<電子技販ブースのプリント基板を使った芸術的なスマホケースなどを紹介!/strong>

今年1月17日から19日まで東京ビッグサイトでウェアラブル関連の総合展示会「第4回 ウェアラブルEXPO」が開催され、プリント基板の設計、製造、実装および検査などを手掛ける電子技販が出展し、同社のコンシューマ向け商品「moeco PCB ART」ブランドの製品として「FLASH 東京回路線図 iPhoneケース」や「FLASH 東京回路線図 IC-CARDケース」、「FLASH STAR WARSシリーズ」などが展示されていました。

同ブランドの製品は一般的なプリント基板技術を用いて幾何学的な地図や鉄道路線図などを描き、スマートフォン(スマホ)の電波送信などによってLEDが光るというもので、製品としては3年ほどの販売実績があります。今回、ブースでは多数のラインナップが展示されていましたので写真とともにご紹介します。

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電子技販では一般的なガラスエポキシ(FR-4)基板からフレキシブル基板、リジットフレキシブル基板、アルミ基板など多数取り扱っている


■基板をアート作品に昇華したハイセンスな逸品
同社の本業たる基板設計および製造技術を活かして製品化されたFLASHシリーズは同社の直販サイト以外にもauの直営店舗「au SENDAI」や国立新美術館のミュージアムショップ「SOUVENIR FROM TOKYO」、代官山の「代官山・蔦屋書店」など、ハイセンスな商品を取り扱う店舗を中心に販売されています。

そのイメージ通り製品には非常に繊細で緻密な銅箔によるエッチング配線が施され、通常の基板と同じ工程を経て製作されています。

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美しく敷き詰められたFLASHシリーズの各種ケース


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ガラスエポキシ基板の製作工程を表したもの


同社の製品以外にも似たような基板素材を利用したスマホケースなどは他社からも販売されていますが、大きな違いはスマホケースなど専用の配線アートが施されている点です。他社の製品の場合廃材の基板などをリサイクルしたものが多く、鉄道路線図やスターウォーズの図柄などをアート作品として専用でエッチングしているものはほぼありません。


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鉄道ファンなら一発で分かる首都圏の路線図をデザインしたもの。東京駅の位置にLEDが埋め込まれている


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ファン垂涎のスターウォーズデザイン


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Xウィングのデザインもある


基板の素材によってグリーン、ブラック、ホワイトなどのカラーバリエーションがあり、デザインや対応するiPhoneシリーズによって価格は1万4000円から1万6000円程度。スターウォーズやエヴァンゲリオンなど版権を使用したデザインでは1万7000円を超えるものもあります。

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非常にメカニカルなデザインのエヴァンゲリオンモデル。ファンならたまらない代物だろう


一般的なスマホケースと比較すると非常に高額ですが、売れ行きな上々とのこと。敢えてクオリティを落とした中途半端な価格とせず、妥協のないデザインと品質を保つことでマニアや海外からの観光客などによく売れているそうです。

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ブースには葛飾北斎の名画「富嶽三十六景 神奈川沖」を基板技術でエッチングした巨大なアート作品も展示されていた


スマホケース以外にもSuicaのようなIC-CARDに対応した「FLASH IC-CARDケース」などもあり、こちらは直販サイトでは1万円前後から販売されています。

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スターウォーズのデス・スターをデザインしたカードケース


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スーパーレーザー砲の中心にLEDがが埋め込まれている


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カードケースは素材すべてが基板素材でできている


今回展示されていた製品はすべて公式の直販サイト「PCB ART moeco」で販売しているとのことなので、興味のある人はぜひ一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。

記事執筆:秋吉 健


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