80~90年代サウンドがiPadで蘇る!

iPad向けのミュージックスタジオアプリ「KORG Gadget」やリアルな楽器音を収録した「KORG Module」など、実用的な音楽アプリをリリースしているKORGがあの名機「M1」を「KORG iM1」として発売を開始した。

このアプリの元となるM1(キーボード版248,000円、ラック版210,000円)は1988年発売のデジタルシンセサイザーで当時としてはリアルなPCM波形と多彩なエフェクターを搭載した革新的なもので、ループサウンドやピアノ、ストリングス、ブラスなどが様々な楽曲で使われていた。さらに同時発音数16音の音源部と8トラックのシーケンサーを搭載しているため、これ1台で楽曲制作ができるミュージックワークステーションとして高く評価された製品だ。

これまでM1はパソコン向けのVSTi、ニンテンドーDS用と形を変えて進化し、待望のiPad版が登場した。今回はこのKORG iM1を紹介していく。

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懐かしい音色がズラリ



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カテゴリー別に音色を探すこともできる。これは便利



M1の音源部分はPCM波形をオシレーターとする減算式のデジタルシンセサイザーだ。ただし、フィルターにはカットオフがあるもののレゾナンスが搭載されていなかったためサウンドメイキングの幅が狭いシンセサイザーだった。とはいえ、太くて実践向けの音色がそろっておりそれは十分過ぎるほど魅力があったのは確かだ。

iM1は、フィルターに待望のレゾナンスが加わり当時作れなかった新しい音色を作り出せるようになった。シンセベースの波形はM1では「ブンブンブン」という音でしか変化がなかったが、iM1では「ビョンビョンビョン」という新しいバリエーションを生み出せるようになったのは大きい。
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VDFセクションにレゾナンスが加わり音作りの幅が広がった


さらにM1用に発売されていた拡張カードと、M1の後継機「Tシリーズ」向けの拡張音源フロッピーディスクがアドオンとして購入可能だ。サックスの音やTシリーズ用のディストーションギターの音などすぐに使える音色が簡単に手に入る。iPadで音楽制作をする上で必要な音色はほぼiM1で網羅できそうだ。

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1枚あたり結構な値段がしたカードがパックで購入できる。Tシリーズは3.5インチのフロッピーディスクだった


次回はアドオンのカードを含む音源について触れていこうと思う。

記事執筆:mi2_303


[Image] QRコードアプリ名:KORG iM1
価格:¥2,400
カテゴリ:ミュージック
開発者:KORG INC.
バージョン:1.0.2
iTunes Store:http://itunes.apple.com/jp/app/id966030326?mt=8

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