日本でもソフトバンクモバイル以外からのiPhone発売はあるのか!? |
アメリカの最大手携帯電話事業者であるVerizon Wirelessは、11日、通信規格としてCDMA方式に対応したアップル製「iPhone 4」を2011年2月10日(木)から発売開始することを発表しています。
これまでのiPhone 4は、NTTドコモやソフトバンクモバイルが採用しているW-CDMA方式とGSM方式(海外で最も広く普及している第2世代携帯電話(2G)の通信方式)に対応していましたが、Verizon Wirelessが提供する新しいiPhone 4は、au by KDDIと同じCDMA方式となります。CDMA方式に対応したモデルは、iPhoneシリーズとしてははじめてとなります。
これに合わせて、米AppleのWebサイトでもCDMA版iPhone 4についての情報を掲載しており、これまで販売されてきたW-CDMA/GSM版iPhone 4と同一製品として扱われています。iPhone 4の製品情報ページによるとスペックとしては従来品と同等で、通信方式としてW-CDMAおよびGSMには対応せず、CDMA2000 1xEV-DO Rev.A(800MHz/1900MHz)に対応しています。
このCDMA版iPhone 4がVerizon Wirelessから販売されることについては、1つにはCDMA版という通信方式のため、日本で同じ方式を採用しているauから販売される可能性があるというもの。実際に、Verizon Wirelessのローミング先として音声40カ国、データ20カ国のうちに日本が含まれており、CDMA版iPhone 4でもauで利用できると見込まれています。ただし、現時点でKDDIおよび沖縄セルラーでは、auからiPhone 4の販売を行うかどうかについて「現時点で何も決まっていない」としています。
また、現状では、Verizon WirelessとKDDIで主に利用している周波数帯と異なるという問題もあります。Verizon Wireless向けのCDMA版iPhone 4は、KDDIが採用している周波数帯のうち2012年3月以降に再編される予定のものとなります。それまでは一部しか利用できない状況にあります。もちろん、KDDIがそれを見越して今後のiPhoneシリーズの獲得に動く可能性は否定できません。
もうひとつには、これまでAppleは、iPhoneシリーズを各国で1つの通信事業者に供給してくるという施策をベースにしてきました。最近ではいくつかの国で複数事業者に提供しているなどといったこともありましたが、この理由と見られることによってこれまで同じW-CDMAという通信方式を採用していながらソフトバンクモバイルのみでNTTドコモからの発売はされていませんでした。
しかしながら、アメリカという大きな市場でこれまでiPhoneシリーズを提供してきたAT&Tに続き、2つめの通信事業者に提供することになったことから日本を含む各国でも複数の事業者に供給する可能性が高くなってきました。中でもアメリカで通信方式が異なるのにも関わらず、シェアNo.1のVerizon Wirelessからの販売となると、日本でもNTTドコモなどからの販売の可能性も十分にありえるということです。
アメリカでもiPhoneシリーズの電波環境問題は悪いとされ、その大きな理由のひとつにエリアの整備がより整っていないAT&Tだからということが言われています。日本でもほぼ同様に状況で、ソフトバンクモバイルのエリアよりドコモのエリアのほうが広いため、iPhoneをドコモで利用したいというユーザーも多くいます。
それもあって、ドコモの通信網をMVNOによって提供している日本通信のサービスが話題になったりしていますが、日本でもドコモが直接iPhoneを販売する日も近いかもしれませんね。今後もAppleの動きに注目したいところです。
■関連リンク
・エスマックス(S-MAX)
・エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
・iPhone 4. Verizon. It begins.
・Verizon Wireless & Apple Team Up to Deliver iPhone 4 on Verizon
・Apple - iPhone 4 - Available on Verizon February 10
これに合わせて、米AppleのWebサイトでもCDMA版iPhone 4についての情報を掲載しており、これまで販売されてきたW-CDMA/GSM版iPhone 4と同一製品として扱われています。iPhone 4の製品情報ページによるとスペックとしては従来品と同等で、通信方式としてW-CDMAおよびGSMには対応せず、CDMA2000 1xEV-DO Rev.A(800MHz/1900MHz)に対応しています。
このCDMA版iPhone 4がVerizon Wirelessから販売されることについては、1つにはCDMA版という通信方式のため、日本で同じ方式を採用しているauから販売される可能性があるというもの。実際に、Verizon Wirelessのローミング先として音声40カ国、データ20カ国のうちに日本が含まれており、CDMA版iPhone 4でもauで利用できると見込まれています。ただし、現時点でKDDIおよび沖縄セルラーでは、auからiPhone 4の販売を行うかどうかについて「現時点で何も決まっていない」としています。
また、現状では、Verizon WirelessとKDDIで主に利用している周波数帯と異なるという問題もあります。Verizon Wireless向けのCDMA版iPhone 4は、KDDIが採用している周波数帯のうち2012年3月以降に再編される予定のものとなります。それまでは一部しか利用できない状況にあります。もちろん、KDDIがそれを見越して今後のiPhoneシリーズの獲得に動く可能性は否定できません。
もうひとつには、これまでAppleは、iPhoneシリーズを各国で1つの通信事業者に供給してくるという施策をベースにしてきました。最近ではいくつかの国で複数事業者に提供しているなどといったこともありましたが、この理由と見られることによってこれまで同じW-CDMAという通信方式を採用していながらソフトバンクモバイルのみでNTTドコモからの発売はされていませんでした。
しかしながら、アメリカという大きな市場でこれまでiPhoneシリーズを提供してきたAT&Tに続き、2つめの通信事業者に提供することになったことから日本を含む各国でも複数の事業者に供給する可能性が高くなってきました。中でもアメリカで通信方式が異なるのにも関わらず、シェアNo.1のVerizon Wirelessからの販売となると、日本でもNTTドコモなどからの販売の可能性も十分にありえるということです。
アメリカでもiPhoneシリーズの電波環境問題は悪いとされ、その大きな理由のひとつにエリアの整備がより整っていないAT&Tだからということが言われています。日本でもほぼ同様に状況で、ソフトバンクモバイルのエリアよりドコモのエリアのほうが広いため、iPhoneをドコモで利用したいというユーザーも多くいます。
それもあって、ドコモの通信網をMVNOによって提供している日本通信のサービスが話題になったりしていますが、日本でもドコモが直接iPhoneを販売する日も近いかもしれませんね。今後もAppleの動きに注目したいところです。
記事執筆:memn0ck
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・エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
・iPhone 4. Verizon. It begins.
・Verizon Wireless & Apple Team Up to Deliver iPhone 4 on Verizon
・Apple - iPhone 4 - Available on Verizon February 10