普通のスマホとして使えるフォルダブル型「Galaxy Z Flip」の魅力をチェック!

既報通り、KDDIおよび沖縄セルラーは17日、携帯電話サービス「au」向けの新しいフォルダブルスマートフォン(スマホ)「Galaxy Z Flip(型番:SCV47)」(サムスン電子製)を2020年2月28日(金)に発売すると発表した。価格はau SHINJUKUや公式Webストア「au Online Shop」などの直営店では179,360円(税込)となっている。

また新たに導入された残価設定型の端末購入施策「かえトクプログラム」の対象となっており、残価は本体価格の3分の1となる59,760円に設定され、分割24回払いのうちの23回まで支払った後に返却して次の製品を購入した場合、実質負担額が119,600円(5,200円/月×23回)である。

高価なモデルではあるが、auでは2月25日に発売日初日引き渡し分の受付が終了したことを発表しており、好調なスタートダッシュを切っているようである。なお、引き続き、auショップや量販店などのau取扱店およびau Online Shopなどで予約受付中で入荷次第引き渡しになるとのこと。

すでにauが実施した発表会での展示会場にてタッチ&トライした記事『au向けフォルダブルスマホ「Galaxy Z Flip SCV47」を写真と動画で紹介!普通に使え、持ち運びはコンパクトに【レポート】 - S-MAX』を掲載しているが、今回はこのGalaxy Z Flipの新しい折り畳み機能についてじっくりとチェックしてみたいと思う。

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auからは昨年10月に発売された初のフォルダブルスマホ「Galaxy Fold(型番:SCV44)」は、折り畳んだ状態で約4.6インチのサブディスプレイと、開いた状態で約7.3インチのメインディスプレイを搭載する。コンセプトはコンパクトに持ち歩けるタブレット並みの大画面スマホで、映像コンテンツや電子書籍などとの相性が良い製品だった。

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一方、新製品のGalaxy Z Flipは今どきの縦に長い約6.7インチのスマホを縦に半分に折って携帯性を上げたことが、同じ“フォルダブルスマホ”といってもGalaxy Foldとの大きな違いである。これにより、女性でも持ちやすいスマホとしてデザインや質感などを高めることで、ターゲット層を広げている。

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Galaxy Foldのような大きなサブディスプレイはないものの、フィーチャーフォン(従来型携帯電話、いわゆる「ガラケー」)のような小窓のようなサブディスプレイを搭載しているので、閉じた状態でも時間や通知のアイコン、そしてセルフィー撮影を可能としている。

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また閉じた状態ならメインディスプレイが内側となるため、すり傷が付くこともなく気軽に扱える。そこが良いところでもある。

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開いた状態では非常に縦に長い「Xperia 1」や「Xperia 5」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)などの画面縦横比21:9よりもさらに長辺が長い21.9:9であり、大画面をコンパクトなサイズで携帯できるというコンセプトが強く打ち出されている部分でもある。

スマホとしてもサクサク動作し、縦長画面が活用できるアプリの2画面分割起動も使い勝手が良いと感じた。解像度はFHD+(1080×2636ドット)で、パネルは有機ELとなっている。またサブディスプレイは約1.1インチ300×112ドット有機ELだ。

主な仕様としてチップセット(SoC)にはQualcomm製「Snapdragon 855+」、8GBの内蔵メモリー(RAM)と256GBの内蔵ストレージということもあり、auの新しい端末購入サポートであるかえトクプログラム適用による24回払いで購入しても性能的に困ることはないだろう。

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また折り畳める構造はコンパクトなサイズになるだけではなく、カメラや動画再生、ビデオ通話など一部のアプリで上下画面分割表示に対応する。

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例えば、カメラを起動してL字に折り畳めば、画面上半分にカメラのライブビュー、下半分にはシャッターボタンやモードリストなどのインターフェイスが表示される。この状態で自立するのでテーブルや平らな部分であれば、固定して撮影が可能であるので三脚なしで手ブレなしで撮れる。

そのため、特に長時間露光が必要な夜景撮影や長時間の動画撮影時に役立つほか、フロントカメラに切り替えて動画配信やSNS向けの動画撮影も手軽に楽しめる。

またL字のまま横に寝かせることで横位置、いわゆる通常のテレビと同じ横長の動画も撮影できるので、置いたままブレのない綺麗な動画撮影も可能だ。

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一般的に通常のスマホにおける動画撮影時にはベゼル(画面の回りの縁)が狭い場合、画面に触れないように側面をつまむ、またははさむように持つ必要があるので安定感がない。

ところが、実際にGalaxy Z Flipで動作を撮影してみると、このL字のまま横位置にしてビデオカメラのように握った状態で手持ちが可能となるので、動画撮影に関してもこの折り畳み構造は有効活用ができることがわかった。

ちなみに細かい点だが、こうした通常の撮影時にサブディスプレイの表示をオンにすることも可能だ。表示エリアが狭いものの撮られている側にも映像の確認が可能になるなど、面白い仕組みが施されている。

【Galaxy Z Flipを動画で紹介】

動画リンク:https://youtu.be/4vlpGAJJ-74


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アイディア次第でさまざまな使い方ができそうなGalaxy Z Flipは決して奇抜なものではなく、スマホをより便利に使うためのアイディアに満ちたものである。

折り畳んでもステータスバー部分が露出するような形状など、今後アイディア次第ではいろいろなデザインに応用が出てくるのではないだろうか。

現在はヒンジの構造や強度、そして耐久試験などコスト増に繋がる部分がまだまだ多いが、これがより低価格で作れるようになってくるといよいよフォルダブルが当たり前となってくる未来もありそうだ。



記事執筆:mi2_303


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