iOS 8以降でmineoを使うための公式テスト用APN構成プロファイルが配布!

既報通り、ケイ・オプティコムは13日、同社のau回線を借り入れた仮想移動体通信事業者(MVNO)として提供している携帯電話サービス「mineo」においてiOS 8以降を搭載したiPhoneやiPadで利用できない問題に対して携帯電話ネットワークのアクセスポイント(APN)を設定する「構成プロファイル」を変更することで利用できることを公式Webサイト「マイネ王」( https://king.mineo.jp/magazines/special/116 )にて報告しています。

翌14日にも動作確認をさらに行い、最新のiOS 8.4およびKDDI 20.1を搭載した「iPhone 6」や「iPhone 6 Plus」、「iPad mini 2」のau版およびSIMフリー版にて検証時点では安定して利用できるという結果を公開し、テスト用APN構成プロファイルを配布しています。

その後もテスト用APN構成プロファイルを配布したことによってそれを利用したユーザーも含めて17日に第3報を公開し、第2報でも案内されていたように「iPhone 5s」や「iPhone 5c」についてはau版およびSIMフリー版ともにiOS 8.4だけでなく、iOS 7.1.2で接続が不安定になるとしています。

このことから現時点では同社では「いわゆる初期状態の端末に、我々が用意したAPN構成プロファイルを設定すれば、普通に(快適に)ご利用いただける、という環境をご用意できないのであれば、やはり公式には利用を推奨できるものではない」とし、iOS 8以降のiPhoneなどでのmineoの利用を公式に利用できると案内するに至らず、今後についてもさらに調査を進めていくとしながら今の段階では見通し立ってませんという状況だとしています。

なお、同社では配布しているテスト用APN構成プロファイルがあるからといってすでにiOS 7.xでmineoを利用している人がiOS 8以降にアップデートすることや、これから新たにiOS 8以降のiPhoneなどでmineoを契約するといったことは避けるように案内しています。あくまでテストバージョンだということで。

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7月17日に公開されたiOS搭載のiPhoneやiPadにおけるmineoの動作状況例

今回のテスト用APN構成プロファイルは同じくau回線のMVNOを行っているインターネットイニシアティブ(以下、IIJ)がiOSの構成プロファイルを解析したところより新しい構成プロファイルの記述方法である「Cellular Payload」を用い、特定のパラメーターを追加することによってNTTドコモ回線のMVNOでより安定して利用でき、au回線のMVNOでもiOS 8以降で使えるという報告をしたことからはじまりました。

これを受けて上記の報告からあんのーん@技適厨氏が有志でAPN情報をmineoやUQ mobileのものにした構成プロファイルを配布し、mineoやUQ mobileでも利用できることが判明し、そのすぐ後にmineoでもマイネ王にて検証結果の速報を公開していました。

筆者も13日からiPhone 6 PlusとiPhone 5sでIIJの報告にあった仕様の構成プロファイルで利用していましたが、iPhone 6 Plusではあまり問題はなかったものの、iPhone 5sでは接続がしばらくしたり、再起動したりすると切断されるほか、さらに待っていると再接続されるものの、その間はmineoでは利用できない3Gの電波検索をしており、すぐにバッテリーがなくなってしまうという状況でした。

また、ケイ・オプティコムの続報ではiPhone 6などで安定して利用できている場合でもSMSの送受信ができないもしくは不安定という状況も発生することがあるということです。個人的にはiPhone 5sだとバッテリー的に厳しいので、しばらくiPhone 6 Plusで使ってみようかと思っています。

mineo(マイネオ)


記事執筆:memn0ck


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iPhone・iPadのAPN構成プロファイルの変更による動作確認テストについて(第3報) | 王国通信 | マイネ王