既存のプリペイドカード「au WALLET カード」がMasterCardブランドだったのに対し、au WALLET クレジットカードではVisaブランドとなっています。年会費無料のカードには珍しいシルバーのICチップが目を引きます。

Visaブランドは、KDDIフィナンシャルサービスに5%出資している三菱UFJニコス（以下MUN）にライセンスされたものを利用しています。少し詳しい方なら分かると思いますが、カード会員番号の最初の4ケタ“4986”は、三菱UFJニコスの「MUFGカード」（旧UFJカード）ブランド用にVisaインターナショナルから供与されているものです。

カード申込時の審査、発行、日々の利用時の承認処理など、ほとんどの業務はMUNが委託を受けて行います。また、発行はMUNから保証を受けられることが条件となります。ただし、あくまでもKDDIフィナンシャルサービスが発行・信用提供をするため、MUFGカードやMUNの別ブランド（DCカード・NICOSカード）とは限度額は別途設定されます。

なお、MUNはMasterCardブランドのカードを発行するライセンスも保有していますが、あえてVisaブランドを選んだ理由として、発表会場の説明員は「au WALLET カードとの2枚持ちを前提としたときのバランス感」を挙げていました。


カード裏面は、au WALLET カードと同様にQRコードが印字されていますが、WebMoney機能は無いため、WebMoney番号やバーコードは印字されていません。カード偽造防止のホログラムも裏面にあります。

「PLUS」ロゴがあることから分かる通り、海外ではVisaあるいはPLUSロゴのあるATM（現金自動預払機）やCD（現金支払機）から現地通貨によるキャッシング（融資）を受けることができます。ただし、別途キャッシング利用限度額を設定する必要があります。キャッシング利用限度額は発行申込時に申請できるほか、なしで発行した場合も後日設定することもできます（いずれも要審査）。

なお、国内でのキャッシングサービスや繰り上げ返済サービスで利用できるATM・CDはMUFGカードのそれに準拠しています。MUFGカード、またはUFJカードのロゴがあるATM・CDを目印にしましょう。


au WALLET クレジットカードでは、au WALLET カードと同様に「ポイントアップ店」で、通常よりも利用金額に対するポイント付与率が高まる特典がついています。また、カードに内蔵されたNFCチップを使ったauショップでの「ウェルカムガチャ」にも対応しています。

更に、クレジットカード固有の特典も以下の通り用意しています。

• ・ ショッピング利用時のポイント還元率が2倍（200円＝2ポイント）
  ※電子マネーチャージ分はポイント付与なし
  ・au利用料金などの定期性の支払いや高速道路料金の支払いにも利用可能
  ・オンラインショッピングでの3Dセキュア認証（Verified by Visa）に対応
  ・ETCカードが発行可能（要申し込み・年会費無料）
  ・カードの盗難・紛失保険が標準で付帯
  （WALLET カードでは、スマートパス会員限定特典）
  ・海外旅行保険とショッピングプロテクション保険が付帯
  

特に、au利用料金を含めた定期性の支払いに利用できることは、WALLET カードと比べた際に大きなメリットとなります。発表会でも、au利用料金1000円で10ポイントがたまり、それをau WALLET カードにチャージして使うなど、使い方の広がりをアピールしていました。

12月31日までの新規加入で、ポイントが抽選で当たる「au WALLET クレジットカードデビューキャンペーン」も実施されています。“auのある生活”を更にエンジョイしたいなら、オススメの1枚と言えそうです。

※au WALLET クレジットカードは、申し込みにあたって審査があります。審査の結果、発行されない場合もあります。また、本文内にもあるとおり、MUNの保証を受けられることも発行条件です。MUNの保証を受けられない場合は発行されないのでご注意ください。



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