防水仕様の軽量テレビ「AQUOSポータブル」を9月20日に発売!

シャープが都内にて「AQUOSポータブル新製品発表会」を8月27日に開催し、片手で持ち運べるテレビ(TV)の新製品「AQUOSポータブル」を発表した。発売日は各モデルともに2018年9月20日(木)となっている。

発表されたAQUOSポータブルは3モデルあり、市場想定価格はタッチパネル搭載のAPライン16型「2T-C16AP」が80,000円前後、12型「2T-C12AP」は65,000円前後、タッチパネル非搭載で防水リモコンが付属するAFライン12型「2T-C12AF」は45,000円前後とのことだ。

製品の構成はディスプレイ部分とチューナー部分が分離しており、APラインには500GBのHDDを内蔵、AFラインは外付けのUSB HDDを取り付けることで地上波デジタル/BS/110度CSを録画することが可能となる。

特長としてはシャープのAIoTクラウドサービス「COCORO KITCHEN」に対応し、レシピを決めて同社の調理家電「ヘルシオ」や「ヘルシオホットクック」へ転送すると簡単に設定ができるなど独自機能を盛り込んでいる。

また3モデルともに防水に対応し、TVチューナーとはワイヤレス接続ができるため、キッチンやお風呂に持ち出せるのも特長となる。今回はそんなAQUOSポータブルの機能やその背景について紹介していく。

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発表会に登壇したシャープ スマートTVシステム事業本部 国内TV事業部長の宗俊昭広氏は同社がスマートテレビや高画質な8Kテレビなど、テレビを便利に使いやすく新しいステージの映像体験を届けてきたことを振り返る。

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その上で、新製品のAQUOSポータブルは「用途提案的なテレビとして“家中どこでも楽しめるテレビ”を提案したい」と話す。

この背景にはポータブルテレビ市場は、2017年度は約17万台の市場規模があり、2018年は22万台の規模に伸びていることから、このカテゴリーに「再参入」して製品の選択肢を増やすことで市場を拡大していきたいという考えを示した。

ちなみに再参入としているのは、シャープは2011年にディスプレイとチューナーを分離して、大画面を部屋のどこにでも持ち運べる「フリースタイル AQUOS」を製品化している。

宗俊氏はこのプロダクトを「市場ニーズに合わなかった」として今回の利用シーンを提案する形のポータブルテレビで国内で大きなシェアをもつパナソニックに挑むという。

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3モデルのうちのAPシリーズは、タブレット感覚で操作ができるタッチパネルを搭載。背面には電源スイッチや防水キャップの中に充電用の端子やイヤホン端子がある。中央には持ち手になるスタンドがあり、立てかけて利用したり、持ち手をフックなどに引っかけて固定したりすることも可能である。

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番組表はタッチ操作で縦横無尽にスクロール可能なため、スマートフォン(スマホ)やタブレット感覚で操作できるため使い勝手が良い。録画も番組をタップして設定するだけ。

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チューナーの背面には有線LAN(10・100BASE)、外付けHDD用のUSB端子、アンテナ手端子などがある。

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タッチパネル非搭載のAFシリーズは、付属のリモコンで操作する。リモコン自体が防水仕様であるため、キッチンに持ち込んでテレビを操作することも可能である。

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3モデルともにIPX67に準拠した防水仕様であり、うっかり水没させてしまっても平気となっている。特に前面は撥水コーティングされているため、水没しても取り出せば水滴が表面張力ですぐにはじける仕組みで、拭き取りやすい。

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背面のハンドルは片手で持ち運びやすいデザインを採用。重さは2T-C16APが約1.36kg、2T-C12APが約0.97Kg、2T-C12AFが約0.91Kgである。

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同社のヘルシオおよびヘルシオホットクックと連携するCOCORO KITCHENがAQUOSポータブルに内蔵されている。毎日新しいレシピが届くこのサービスの利用方法として、AQUOSポータブルで献立を決めて、スマホの同アプリを参照して食材を買いに行く。

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AQUOSポータブルを参考にしながら下ごしらえを行う



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AQUOSポータブルの大画面でレシピを見ながら下ごしらえをして、ヘルシオにデータを送信すれば、温度設定や時間などが設定される仕組みである。手間掛かるイメージの煮物も、ヘルシオホットクックに食材を入れてデータを送るだけで調理ができるという仕組みができていることにシャープらしさを感じた。



動画リンク:https://youtu.be/xC5a-rN9fjw


AQUOSポータブルはVODなども楽しめるスマートテレビや高画質テレビとはことなる立ち位置だが、テレビ視聴用にチューニングされた広視野角液晶と、お風呂にも持ち出せるなど空き時間でのテレビ視聴というニーズに応える製品である。

なお、本体にはWebブラウザーが搭載されているため、テレビを見ていて気になったものを調べたり、YouTubeの動画を視聴したりと、よりパーソナルな楽しみ方もできる。復活したシャープが再参入で挑む新たなカテゴリーだけにどれだけ市場に受け入れられるのか注目してみたいところだ。







記事執筆:mi2_303


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