前面QWERTYキー搭載のSIMフリースマホ「BlackBerry KEYone」を購入!

既報通り、BlackBerryの日本正規代理店であるFOXが前面QWERTYキーボード搭載したSIMフリースマートフォン(スマホ)「BlackBerry KEYone(型番:BBB100-6)」を6月29日に発売した。

日本向けに技術適合証明・工事設計認証(いわゆる「技適マーク」)を取得しており、対応周波数帯が日本向け独自となる。価格はオープンながらFOXの公式Webストア「caseplay」では69,800円(税込)だが、すでに予約段階で初期出荷分は完売となり、ビックカメラやAmazon.co.jpなどでも在庫切れとなっている。

日本におけるBlackBerryでは昨年3月に発売された初のAndroidスマホ「BlackBerry PRIV」に続くAndroidスマホで、BlackBerryらしい前面QWERTYキーボードを搭載したAndroidモデルは日本では初となる。また今回より開発および製造はTCL Communicationが担当しており、その品質や仕上がりにも注目が集まる。

そこでさっそく発売日にBlackBerry KEYoneを購入したので、まずは開封して同梱品や外観を写真を交えて紹介したいと思う。

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BlackBerry KEYoneの箱は黒を基調としており、BlackBerry PRIVの箱よりもひと回りほど小さくなっている。上面には最大の特長であるQWERYキーボード部分が描かれており、ハードウェアキーボード好きには堪らないところだろう。

箱を開けると、最上段にBlackBerry KEYoneの本体が鎮座する。本体色はブラック/シルバーの1色のみ。キーボード部分や背面の大部分がブラックで、側面などのフレームなどがシルバーとなっている。

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同梱品はBlackBerry KEYoneの本体のほか、ACアダプターやUSBケーブル(A to C)、イヤホンマイク、SIMピン、保証書などの紙類となっている。ケーブルやACアダプター、イヤホンマイクはすべてブラックで統一。

本体には保護のための透明なシートで覆われているのでまずはそれを剥がし、背面に貼られているシールも比較的簡単に剥がすことができた。背面にはかなり目立つリアカメラが搭載されているほか、BlackBerryのロゴも配置されている。

リアカメラはデュアルトーンLEDフラッシュに対応した1画素1.55μm(1/2.3型)と大きなソニー製約1200万画素積層裏面照射型CMOSセンサー「IMX378」とF2.0の6枚構成レンズとなっている。

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前面には4.5インチ1080×1620ドットIPS液晶(約434ppi)とQWERYキーボード、F2.2・84°広角レンズの約800万画素フロントカメラ(フラッシュライト対応)、近接センサー、環境光センサーを搭載。

画面はフルHD(1080×1920ドット)から縦に300ドット少ない解像度なので、縦持ちでは幅がフルHDと同じとなる。またキーボード部分もタッチパッドのように使える「Touch-Enabled」に対応しているため、片手で持った時などもスクロールくらいなら問題なくでき、さらにキーボードの「space」キーにセンサーが内蔵され、生体認証にも対応する。

サイズは約149.3×72.5×9.4mm、質量は約180gなので、持ったときの印象は画面アスペクト比16:9の一般的なスマホで言えば5〜5.2インチクラスくらいの感じとなる。最近のスマホとしては若干厚みがあり、このサイズ感にしては重いほうではあるが、持った時にそれほどは気にならないと思われる。

センサー類は他に加速度センサーやジャイロセンサー、電子コンパス、ホールセンサーを内蔵。またまだ試していないが、キーボードショートカットにも対応し、受信トレイなら「I」、地図なら「M」を押すなど、最大52のカスタマイズ可能とのことだ。キー自体も小粒ながら見た目も光沢感があり、BlackBerry PRIVよりもむしろ昔のBlackBerryシリーズに近い印象を受けた。

なお、日本語と英語の切り替えはBlackBerry PRIVと同様に「alt」キー+「space」キーで行うようになっている。日本語の表示および入力には対応しているが、一部まだソフトウェアが完全ではないのか、不具合でうまくハードウェアキーボードで入力できない記号などもあるようだ。

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右側面には音量上下キーや特殊ボタン(カメラや任意のアプリなどの起動に割当可能)、SIMカード・microSDカードスロット(最大2TBまで)があり、左側面には電源/スリープキーが配置。

SIMカードはnanoSIMカード(4FF)サイズで、LTE Category 6に対応し、キャリアアグリゲーション(CA)もサポートし、3GはHSPA+に対応。対応周波数帯は4GのFDD-LTE方式でBand 1および2、3、4、5、7、8、12、13、17、19、20、28、29、30、TD-LTE方式でBand 38および39、40、41、3GのW-CDMA方式でBand 1および2、4、5、6、8、19、2GのGSM方式で850および900、1800、1900MHz。

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上側面には3.5mmイヤホンマイク端子とサブマイク、下側面にはUSB Type-C端子と外部スピーカーが配置。USBは高速転送に対応したUSB 3.1に対応し、OTGや急速充電「QuickCharge 3.0」もサポートしている。なお、電池は3505mAhバッテリーで取外不可。

その他の仕様ではQualcomm製チップセット「Snapdragon 625」(2.0GHzオクタコアCPU+Adreno 506 GPU)および3GB内蔵メモリー(RAM)、32GB内蔵ストレージ(Flash)、位置情報取得(A-GPS・GLONASS・BeiDou2・OTDOA)、2.4および5.xGHz対応でIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooth 4.2 with LE・EDR、NFC、FMラジオなどだ。

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もちろん、Androidなので「Google Playストア」にも対応し、GoogleによるAndroidの月例セキュリティーパッチを行うほか、BlackBerry DTEKを用いた高いセキュリティーを保っているとのこと。以下は簡単にBlackBerry KEYoneとBlackBerry PRIVを並べたところ。次回以降に両機種を比較した記事を公開したいところ。

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記事執筆:S-MAX編集部
写真撮影:庄司 恒雄


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