NECがアームキーパッドを開発!

日本電気(NEC)は5日、メガネ型のウェアラブルグラス(スマートグラス)用の新しいユーザインタフェース(UI)として作業者の腕を仮想キーボード化する「ARmKeypad(アームキーパッド)」を開発したと発表しています。

アームキーパッドは、ウェアラブルグラスとウェアラブルウォッチ(スマートウォッチ)を連携させる新しい認識技術によって、作業者の前腕への仮想キーボード表示と高速・高精度なタッチ入力を実現し、業務のハンズフリー化を行えます。これにより、設備保全・保守点検や検品、在庫管理といった業務の効率化を可能にするとのこと。

同社では今後、2016年度内の実用化をめざすとし、アームキーパッドを活用したAR(拡張現実)設備点検ソリューションや保守帳票管理ソリューションを開発し、製造以外にも警備、流通、医療など、ハンズフリーの作業が必要となる業種・業務の効率化に貢献したいということです。

アームキーパッドは、ウェアラブルグラスとウェアラブルウォッチを連携させる新しい認識技術により、前腕に仮想キーボードを表示し、あたかも腕にキーボードや入力ボタンを装着している感覚で高速・高精度なタッチ入力が可能な仕組みです。

手元を見ることでウェアラブルグラスとウェアラブルウォッチが連携し、すぐに仮想キーボードが出現して入力操作を開始できます。このため、ハードウェアコントローラのようにデバイスを取り出す、手に持つといった動作のために作業を中断することがないとのこと。また、動作の誤検出防止機能によって作業の中断を防げます。

表示された仮想キーボードは前腕上に大きなキーエリアを配置できるため入力がしやすく、仮想キーボードであるため利用シーンに合わせてキーレイアウトを自由に変更可能で、認識精度が高くスムーズにキー操作が行なえるため、音声入力が困難な騒音下での利用にも適しているとのこと。

さらに腕へのタッチ(振動)によって入力を判別するため、接触・非接触をしっかりと区別して検出ができ、タッチをしたことを作業者自身が確実かつ触覚的に確認できるそうで、ジェスチャー操作による入力に比べて作業者がきちんと操作できたかを判断しやすくなるということです。

記事執筆:memn0ck


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NEC、腕を仮想キーボード化するユーザインタフェースを開発 (2015年11月05日):プレスリリース | NEC