au向けでは1年ぶりのARROWSです!

既報の通り、KDDIおよび沖縄セルラー電話は2日、2013年冬に発売予定の新商品および新サービスの発表会「au 発表会 2013 Winter」を開催し、高速通信規格「LTE(FDD-LTE)」による下り最大150Mbpsのデータ通信サービス「4G LTE」に対応したAndroid 4.2(開発コード名:Jelly Bean)を搭載したスマートフォン「ARROWS Z FJL22」(富士通モバイルコミュニケーションズ製)を発表しました。発売は2013年11月下旬を予定しています。

ARROWS Z FJL22は、au向けとしては約1年ぶりのARROWSブランドのスマートフォンとなります。“ストレスフリーな使い心地”をめざして、わずか10分ほどで約1日利用可能な容量まで充電できる「超急速充電」、LTE/3Gと無線LAN(Wi-Fi)を同時通信することでブラウジングを快適化する「マルチコネクション」など、様々な角度から使い勝手の改善を図っています。また、実はauとしては初めての「フルセグ」受信対応機種でもあります。

この記事では、発表会で展示されていた開発途中のARROWS Z FJL22の実機を、写真でチェックしていきます。



カラーは、ブラック、ホワイト、ピンクの3色展開。


背面の「スマート指紋センサー」は丸く、本体と同色になりました。

カラーはブラック、ホワイト、ピンクの3色。従来のARROWSのスマート指紋センサーは、本体色を問わず黒色でしたが、ARROWS Z FJL22では、本体と同色になりました。また、形状も丸形に変更されました。


液晶はRAM搭載で省エネ化しています。

液晶は5.0インチのフルHD(1080×1920ドット)液晶「Super Clear Panel」を搭載しています。液晶モジュールにメモリー(RAM)を搭載することで、描画がないときにCPU負荷を抑えることができるようになっています。写真などをじっくり見ていると、省エネ効果抜群だそうです。

ガラス部分は、耐傷ガラスとして有名な「Corning Gorilla Glass 3」で、それに指滑りをよくする「スーパーグライドコーティング」を施してあります。

チップセットには、Qualcomm製「MSM8974」(Snapdragon 800)を採用し、最大2.2GHz駆動のクアッドコアCPUを搭載。2GB内蔵メモリー(RAM)、32GB内蔵ストレージ、IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooth 4.0、赤外線通信、おサイフケータイ(FelicaおよびNFC)、最大64GBまでのmicroSDXCカード、microSIMカードなどに対応。

サイズは、大きさが約71×140×10.1mm、質量が約149g。バッテリー容量が2600mAhで、連続待受時間は、LTEで約650時間、3Gで約740時間、連続通話時間は約940分。

800MHz帯における20MHz幅とUE Category 4に対応することで、下り最大150Mbpsに対応した4G LTEに対応するほか、1.5GHz帯や2.1GHz帯にも対応した「トリプルLTE」となっています。



イヤホンマイク端子だけではなくmicroUSBもキャップレス!

昨冬モデルの「ARROWS ef FJL21」では、イヤホンマイク端子のキャップレス化を実現しましたが、ARROWS Z FJL22ではmicroUSB端子もキャップレスになり、本体下部に移動しました。今までのように、わざわざUSB端子のふたを開けて接続、という手間が省けます。

ここで気になるのが防水・防塵性能です。防水性能は今まで同様、IPX5/8等級のものを維持できていますが、防塵性能についてはキャップレスUSBの“生け贄”として非対応となりました。ここだけはARROWS ef FJL21と比較して“退化”してしまっています。


左側面。

右側面。

左側面にはボリュームボタンと電源ボタンが用意されています。配列は、ARROWS ef FJL21と同様で、片手で画面キャプチャーが取りやすくなっています。ストラップホールもあります。

右側面には、卓上ホルダの充電用接点があります。ARROWS ef FJL21と比較すると、超急速充電対応のためか、接点が1つ多い3つとなっています。

なお、ARROWS ef FJL21では、透明素材を使った「クリスタルデザイン」を採用した影響で、テレビ受信用のアンテナが本体に内蔵されていません。テレビを視聴する場合は、イヤホンマイク端子にアンテナケーブルを接続する必要があります。


超急速充電に必要な卓上ホルダは同梱。


卓上ホルダを充電すると「シアターモード」が起動。

ARROWS Z FJL22では、超急速充電がセールスポイントのひとつになっています。本体に同梱される横置きタイプの卓上ホルダと、専用ACアダプタを使って充電すると、10分程度で約1日分使えるだけの容量を充電できます。卓上ホルダに本体を載っけると、横置きスタイルで便利なアプリランチャー「シアターモード」が起動します。もちろん、設定すれば無効にすることもできます。


マルチコネクションを使えば、ブラウザのパフォーマンスもアップ!


通知パネルからON/OFFもかんたん。

ARROWS Z FJL22-13
ただし、マルチコネクション中は一部機能に制限あり。

先日、KDDI研究所がリリースした「predio(プレディオ)」は、Wi-Fi(無線LAN)とLTE/3Gで同時通信することで快適なWebブラウジングを実現していますが、それと同じ機能がARROWS Z FJL22に「マルチコネクション」として搭載されています。モードが有効である場合、それを示すアイコンが通知領域に表示され、どちらか片方の通信速度が遅くなった場合にもう片方で“補う”ようになっています。

Wi-Fiをオンにしたままでも消費電力はほとんど変わらないということなので、この機能を有効にしておくといつでもどこでも快適にブラウジングできる、ということです。この機能は、プレディオとは関係なく、富士通が独自に実装を進めていたようです。

マルチコネクション機能は、標準ブラウザでのみ利用可能です。ただし、バックグラウンドでブラウザが動いている場合は、そのブラウザでの通信については有効とのことです。

また、有効になっている間は、テザリングなどに機能制限がかかります。出荷時設定では、通知パネル内のトグルスイッチに切り替えボタンが入っているので、必要に応じてON/OFFしましょう。


スライドディスプレイのボタンはより大きく!

今夏のARROWSから採用された「スライドディスプレイ」もau向けとしては初登場となります。ただし、今夏モデルと異なり、スライドディスプレイのボタンがより大きくなってます。これは、スライドディスプレイボタンをメニューボタン(右側配置時)または戻るボタン(右側配置時)との“誤爆”がかなり多かったためだそうです。


設定画面のイメージも刷新。


ウィジェットとしてケータイライクなシンプルメニューもあります。


au向けとしては1年ぶりのARROWSということもあってか、設定画面を中心に、画面デザインテイストが変わっています。初期設定画面も大幅に変わっています。ホームも富士通オリジナルの「NX!ホーム」に一本化(従来あったAndroid標準ランチャーは廃止)されています。

ホームスクリーンには出荷状態で「シンプルメニュー」というウィジェットが配置されていて、これを使えば、ケータイ(フィーチャーフォン)ライクな操作もできます。

◯主な仕様
基本スペック
商品名ARROWS Z FJL22
OSAndroid 4.2
メーカー富士通モバイルコミュニケーションズ株式会社
ディスプレイ約5.0インチ RAM搭載TFT液晶/FHD
重量約149g
カメラメインカメラ:約1310万画素/CMOS
サブカメラ:約125万画素
電池容量2600mAh
サイズ約71 (W) ×140 (H) ×10.1 (D) mm
メモリ約32GB (ROM) /約2GB (RAM)
連続通話/待受時間通話時間:約940分
待受時間:約740時間 (3G) 約650時間 (LTE)
カラーブラック、ホワイト、ピンク
外部メモリmicroSDXC (最大64GB)

対応サービス・機能
Eメール (@ezweb.ne.jp)
SMS
ワンセグ
フルセグ
おサイフケータイ
NFC
赤外線
Bluetooth (ver.4.0)
Wi-Fiテザリング
(最大接続数10台)
Wi-Fi (IEEE 802.11 a/b/g/n/ac)
4G LTE
受信時最大速度150Mbps
WIN HIGH SPEED
グローバルパスポート
(LTE/GSM/GPRS/UMTS)
緊急速報メール
防水 (IPX5/IPX8等級)


記事執筆 :Sho INOUE(せう)

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au 2013 Winter 全12機種 あらゆるニーズにお応えするダントツのラインアップ | 2013年 | KDDI株式会社
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