Webブラウザーアプリ「Google Chrome」のプライバシー&セキュリティーが強化!順次新機能が提供

Googleは20日(現地時間)、同社が開発・提供しているWebブラウザー「Chrome」において主に3つのプライバシーおよびセキュリティーに関する新機能を追加してより安全・安心にWebページの閲覧がしやすくなるとお知らせしています。各機能ごとに今後数週間のうちにAndroidやWindows、macOS、Linux、Chrom eOSのChromeにて順次追加されるとのこと。

まず1つめはWebサイトごとにカメラやマイク、位置情報へのアクセス許可が確認できる「サイトコントロールインターフェイス」の追加、次にアドレスバーに特定の文字列を入力して実行できる「Chromeアクション」に安全性チェックなどが追加、最後に悪意のあるWebサイトから保護するセキュリティー機能「サイトアイソレーション」の拡張となっています。

同社ではこれらのChromeの新機能によってプライバシーやセキュリティーがより便利でアクセスしやすく強化されるだけでなく、情報に基づいた意思決定をより迅速に行うことができ、画像処理の改善などによってフィッシング検出が50倍高速になることから電池の消耗が少なくバッテリーも節約できるようになるとしています。

<サイトコントロールインターフェイス>

ChromeではWebサイトごとのカメラやマイク、位置情報へのアクセスを求められる場合があり、Webサイトごとにアクセス権限を設定できますが、これが新たにワンボタンで確認できる「サイトコントロールインターフェイス」が追加されます。

権限を設定したWebサイトの安全管理を継続して行うことは難しかったものの、新たに追加されるサイトコントロールインターフェイスによってどのWebサイトがどの情報に対して許可を持っているかを簡単に追跡できるようになるとのこと。

サイトコントロールインターフェイスはChromeにおけるアドレスバーの左側にある「鍵」のアイコンをタップすると、暗号化されたことを示す「Connection is secure」などに加えて新たに「Permissions(アクセス権限)」という項目が追加されます。

ここから特定のWebサイトごとの各アクセス権限が確認できるパネルが表示され、さらにカメラやマイク、位置情報といったアクセス権限を共有するか共有しないかを簡単に切り替えることができます。また今後のリリースではChromeの閲覧履歴からWebサイトを削除するオプションも追加されるということです。

これにより、表示しているWebサイトにどのようなアクセス権限が許可されているかを確認し、すばやく変更できるようになるため、Webサイトごとのアクセス権限をより安全に管理できるようになるとのこと。なお、サイトコントロールインターフェースは現在、Androidスマートフォン(スマホ)とタブレットのChromeで展開されており、今後は他のプラットフォームにも導入される予定です。

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<Chromeアクション>

Chromeのアドレスバーから直接特定の機能を実行できる「Chromeアクション」に新たに「Run safety check(安全性チェック)」や「Manage security settings(セキュリティー設定の管理)」、「Manage sync(同機の管理)」といった機能が追加され、より素早く簡単にパスワードのセキュリティーをチェックしたり、悪意のある拡張機能をスキャンしたりできるようになります。

Chromeアクションは2020年11月の導入以来、すでに「Delete history(履歴の削除)」や「Edit passwords(パスワード編集)」、「Incognito(シークレットモード)」、「Translate this(このページを翻訳)」、「Update Chrome(Chromeを更新)」などの便利な機能が何百万回も使用されてきたとのこと。なお、Chromeアクションの機能一覧は https://support.google.com/chrome/answer/10957616 よりご確認ください。

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<サイトアイソレーション>

Chromeではセキュリティアップデートを常に追加しており、オンラインでWebブラウザーを利用する際に安全を確保するためのセキュリティー専門家である必要はありませんが、そうした機能の1つとして新たに悪意のあるWebサイトから利用者を保護するセキュリティー機能「Site isolation」を拡張します。

Google Online Security Blog: Protecting more with Site Isolation

Site isolationはすでにChromeに導入されていますが、より広範囲なWEbサイトをカバーされるようになり、さらにSite isolationを利用する場合のChromeの表示速度を向上させる調整が含まれているとのこと。なお、各Webサイトを個別に処理することで、想定外のデータへのアクセスを防ぐことができとし、技術的な詳細についてはセキュリティーブログ( https://security.googleblog.com/2018/07/mitigating-spectre-with-site-isolation.html )をご覧ください。

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記事執筆:memn0ck


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