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Qiだけじゃないぞ!新規格のワイヤレス充電が始動!

東京・お台場にある東京ビッグサイトにて5月28日(水)から30日(金)までモバイルおよび無線ネットワークに関連した技術や製品の展示会「WIRELESS JAPAN 2014(ワイヤレスジャパン2014)」が開催されていました。

今回は、共催イベント「ワイヤレステクノロジーパーク2014(WTP2014)」エリア内のQualcomm(クアルコム)ブースにて来月から(国外で)対応製品がリリースされる「Qi(チー)」とは異なる方式のワイヤレス給電規格「rezence」の展示と、その給電機能を搭載したテーブルを参考出展していたので紹介します。


○磁界共鳴方式給電rezence
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来月から対応製品が(海外では)発売されるrezence


rezenceは昨年のワイヤレステクノロジーパーク出展の時点で「WiPower」の名前で展示していましたが、rezenceという名前に改められたそうです。2012年のワイヤレステクノロジーパークでの記事でも簡単に紹介していますが、誘導電波方式のQiとは異なる方式でチャージャーの製品への組み込みが難しいものの、ある程度の距離をおいても(説明員によると3~5cm程度)でも給電が可能なため、工夫次第で非常に多くのシーンで活用できるとしています。

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以前も展示されていたチャージボードとケース型レシーバー。よく見るとチャージボードの上の方に当時のWiPowerの名前がある


今回の出展では「距離をおいても給電が可能」という特徴をアピールするためのサンプルとして、家具メーカーのオリバー社と協力して「スマホが充電できるテーブル」を製作して展示していました。

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ワイヤレス給電試作テーブル(参考出展)


テーブルの裏側にrezenceのチャージボードをセットしたテーブルで、テーブル上に記されたマーカーの内側に充電したい製品を置くだけで電力が供給されます。

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端末2台同時に給電ができました(わかりにくいですが、iPhpne
にも電力が供給されています)


特別にテーブルに仕込んであったチャージボードを外して見せてくれました。

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上側(写真=左)・下側(写真=右)


以前、取材したときは参入企業に国内メーカーの名前がなかったのですが、今ではシャープやソニーなど国内向けに端末を供給しているメーカーも見られるようになりました。国内向けへの製品展開も期待したいところです。

記事執筆:河童丸


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