総務省は30日、携帯電話事業者からの報告に基づいて2025年度末の5Gインフラの整備状況を取りまとめた「デジタルインフラ整備計画2030に基づく5Gインフラの整備状況(令和7年度末)」を公表したと発表しています。この中で楽天モバイルが移動体通信事業者(MNO)として自社回線(以下、楽天回線)を構築して提供している携帯電話サービス( https://network.mobile.rakuten.co.jp/ )において5Gのスタンドアローン方式(以下、5G SA)を2026年12月末頃をめどに運用を開始する予定であり、その後、検証などを経て商用化する見込みであることが明らかにされました。
なお、総務省ではすでに紹介しているように「令和8年度携帯電話及び全国BWA等に係る電波の利用状況調査の調査結果の概要」の公表しており、楽天モバイルを含めた2026年3月末時点の各社の基地局数や人口カバー率、トラフィックなどが公開され、楽天モバイルについては総基地局数(陸上移動中継局を含む、屋内小型基地局及びフェムトセル基地局を除く)が10万8841局(+6574)で、このうちの5GはSub6の3.7GHz帯が2万654(+1033)、ミリ波(mmWave)の28GHz帯が1万476(ー11)となっています(カッコ内は前年度比)。
楽天モバイルでは楽天回線による正式サービス「Rakuten UN-LIMIT」を2020年4月に開始し、楽天回線エリアにおけるデータ通信は使い放題、専用アプリ「Rakuten Link」での音声通話・SMSも無料で月額3,278円(金額はすべて税込)で使え、さらに何度かアップグレードされて2023年6月から新料金プランのRakuten最強プランに刷新し、パートナー(au)回線エリアも含めて3GB以下なら月額1,078円、20GB以下なら月額2,178円、使い放題で月額3,278円となっています。
なお、Rakuten Linkでの音声通話・SMSはカウントフリーとなっているほか、Rakuten Linkは2023年8月にパソコン(PC)向けデスクトップ版も提供開始されました。また公式メールサービス「楽メール」も提供されています。そんな楽天モバイルですが、2020年9月より5Gによるサービスを開始したものの、これまでは既存の4Gのコアネットワークを利用するノンスタンドアローン方式(以下、5G NSA)による運用となっていました。
これに対し、コアネットワークも5Gを利用する5G SAについてはNTTドコモが2022年8月より、KDDIおよび沖縄セルラー電話が2022年2月より、ソフトバンクが2021年10月より提供しており、楽天モバイルは5G SAの導入が遅れていました。今回、総務省が公表した資料によって楽天モバイルもようやくコアネットワークにおいて5G SA化に向けた開発を進めており、現時点においては2026年12月末頃をめどに運用を開始する予定であり、その後に端末検証などを経て商用化する見込みであることが判明しました。
また総務省が公表した資料では楽天モバイルの5G人口カバー率は2026年3月末時点で65.4%(+4.3%)で、NTTドコモは基地局数が5万8979局、人口カバー率が91.5%、KDDI・沖縄セルラー電話は基地局数が12万2211局、人口カバー率が96.0%、ソフトバンクは基地局数が12万555局、人口カバー率が97.4%となっているため、元は4G向けであるローバンド・ミッドバンドの5Gへの転用がないとはいえ、かなり5Gの整備が遅れていることが示されています。
なお、総務省では2030年頃を見据えて必要となるデジタルインフラの整備方針とその実現に向けた具体的な推進方策を整理し、一体的・効率的に我が国のデジタルインフラ整備の推進を図るために「デジタルインフラ整備計画2030」を策定しており、2030年度末に5G人口カバー率99%、Sub6展開率95%(2027年度末に90%)、ミリ波基地局数7万局(2027年度末に5万局)、5G基地局数60万局(うちインフラシェアリングによるものは30万局)などをめざしています。
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