11月にAndroid 8.1 OreoへのOSバージョンアップが提供開始されています。今回、次のOSバージョンアップを実施しないことが案内されました。

OSバージョンアップが提供されないのは非常に残念ですが、一方で提供されないことが案内されることは非常に珍しく、ユーザーとしては提供されないなら次の機種を検討しようといったことも選択できるため、前向きに受け止めれば提供されるかどうかわからないよりは良いのかもしれません。

NuAns NEO [Reloaded]は発表当初は迅速かつ2年間のOSバージョンアップとセキュリティーアップデートを掲げていたようにも思われましたが、その後説明不足だとしてOSバージョンアップについては「できるだけ提供したい」としつつも「(どこまで)提供するかどうかは未定」といったスタンスとなっていました。

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発表時のスライド。オープンソースのAndroid Open Source Project(AOSP)をほぼカスタマイズせずにそのまま利用しているため、ソフトウェア更新もしやすいとしていた


記事執筆:memn0ck


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