MWC 2016にてXperia X PerformanceやXperia X、Xperia XAなどが展示! |
Sony Mobile Communications(以下、ソニーモバイル)がスペイン・バルセロナにて2016年2月22日(月)から25日(木)に開催された「Mobile World Congress 2016(MWC 2016)」に合わせてプレスカンファレンスを開催し、新しくこれまでの「Xperia Z」シリーズに代わって展開するフラッグシップスマートフォン(スマホ)の最新シリーズ「Xperia X」シリーズとして「Xperia X」および「Xperia XA」、「Xperia X Performance」の3機種などを発表しました。
各機種ともに今夏にグローバル市場にて発売予定。日本における販売については現時点では最上位モデルのXperia X Performanceのみ発売することが明らかにされており、恐らくNTTドコモなどの携帯電話会社から夏モデルとして登場すると見られます。
そこで今回は少し遅くなりましたが、MWC 2016でのソニーモバイルのブースで実際にXperia XおよびXperia XA、Xperia X Performanceなどの実機を試した模様を写真を交えて紹介したいと思います。
【Xperia X Performance】
Xperia Xシリーズの3機種はともに約5.0インチ液晶「トリルミナスディスプレイ for mobile」を搭載したAndroid 6.0(開発コード名:Marshmallow)を採用したスマホで、ベースモデルのXperia Xを中心に上位モデルのXperia X Performance、下位モデルのXperia XAというように性能に差をつけています。
今回投入されたXperia Xシリーズは2009年にはじめて発売された「Xperia」シリーズ(日本では2010年4月発売の「Xperia SO-01B」より)を第1章、"One Sony"としてソニーの技術を結集して2013年より展開していた「Xperia Z」シリーズを第2章とした場合に第3章となる新しい展開となります。
Xperia X PerformanceとXperia Xでは共通して右側面にある電源キーに指紋センサーが内蔵されているほか、オムニバスデザインや指紋センサーなどの基本仕様は従来までのXperia Zシリーズの最新モデル「Xperia Z5」シリーズを継承。デザインは素材と質感に注力し、丸みを帯びたメタルフレームとカーブしたガラス製ディスプレイを採用し、手のひらになじむフォルムとなっています。また、専用のスタイルカバーの発売を予定。
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Xperia X Performanceは画面解像度がフルHD(1080×1920ドット)、ホームボタンなどのナビゲーションは画面内に表示するタイプ。ディスプレイの上にはF2.0のレンズの1/3型約1300万画素「Exmor RS for mobile」のフロントカメラが搭載されています。
カラーバリエーションはWhiteおよびGraphite Black、Lime Gold、Rose Goldの4色が用意されており、サイズは約143.7×70.4×8.7mm、質量は約165g。実際に手にしてみると、確かにこれまでのXperia Zシリーズに比べると角に丸みがあり、大きさも5インチに小型モデル以外ではサイズダウンしているため、持ちやすい印象。
各色ともに背面だけでなく、ディスプレイの周りのベゼル(縁)も同じ色になっているのも統一感があります。これはタッチパネルのセンサーを液晶パネルと一体になったインセル型になったことでホワイト以外の各色でもコスト的に行えるようになったとのこと。
また、背面はこれまでガラスを採用していましたが、フレームと同様にメタル素材となっており、WhiteおよびGraphite Blackはヘアライン加工が施されています。なお、Xperia XやXperia XAではこれらの色でもヘアライン加工がなく、より高級感を出すためにXperia X Performanceでは導入したという。
リアカメラは広角24mmおよびF2.0のレンズの1/2.3型約2300万画素「Exmor RS for mobile」とXperia Z5シリーズと同様。引き続き、ソニーのデジタル一眼カメラ「α」シリーズのエンジニアとの共同開発しており、Xperia Z5シリーズで対応したコントラストと位相差によるハイブリッドオートフォーカス(AF)にも対応し、0.03秒以下の高速起動にも対応。
また、新たに「Predictive Hybrid Autofocus(先読みオートフォーカス)」機能を搭載。これにより、被写体の動きを予測することで、正確に被写体を捉え、ブレのない美しい映像の撮影を可能にしています。
基本性能はチップセットがQualcomm製64bit対応ヘキサコアCPU「Snapdragon 820(MSM8996)」(CPUに「Kyro」コアの2.15GHz×2+1.6GHz×2コア、GPUに「Adreno 510」)、内蔵メモリー(RAM)が3GB、内蔵ストレージが32GB、外部ストレージがmicroSDXCカードスロット(最大200GBまで)などで、チップセットがXperia Z5シリーズから強化されています。
Xperia X5シリーズと同様に右側面には指紋センサーを内蔵した電源キーのほか、カメラキーや音量上下キー、右側面にはnanoSIMカードおよびmicroSDカードのスロット、上側面に3.5mmイヤホンマイク端子やサブマイク、下側面にmicroUSB 2.0端子や通話など用のメインマイクが配置。
バッテリー容量は2700mAhで取外不可。ソニーのバッテリー技術を結集し、スリムデザインながら最大2日間の長時間バッテリー性能を実現しています。また、Qnovoのバッテリー制御技術も導入し、バッテリーの状態に合わせた充電を行うことでバッテリーの寿命を約2倍長持ちさせることができるとのこと。
携帯電話ネットワーウではLTE UE Category 9による下り最大450Mbpsおよび上り最大50Mbpsに対応。SIMカードはnanoSIMカード(4FF)のシングルSIMモデルとデュアルSIMモデルが用意されています。
なお、Xperia X PerformanceはIP68準拠の防水・防塵に対応しており、イヤホンマイク端子やmicroUSB端子はキャップレス防水に対応。また、NFCやMiracast、DLNA、Google Cast、、位置情報取得(A-GPSおよびGLONASS)、Bluetooth 4.2もサポートしています。
動画リンク:https://youtu.be/HRwBDRtRfQ8
動画リンク:https://youtu.be/WpORzva-YtI
【Xperia X】
Xperia Xは、Xperia Xシリーズのベースモデルで恐らく最も普及させたいという意味で真のフラッグシップモデルでしょう。
Xperia X Performanceとの違いでは、チップセットが少し下のQualcomm製64bit対応ヘキサコアCPU(1.8GHz×2+1.2GHz×4コア)「Snapdragon 650(MSM8956)」(GPUに「Adreno 510」)になっており、これによって通信周りもLTE UE Category 6になっています。
また、電池容量も少し小さい2620mAhバッテリーとなり、若干だけ大きさもコンパクト、質量も軽くなっています。電源キーなどの各ハードウェアの配置も外観的には同じで、カラーバリエーションなども同じに。
動画リンク:https://youtu.be/AtUBeFiWi8Q
【Xperia XA】
Xperia XAはこれまでの「Xperia M」シリーズの後継ともなっており、スーパーミドルレンジの普及モデルです。Xperia Xとの違いでは、MediaTeK製64bit対応オクタコアCPU(2.0GHz×4+1.1GHz×4コア)「Helio P10 (MT6755)」や2GBの内蔵メモリー(RAM)、16GBの内蔵ストレージ、約1300万画素「Exmor RS for mobile」リアカメラ、約800万画素「Exmor RS for mobile」フロントカメラ、2300mAhバッテリー、Bluetooth 4.1など。
また、背面はXperia X PerformanceやXperia Xとは異なってメタル素材ではなく、樹脂素材となっているほか、サイズが小さくなっていることによってベゼルがより狭くなっているのがわかります。なお、側面のフレームはXperia Xなどと同様に丸みのあるアルミニウムに。なお、3機種の主な違いは以下の通り。
機種 | Xperia X Performance | Xperia X | Xperia XA |
画面 | 5型フルHD | 5型フルHD | 5型HD |
大きさ | 143.7×70.4×8.7mm | 142.7×69.4×7.9mm | 143.6×66.8×7.9mm |
質量 | 165g | 153g | 137.4g |
SoC | Qualcomm Snapdragon 820 MSM8996 | Qualcomm Snapdragon 650 MSM8956 | MediaTek Helio P10 MT6755 |
CPU | Kyro 2コア+Kyro 2コア | A72 2コア+A53 4コア | A53 4コア+A53 4コア |
GPU | Adreno 530 | Adreno 510 | Mali-T860 MP2 |
RAM | 3GB | 3GB | 2GB |
ストレージ | 32GB | 32GB、64GB | 16GB |
microSD | microSDXC(最大200GBまで) | ||
LTE UE | Cat. 9 | Cat. 6 | Cat. 4 |
電池容量 | 2700mAh | 2620mAh | 2300mAh |
フロントカメラ | 1300万画素 | 1300万画素 | 800万画素 |
リアカメラ | 2300万画素 | 2300万画素 | 1300万画素 |
ハイブリッドAF | ◯ | ◯ | × |
ISO12800 | ◯ | ◯ | × |
広角24mm | ◯ | ◯ | × |
高速カメラ起動 | ◯ | ◯ | × |
Superior Auto+ | ◯ | ◯ | × |
HDR | ◯ | ◯ | ◯ |
防水・防塵 | ◯ | × | × |
指紋認証 | ◯ | ◯ | × |
外部スピーカー | ステレオ | ステレオ | モノラル |
背面素材 | アルミ | アルミ | プラスチック |
動画リンク:https://youtu.be/d6hllDE7VJg
【その他】
・Xperia Ear
Xperia Earは耳に装着し、BluetoothまたはNFCでスマホなどとワイヤレス接続で組み合わせて使用することで、ハンズフリーで新しいコミュニケーションの形を提案する商品です。
充電機能を備えたケースに収納することで、自動的に再充電され、本体の耳と接触する部分には柔軟性のある素材を使用し、フィット感と軽量感を追求するとともに、IPX2相当の防水にも対応しています。
単なるBluetoothヘッドセットとの違いは、ソニーのボイステクノロジーと近接センサーの組み合わせによって耳に装着することで、スケジュールや天気、ニュースなどの情報を聞くことができるほか、音声入力で通話やインターネット検索、メッセージの読み上げ、ナビゲーションなどを行うことが可能です。
動画リンク:https://youtu.be/-BEMxbjhyMM
・Xperia Eye
Xperia Eyeは首から下げたり、衣服に装着することで、ハンズフリーで撮影を楽しめるコンパクトカメラです。ソニーのカメラおよびセンシング技術を最小の形状にまとめ、360°球面レンズ搭載によって日常の自然な雰囲気を撮影できます。
また、顔や声で撮影タイミングを検知するインテリジェントシャッターで、撮影タイミングを意識せずに写真を撮ることができます。
・Xperia Projector
Xperia Projectorはプロジェクターで映し出したスクリーンに直接触れたり、声やジェスチャーで操作することで、家族全員が一緒に楽しみながらコミュニケーションをとれる空間を提供してくれます。直観的に操作できるユーザーインターフェース(UI)を用いて、家族にフォーカスした新しいコミュニケーションスタイルを提案するコンセプトになっています。
・Xperia Agent
Xperia Agentはユーザーの声に反応し、人々の日常を声としぐさでアシストし、ユーザーに合った情報を提供したり、通話やSNSなどのコミュニケーションをアシストしたり、家電をコントロールすることで、生活を便利にすることをめざします。
動画リンク:https://youtu.be/WpORzva-YtI
動画リンク:https://youtu.be/n0B_lGEqTy4
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