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ソフトバンクモバイルから今月26日に発売された下り最大165Mbpsの超高速通信を実現するモバイルWi-Fiルーター「Pocket WiFi 303ZT」(ファーウェイ製)。

現時点で国内最速となる下り最大165Mbpsはソフトバンクグループ傘下のWireless City Planningが構築するTD-LTE互換の「AXGP」ネットワークにおいてLTE-Advancedの要素技術となる「キャリアアグリゲーション(CA)」(2.5GHz帯における20MHz幅+10MHz幅)に対応することで提供されている。

発売されてこともあり、店頭にデモ機が展示されていたので、今回は実際に触ってみたレポートを紹介する。

Pocket WiFi 303ZTはタッチパネル対応となっており、ディスプレイ上に表示されたアイコンなどをタップして操作することが可能だ。なお、店頭デモ機を触った限りでは、タッチパネルでの操作のしやすさは既存モデルで同じようにタッチパネル操作が行えるモバイルWi-Fiルーター「Pocket WiFi 301HW」などの方が操作感が良かったように感じた。

また、Pocket WiFi 303ZTはソフトバンクモバイルから発売されるモバイルWi-Fiルーターとしては初めてIEEE802.11acにも対応しており、無線LAN(Wi-Fi)接続の通信速度は最高で866Mbpsとなることが確認できた。

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Wi-FiはIEEE802.11acにも対応


モバイルWi-Fiルーターでは従来規格よりも通信速度が速いIEEE802.11ac対応のモバイルWi-Fiルーターが販売されているものの、国内向けで866Mbpsの速度(2ストリーム)に対応している製品はPocket WiFi 303ZTが初めてとなる。

一方、Pocket WiFi 303ZTでユニークだったのは「通信速度低下の予告」や「通信速度低速化の開始」などがステータスアイコンで表示されるようになっていることで、容量の超過によって通信速度低下が起きる場合、その目安を端末側で確認することができるようになっている。

ただし、この通信速度低下は「直近3日間で1GB」の速度制限なのか「月間○GB」の速度制限のどちらが該当するのかは不明だ。

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通信速度低下の予告などが表示される


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電源スイッチとロック解除ボタン


外観としてはPocket WiFi 303ZTの電源はスライド式となっており、いわゆる「長押し」をする必要がないのは便利とも言える。一方で、カバンの中で不意に電源スイッチがスライドしてしてしまう可能性もありそうなのは少々心配である。

ロック解除ボタンは電源ボタンとは別に独立しており、このボタンからロックおよびロック解除を行うことができる。

このように、Pocket WiFi 303ZTは、
1)ソフトバンクモバイルのモバイルWi-Fiルーターとしては初の「SoftBank 4G LTE」対応(ダブルLTE以外も含めて)
2)AXGPのキャリアアグリゲーション対応によって下り最大165Mbpsに対応
3)Wi-Fi側はIEEE802.11acによって通信速度は最大866Mbpsに対応

など、ハードウェア面では従来製品と比べて大きくスペックアップしており、従来のモバイルWi-Fiルーターと比べると大きな進歩があるモデルだと言える。

今回は、店頭でデモ機をしばらく触った程度なので、実際の電波の掴み具合や各種ネットワークに接続時の通信速度などなど、具体的な使い勝手については不明。今後じっくりと触る機会があったら試してみたいなと思っている。

記事執筆:shimajiro@mobiler


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下り最大165Mpbs対応モバイルWi-Fiルータ『303ZT』のデモ機を触ってみた | shimajiro@mobiler

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