東電EPとソニーモバイルがスマートホーム分野で業務提携! |
東京電力エナジーパートナー(以下、東電EP)とソニーモバイルコミュニケーションズ(以下、ソニーモバイル)は7日、都内にて「スマートホームの新プラン発表会」を開催し、スマートホーム分野でのIoTを活用した「おうちの安心プラン」を発表した。
両社は2016年8月23日にスマートホーム分野において、IoTを活用したサービスの開発と提供に向けた業務提携の検討を開始する基本合意書を締結。一般ユーザーによるフィールドトライアルを実施し、今回の新サービスを発表するに至っている。
それぞれの役割は、東電EPが施工、サポート体制の構築、ソニーモバイルが機器、アプリケーション、IoTプラットフォームの設計、開発・構築を担う。
今回は新たに発表されたスマートフォン(スマホ)などアプリで家族の帰宅状況などが確認できるおうちの安心プランと、同時に発表された東電EP独自の新サービス「遠くても安心プラン」について紹介していく。
おうちの安心プランは、自宅および家族のようすをセンサーで把握し、どこにいても状況が確認できるというもの。さらに自宅の機器の遠隔操作や照明や音楽を使った空間の演出による快適性や楽しさという価値を提供する。
具体的には無線アクセスポイントとして利用できるスマートホームハブを軸に、センサー、スマートタグやマルチセンサーを用いて、ドアの開閉や家族の出入りを検知し、それをスマホから確認できるようにする。
例えば、親御さんが出先からでも子どもの帰宅や在宅状況を簡単に把握できるようになる。親しみやすいデザインをめざしたというアプリは、家と登録した家族がキャラクターとして画面に表示される。
なお、IoT機器の設置や設定は東電EPが行い、アフターサービスも行う。アプリのバージョンアップも契約期間であれば無償で提供されるという。
子どものカバンや鍵にスマートタグをつけておくことで、帰宅や外出時にスマホへ通知される。アプリ画面上では家族のようすを、外出中の家族は家の外に、在宅の家族は家から吹き出しで表示する。
マルチセンサーが検知したドアの開閉を通知するので、留守宅で何かが起こっているのかを把握することもできる。またスマートタグに付いたボタンを長押しすることで、緊急時の呼び出しにも利用できる。
こうした通知は、設定でオン・オフ可能で、例えば母親のスマホには全般の通知を、父親のスマホは子どもの状態だけを通知するなども可能だ。
料金は、設置作業料が18,000円だが2年間の利用で無料となる。契約事務手数料は3,000円、スマートタグ1個4,320円で家族の人数にあわせて購入する。月額利用料は3,280円だ。月額利用料は割高感を感じるが、今後さまざまな機器との接続やアプリ機能の追加で価値に見合うものになることを期待したい。
今後はアプリのバージョンアップで「在宅中の家族へのメッセージ」機能や「音声によるユーザーインターフェース」などを追加、さらに「お家の周りの便利な情報」を知らせる機能などでサービスの幅を広げていく。
様々な機器をつなげることで使い方が広がる。例えば、スマホで鍵を開けたり、帰宅すると自動で照明がついたりIoT機器同士の連携で様々なことができるようになる。このように東電EPが目指すのは「家が家族になる」というコンセプト、スマートホームで豊かなライフスタイルを提供していく。
おうちの安心プランは他社サービス・商品がつながるオープンなサービスプラットフォームを構築する。
11月30日申込分までスタートキャンペーンを実施し、特典として契約事務手数料を無料に、スマートタグ2個が無料となる。
おうちの安心プランとIoT機器連携やアプリサービスを動画で紹介
動画リンク:https://youtu.be/PAj3UyyotpI
同時発表となった、東電EP単独による新サービス「遠くても安心プラン」は、離れて暮らすご高齢の家族や一人暮らしをはじめた子どもの見まもりを想定しているという。
サービスの仕組みは、建物の分電盤にWi-Fiで接続するエネルギーセンサーを取り付けるだけ。なお、みまもる家族の家(部屋)にはWi-Fi接続可能な通信環境が必須となる。
エネルギーセンサーが使用した機器を判別し、それを送信しクラウド上でログとして記録する。契約者はスマホのアプリ上から、現在の機器の利用状況や過去の利用状況を確認することができる。
たとえば、家にいるはずなのに暑い日中にエアコンを使用していない場合は通知のメールが送信され、電話で状況の確認をすることができる。また、訪問で状況を確認する「訪問確認」のサービスも実施する。
料金は設置作業料が18,000円、こちらも2年間の利用で無料となる。契約事務手数料は3,000円、月額料金は2,980円。なお、表記したすべての金額は税抜。
遠くても安心プランもスタートキャンペーンを実施し、2018年1月14日申込分まで契約事務手数料が無料、月額料金3ヵ月分が無料となる。
スマートホームハブの特徴は、設置場所がどこであっても途切れることなくIoT機器との安定した接続ができるよう無線LAN(Wi-Fi)の電波を横方向だけではなく上下方向にも飛ばす。また赤外線ポートから機器を操作することも可能だ。
背面にはブロードバンド回線と接続するためのWAN(Wide Area Network)ポートとLANポート、USB端子、マイク端子がある。
おうちの安心プランのアプリでは、子どもが今在宅であることがわかるほか、センサーが現在の室温を知らせてくれる。センサーの通知は、タイムラインで確認することが可能で、留守中にどんなことがあったのかを把握することもできる仕組みだ。
今後は見まもりだけではなく、IoT機器やBluetooth機器、スマート家電などとの接続でより豊かな生活空間を創造していく。
遠くても安心プランは、小さなエネルギーセンサーを分電盤に取り付けるだけ。監視カメラやウェアラブル機器などを装着する必要がないため、利用者に負担を掛けることなく見まもりができる。
契約者のスマホでは、どんな機器を使ったのをタイムラインで把握できる。日時をさかのぼって確認することや、スケジュール表のように前後の日の機器利用を比較することも可能だ。
記事執筆:mi2_303
■関連リンク
・エスマックス(S-MAX)
・エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
・S-MAX - Facebookページ
・東京電力エナジーパートナーとソニーモバイル スマートホーム分野でIoTを活用したサービスを構築 | ソニーモバイルコミュニケーションズ
・ご家族の安心をご提供する「TEPCOスマートホーム」始まります~離れたところから、ご家族の様子を見守ります~|プレスリリース|東京電力エナジーパートナー株式会社
・TEPCOスマートホーム(おうちの安心プラン) | 東京電力エナジーパートナー