Ubuntu on phonesのMWC 2014における展示を紹介!

スペインのバルセロナにて2014年2月24日(月)~27日(木)にかけて開催されていた世界最大のモバイル関連イベント「Mobile World Congress 2014(MWC2014)」におけるCanonicalブースでは、LinuxおよびDebian GNUをベースとしたオープンソースOSの「Ubuntu(ウブントゥ)」のスマートフォン(スマホ)およびタブレット版の開発中デモを展示してました。

今回は、そんなMWC 2014のCanonicalブースにおけるUbuntuのスマホおよびタブレット版の様子を紹介したいと思います。

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Nexus 4によるUbuntu on phonesのデモ


UbuntuはLinuxディストリビューションの1つで、従来はPCやサーバー向けに提供されてきましたが、昨年よりスマホなどの小さな画面に最適化された「Ubuntu on phones」をリリースし、製品化するために開発が進められています。

特長としては、ディスプレイの端からスワイプすることでさまざまな機能を呼び出せるランチャー機能が用意されており、左端からスワイプすると「お気に入り」のアプリ一覧を表示させることができ、逆に右端からスワイプすると音楽や動画などのコンテンツごとにまとめられた「スコープ」という画面を表示できたりします。

また、他のスマホなど向けOSと同様にすべての操作がタッチ操作で行え、PCなど向けとは異なり、ハードウェアキーを必要とせずに操作できるように変更されています。

MWC 2014では開発途中のバージョンが本来Androidが搭載されているスマホである「Nexus 4」や「GALAXY Tab」にインストールされて、操作できる状態でデモが行われていました。

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タブレット上で動作させているUbuntu


また、スペインのbqや中国のMeizuといったメーカーの試作機も展示されており、これらのメーカーからは年内にもUbuntu on phonesを搭載したスマホが発売される予定とのこと。

ネイティブアプリもすでにSDKが公開されており、TwitterやFacebook、Evernoteなどの人気サービスのアプリを含め300近くが揃ってきたという。

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bq AquarisベースのUbuntu Phone

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Meizu MX3ベースのUbuntu Phone


その他、T-MobileやVodafone、KT、SK Telecom、SMART、Verizon、U+などの携帯電話事業者も参画しており、第3のOSとして注目されている「Firefox OS」や「Tizen」などとともに新世代のスマホがどうなっていくのか期待されます。

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パートナー企業の一部


記事執筆:S-MAX編集部


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