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シャープ製スマートフォン端末向け電子ブックサービス開始
2011年3月2日、シャープ株式会社は電子ブックサービス「TSUTAYA GALAPAGOS」をシャープ製スマートフォン向けに提供開始を発表した。

Andoroid向けアプリケーション「GALAPAGOS App for Smartphone」をインストールすることにより、電子ブックの購入・閲覧が可能となる。現在はシャープ製スマートフォンIS03(au)、LYNX 3D SH-03C(NTTドコモ)、GALAPAGOS SoftBank 003SH(ソフトバンクモバイル)、GALAPAGOS SoftBank 005SH(ソフトバンクモバイル)、DM009SH(ディズニーモバイル)、IS05(au※今春発売予定)のみの対応となっている。

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メディアタブレット「GALAPAGOS」とスマートフォンのラインナップ

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GALAPAGOS app for Smartphoneに対応するシャープ製端末

ネットワーク事業推進本部 商品企画担当 チーフの松本融氏は、昨年発売となったメディアタブレット「GALAPAGOS」の書籍ブック購入に関して、他のECサイトより高いコンバージョンレートがでている(10%に近いコンバージョンレートがこの三ヶ月間でみられる。一般的なECサイトのコンバージョンレートは数%)。日本経済新聞 電子版、Mainichi iTimesなどの新聞の定期購読のコンテンツ売り上げが上位に上がっている。単品販売の書籍は話題のコンテンツが上位を占めていると語った。

現在累計100万台出荷しているシャープ製スマートフォンに、TSUTAYA GALAPAGOSのサービスを提供することで、更なる利用者の拡大を狙う。
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メディアタブレットは順調に展開している。

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利用者は30~50歳代で75%。10.8型は雑誌の半ページのイメージに近いため、雑誌の購入率が高い。


GALAPAGOSが目指す電子ブックのサービスは、日本メーカーが培ったきめ細かなモノづくりのノウハウを活用する。これをクラウド時代における新しい「モノづくり」とし、商品づくり(ハード)、価値づくり(コンテンツ、サービス)に注力する。

具体的には、人がネットに会わせるのではなく、ネットが人に合わせてくれる”プッシュ型”を特徴とするサービスの提供を目指す。定期購読している電子ブック以外に、おすすめ書籍やチラシなどのフリーペーパーなどもプッシュ配信を行い、新鮮な情報と出会える環境を提供する。

また、端末の解像度に合わせてコンテンツのアスペクト比を合わせるなどきめ細かい作り込みをし、サービスに適した端末を提供する事も、モノづくりの一環としている。
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スマートフォン向けにカスタマイズされたビューアを搭載

メディアタブレットではクレジットカードの登録などが必要であったが、GALAPAGOS app for Smartphoneではゲストモードを提供し、電子ブックの立ち読みやコンテンツの内容を確認出来るサービスも開始する。

スマートフォンの複数台利用に関しては、1ユーザーアカウントあたり3台まで利用可能となっている。

GALAPAGOS App for Smartphoneは、シャープのポータルサイト(GALAPAGOS SQUARE)にアプリのダウンロードへのリンクを掲載。実際のダウンロードは、Androidマーケットより行う(無料)。対応端末以外でもダウンロード・インストールは可能だが、起動時に対応端末ではない旨表示されアプリが終了する仕様となっているようだ。
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3月2日よりAndroidマーケットで提供開始。

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GALAPAGOS App for Smartphoneの特長


今後のGALAPAGOSサービスの展開だが、マルチデバイス展開(メディアタブレット、スマートフォン対応、AQUOS対応)と、マルチサービス展開(電子ブック、映像、音楽、ゲーム、広告、カタログ、電子教科書、健康管理)などをあげている。

執行役員 ネットワークサービス事業推進本部長 千葉徹氏は、その一つとして、2011年2月にイオン、NTT西日本、ハーストーリィプラスと共同でクッキングレシピ、クーポン、地域情報紙、ショップチラシ、Eコマースなどを含めたサービスも考えている。シャープの担う役割は、このコンテンツサービスを提供するプラットフォームを提供する事だと語った。
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質疑応答にこたえる千葉徹氏



記事執筆:mi2_303


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