LTE対応スマートフォンなどの植込み医療機器への影響はなし!

総務省は25日、電波の植込み型医療機器(植込み型心臓ペースメーカおよび植込み型除細動器)への影響に関する調査として、LTE方式の携帯電話機について実機による影響測定を実施した結果、植込み型医療機器の動作への影響は確認されなかったことを発表しています。

これにより、調査結果を踏まえ、「ペースメーカーなどから15cm以上離す」などの内容を含む「各種電波利用機器の電波が植込み型医療機器へ及ぼす影響を防止するための指針」(以下、指針)の対象をLTE方式の携帯電話機にも拡張し、従来の携帯電話に関する指針を適用するとしています。

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測定


今回の調査では、植込み型心臓ペースメーカー13機種、植込み型除細動器12機種を対象に、国内で販売されているLTE方式に対応した携帯電話機を用いた影響を測定。その結果を元にLTE方式に対応した携帯電話機が各植込み型医療機器に影響がないことを確認したというもの。

また、LTE方式に対応した携帯電話機以外にも無線LAN(Wi-Fi9など複数種の電波が医療機器に与える影響を測定するための予備調査も実施。

携帯電話などの電波を利用する機器が医療機器に与える影響を防ぐための指針では、携帯電話をペースメーカーなどから15cm程度以上離すことを定めており、この指針をLTE対応機種にも適用できることを確認。このため、指針では適用対象に「LTE(FDD-LTE)」方式(800MHzおよび1.7GHz、2GHzの各周波数帯を利用)を利用した機器を追加する改訂を行うとしています。

記事執筆:memn0ck


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総務省|平成24年度電波の医療機器等への影響に関する調査結果及び当該結果に基づく「各種電波利用機器の電波が植込み型医療機器へ及ぼす影響を防止するための指針」の改訂