サムスン電子がフラッグシップスマホ「Galaxy S7」と「Galaxy S7 edge」を発表!

Samsung Electronics(以下、サムスン電子)は21日(現地時間)、スペイン・バルセロナにて2016年2月22日(月)から25日(木)に開催される「Mobile World Congress 2016(MWC 2016)」に合わせて「Galaxy UNPACKED 2016」( http://www.samsung.com/uk/unpacked/ )を開催し、Android 6.0(開発コード名:Marshmallow)を採用した約5.1インチWQHD(1440×2560ドット)Super AMOLED搭載のフラッグシップスマートフォン(スマホ)「Galaxy S7」および左右両側面に湾曲ディスプレイを搭載した5.5インチWQHD Super AMOLED搭載の派生モデル「Galaxy S7 edge」を発表しています。

両機種ともグローバル市場では2016年3月11日(金)に発売され、アメリカでは予約購入すると、Galaxy S7もしくはGalaxy S7 edgeを装着することでバーチャルリアリティー・ヘッドマウントディスプレイになる「Gear VR」がプレゼントされるということです。

日本での発売については明らかにされていませんが、Galaxy S6 edgeはNTTドコモおよびau(KDDIおよび沖縄セルラー)、SoftBankから、Galaxy S6はNTTドコモから販売されていますし、すでにGalaxy S7シリーズについても日本語ページ( http://www.samsung.com/jp/product/galaxy-s7/ )もあることからGalaxy S7シリーズもどこかしらからは発売されるのではないかと予想されます。

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サムスン電子モバイル部門社長のDJ Koh氏


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Galaxy S7


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Galaxy S7 edge

Galaxy S7およびGalaxy S7 edgeは最新プラットフォーム「Android 6.0(開発コード名:Marshmallow)」を採用した同社のフラッグシップ「Galaxy S」シリーズの最新モデルです。

Galaxy S7が約5.1インチWQHD(1440×2560ドット)有機ELディスプレイ、Galaxy S7 edgeが約5.5インチWQHD両左右湾曲有機ELディスプレイを搭載しており、既存機種「Galaxy S6」と「Galaxy S6 edge」は同じ5.1インチなので、Galaxy S7シリーズはS7とS7 edgeでサイズを変えて違いを明確にしてくる狙いがあります。

画面密度はGalaxy S7が約577ppi、Galaxy S7 edgeが約534ppi。Galaxy S7 edgeはGalaxy S6 edgeと同様に湾曲ディスプレイ「エッジスクリーン」を左右の両側面に搭載したモデルで、Galaxy S7は「Galaxy Note5」のように背面側の左右両端が湾曲したデザインを採用しています。

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デザインは、Galaxy S6シリーズやGalaxy Note5などを継承しており、メタルボディーとガラスによる高い質感となっており、IP68準拠の防水に対応し、microUSB端子およびイヤホンマイク端子はともにキャップレス防水になっています。また、背面にあるリアカメラ部分がGalaxy S6シリーズと比べて出っ張りが少なくなっています。

画面は強化ガラス「Gorilla Glass 4」(Corning製)を採用しており、直前に発表されたライバルの「LG G5」と同様にディスプレイをピクセル単位で光らせることで時計などを部分的に表示して常時点灯させてもバッテリー減りが非常に少ない「Always-On Display」機能に対応しています。例えば、1日100回以上画面を付けて時間を確認したりする場合には、Always-On Display対応機種のほうが1時間以上電池が持つとしています。

チップセットはともに64bit対応のサムスン電子製オクタコアCPU「Exynos 8 Octa(Exynos 8890)」(2.3GHz×4コア+1.6GHz×4コア)またはQualcomm製クアッドコアCPU「Snapdragon 820(MSM8996)」(2.15GHz×2コア+1.6GHz×2コア)のどちらかを搭載し、性能がGalaxy S6シリーズと比べてCPUで約30%、GPUで約60%向上しているとのこと。また、発熱を抑えるための水冷ヒートパイプも内蔵しています。

内蔵メモリー(RAM)が4GB(LPDDR4)、内蔵ストレージ(UFS 2.0)が32GBおよび64GBの2モデルが用意されています。また、Galaxy S6シリーズでは省かれていたmicroSDカードスロットも復活し、XC規格に対応した最大200GBまで利用可能。

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カメラは光学手ブレ補正(Smart OIS)対応でF1.7レンズの約1200万画素CMOSリアカメラ(4:3)およびF1.7レンズの約500万画素CMOSフロントカメラを搭載。1画素当たりのサイズを大きくすることが良い写真を撮る条件として面積をGalaxy S6シリーズと比べて56%大きくしたほか、キヤノンに続いてデュアルピクセルを採用。これにより、位相差オートフォーカス(AF)にも対応し、コントラストオートAFとともにハイブリッドAFとなり、暗い場所でのAFが高速化しています。

その他の仕様は最大620Mbpsまでの2.4および5.xGHzデュアルバンド対応IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooth 4.2、NFC Type A/B、MST(磁気テープ)、ANT+、microUSB 2.0、位置情報取得(GPSなど)、加速度センサー、環境光センサー、ジャイロスコープ、近接センサー、電子コンパス、気圧センサー、指紋センサー、磁気センサー、心拍センサー(HRM)など。

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バッテリー容量は、Galaxy S7が3000mAh、Galaxy S7 edgeが3600mAhで、WPC(Qi)およびPMAといった規格と互換性のあるワイヤレス充電に対応。また、有線(Quick Charge 2.0)および無線(最大9W)ともに充電は急速充電に対応。なお、電池パックは取外不可。

サイズおよび質量は、Galaxy S7が約142.4×69.6×7.9mmおよび約152g、Galaxy S7 edgeが約150.9×72.6×7.7mmおよび約157g。カラーバリエーションは、両機種ともにGoldおよびSilver、White、Blackの4色展開。携帯電話ネットワークは4G(LTE方式)ではLTE UE Category 9による下り最大450Mbpsおよび上り最大50MbpsのLTE-Advancedなどに対応。

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ソフトウェアでは画面の横側に表示される「エッジパネル」が2列になり、アプリやスケジュール、タスクなどを簡単に利用できるようになっています。また、新たにゲーム向けの機能を強化しており、ゲームのプレイ時にパフォーマンス制限や通知制限、バックボタンの一時無効化、プレイ動画の録画などの機能のほか、ゲーム向けの専用ランチャーやフローティングアイコンなどのUIを導入。

さらに、Androidが採用する「Open GL ES」が互換性や標準性を重視しているため、これまで十分なGPU性能を発揮できなかったとし、新たに「Vulkan」という3D CG描写APIに対応し、今後、GoogleではVulkanをAndroidで標準サポートしていくと表明しています。Vulkanによって対応アプリではCPU負荷が約20%の軽減されるなどのパフォーマンス向上が得られます。


動画リンク:https://youtu.be/cyohHyQl-kc

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最後にバーチャルリアリティー(VR)に対応したコンテンツへの対応を拡充し、Galaxy S6シリーズに続いてGalaxy S7シリーズを装着することでVR HMDとして利用できるGear VRに対応するほか、新たに360°の写真や動画が撮影できる全天球カメラ「Gear 360」を発表。そして、VR分野でFacebookと提携することが明らかにされ、発表会にはFacebook CEOのMark Zuckerberg氏が登場しました。これらについては別途まとめたいと思います。

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動画リンク:https://youtu.be/8R5HN6oWdC4

記事執筆:memn0ck


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