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見たらきっと欲しくなる!?会場内で見つけた魅惑のガジェットたちをまとめてみた |
東京・お台場にある東京ビッグサイトにて5月9日から5月11日の3日間に渡って13のIT関連展示会が合同開催された国内最大のIT総合イベント「2018 Japan IT Week 春」(主催:リードエグジビジョンジャパン)が行われました。
国内最大のIT関連の総合展示会ということで、参加している企業は世界的にも有名な大手企業が大きなブースを展開していますが、一方で中国・深圳に拠点を構える中小メーカーや国内向けにOEM生産を取り次ぐ個性的な品揃えの商社など、さまざまな企業も参加しています。
そこで、本記事では会場内で見つけたそういった少しマイナーではありますが、製品としては個性的な特徴だったり、国内向けにも是非とも出して欲しくなるような魅力的な端末などをまとめて紹介していこうと思います。
【ONYX Internationalブース「Boox Max2」】
まずはONYX Internationalのブースに展示されていた約13.3インチの電子ペーパー「E Ink」ディスプレイを搭載した電子書籍リーダー「Boox Max2」を紹介します。
特徴はなんといっても製品名に“Max”と付けられているだけあって電子書籍リーダーとしては若干大きすぎる気もしなくもない13.3インチという超大画面です。
しかし、本機の“肝”は電子書籍リーダーというだけではなく、OSにAndroid 6.0(開発コード名:Marshmallow)を採用した電子ペーパーディスプレイ搭載のAndroidタブレットとしても動作可能であるという点です。
チップセット(SoC)の詳細は非公開ながら1.6GHzクアッドコアCPUを搭載し、2GB内蔵メモリー(RAM)や32GB内蔵ストレージを持つなど、現行のタブレットと比べるとやや性能は落ちるものの十分に実用レベルで動作していました。
また画面はモノクロ(16階調)のE Inkディスプレイのため、ゲームや動画などのコンテンツには不向きではあるものの、Webサイトの表示やSNSくらいであれば利用可能かと思われます。なお、Google Playにも対応し、利用可能なアプリとして「Kindle」や「Evernote」、「Chrome」、「Google日本語入力」などが挙げられています。
またワコムの規格に対応した電磁誘導式のペンに対応し、2048段階の筆圧検知で自由にメモやイラストが描けるので、電子書籍リーダーとしてだけでなく「持ち歩ける電子キャンパス」としても超優秀な1台となっています。
こちらはAmazo.co.jpの公式ストアにて購入が可能で、価格は99,800円(税込)となっています。使いやすいPDFリーダー「Neo Reader 2.0」もプリインストールされていますし、新聞などの大きいサイズの電子媒体を読むにもアーティスト活動のお供にも役立つ逸品ではないでしょうか。
【シルバーウィンブース 「SWW17C1」】
続いて紹介するのは、主に各メーカーへのOEMでタブレットを生産・供給しているシルバーウィンのブースに展示されていた約17.3インチという大きなディスプレイが特徴のWindowsタブレット「SWW17C1」です。
基本スペックではCPUがIntel製「Celeron N3350」(ベースクロック1.1GHz、バースト時2.4GHz)で、3GB RAMや32GB内蔵ストレージを搭載し、64GBまでのmicroSDHCカードに対応するなど、最安となる基本構成ではRAMやストレージにおいてはギリギリのものとなっています。
しかし、この基本構成であれば1台5万円以下(税別48,500円程度)で購入が可能で、店舗などに設置するキオスク端末などで利用するには十分なスペックではないかと思われます。
またこれだけの大画面にも関わらず、5200mAhのバッテリーを内蔵しており、持ち出しての運用も可能で、OSには汎用性の高いデスクトップ版のWindows 10を搭載しているため、アイデア次第で様々な用途に活用できるのではないでしょうか。
なお、ブースにいた説明員によると「OEM発注である程度の数をまとめて注文するのであれば、本体ストレージやCPUなどの変更に応じる」ということです。
【China Pavilion編】
ここから先は、会場内のChina Pavilionのエリアに展示されていた端末をまとめて紹介していきます。・hyLink製 2in1 Windowsタブレット「Ultra Slim Tablet PC T6 」
hyLinkは中華人民共和国公安部(いわゆる中国の公安で、ざっくりと言えば、向こうでの警察)にも採用されるパソコン(PC)などを生産しているメーカーで、民間向けのラインアップから今回の「T6」が展示されていました。
非常に薄型にもかかわらず、CPUにIntel製「Core m3」シリーズ搭載で動作メモリが8GB RAMと、性能が高く、一般のビジネス用途にも相性の良さそうなマシンとなっていました。
さらにLTE通信に対応しているため、取り回しの良さも大きな魅力でしょう。
実は筆者は思わずその場で1台購入してしまおうかと本気で悩んだりしました(処々の事情で断念しましたが)。
・Shenzhen Lipower Power Supply製モバイルバッテリー「LB-48」
LB-48はShenzhen Lipower Power Supplyのブースに展示されていた超大容量のモバイルバッテリーで、そのバッテリー容量はなんと圧巻の124800mAh!ここ最近ではモバイルバッテリーでも大型な20000mAh台のものなどもありますが、それらと比べても桁が1つ違います。
また給電時の電圧も最大で12V/5A(AC出力時)が可能なため、家庭用電源で動作するような機器にも電力を供給することができるということです。
対応機器としてはスマホやタブレット、モバイルPCはもちろんのこと、掃除機・電気工具・据え置き型扇風機・医療用呼吸器・電気スタンドにプリンター、投光器となんでもござれ。また、2600mAhの自動車用電池としても利用可能であるということです。
ここまでくると、モバイルバッテリーというよりも災害時や緊急時の非常用電源としての活用が期待できます。
モバイルバッテリーとして考えると、少々大げさな性能ではありますが、緊急用の備えやキャンプに持ち込むのには最適かもしれません。
なお、底面にPSEマークがあるところを見ると、遠くないうちに国内での販売も期待したくなりますね!
・Vorson technology製携帯用ゲーム機型モバイルバッテリー「GAME POWER BANK」
最後はツッコミどころ満載なモバイルバッテリー、「GAME POWER BANK」を紹介します。ひと目見て「これはヤバい!」と感じざるをえないところですが、まずは概要について解説します。
GAME POWER BANKは10000mAhと比較的大容量なモバイルバッテリーなのですが、見た目の通り、特徴としてゲームを遊ぶことができます。
一時、大ブームを起こし今でも落ち物パズルゲームのデファクトスタンダードとして君臨しているテ〇リスを遊ぶことができます(できますが、一応念のため確認してみたところ、ザ・テトリス・カンパニーのライセンスは取ってなさそう……)。
収録されているゲームについてはさておいて、モバイルバッテリーとしては堅実なつくりをしており、USB Type-CとmicroUSBの2種類のケーブルからのバッテリー充電に対応しているほか、バッテリー残量を確認するためのランプが配置されているなど、モバイルバッテリーとしてはしっかりとしたものになっています。
今回のイベントでは「独自性が強すぎて、一般層にはどうなの」とか「尖りすぎて、むしろ魅力的」な多くの製品やアイテムたちと遭遇することができました。IT Weekなどの大きな展示会ではこういった
ただ個性的なだけではなく、よく見ると実用性が抜群だったり、意外な便利さのあるアイデアが光るものだったりするので侮れませんよ!機会がありましたら是非、足を運んでみてはいかがでしょうか。
記事執筆:河童丸
■関連リンク
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