docomoのPREMIUM 4Gがついに1Gbps超え!CAの組み合わせなどをチェック

NTTドコモは17日、今冬から来春かけて発売・開始する新製品や新サービスを披露する「2018-2019 冬春 新サービス・新商品発表会」を都内で開催し、国内最速かつ国内で初めてモバイルで理論値ながら通信速度が1Gbpsを超える下り(受信時)最大1288Mbpsの高速通信サービス「PREMIUM 4G」を2019年春に提供開始すると発表しています。

対応製品は提供開始に合わせて発売されるモバイルWi-Fiルーター「Wi-Fi STATION HW-01L」の1機種のみ。また上り(送信時)についてもキャリアアグリゲーション(CA)を導入し、最大131.3Mbpsを2018年11月上旬より提供開始します。こちらの対応製品は開始に合わせて発売される「Xperia XZ3 SO-01L」とWi-Fi STATION HW-01Lの2機種。

そこで今回は、新製品として発表された2018-2019冬春モデルの各機種における最大通信速度と、NTTドコモにおける各周波数帯のCAの組み合わせによる最大通信速度をまとめて紹介したいと思います。なお、最大通信速度はすべて理論値です。

02

今回、PREMIUM 4Gにおいて導入される下り最大1288Mbpsは、5波のCA(5CC CA)と4x4 MIMO、256QAMによって実現し、利用する周波数帯は1288Mbpsでは、3.5GHz帯(Band 42)の20MHz幅×2、1.7GHz帯(Band 3)の20MHz幅、2GHz帯(Band 1)の15MHz幅、800MHz幅(Band 19)の15MHz幅という組み合わせとなります。

これらのすべて周波数帯にで256QAMを利用し、Band 42およびBand 3では4x4 MIMOを利用することで、Band 42が294Mbps×2、Band 3が400Mbps、Band 1が150Mbps、Band 19が150Mbpsで、合計1288Mbpsになります。サービス開始当初は東名阪の一部エリアで提供開始する予定となっており、混雑度の高い都内の主要駅などの場所で局地的に展開する計画だとのこと。

またBand 3を利用するため、東名阪エリア以外では下り最大1288Mbpsは提供できませんが、それ以外の地域では1.5GHz帯(Band 42)を加えた5CC CAの組み合わせが提供され、下り最大1038Mbpsとして日本全国で1Gbps超を提供します。これにより、NTTドコモでは下りのCAの組み合わせとそれによる最大通信速度(2019年春時点)は以下の23通りとなります。

受信時CA組み合わせ最大通信速度
2GHz+1.7GHz550Mbps
2GHz+800MHz300Mbps
2GHz+1.5GHz300Mbps
1.7GHz+800MHz550Mbps
800MHz+1.5GHz300Mbps
2GHz+1.5GHz+800MHz450Mbps
2GHz+1.7GHz+800MHz700Mbps
2GHz+3.5GHz+3.5GHz738Mbps
1.7GHz+3.5GHz+3.5GHz988Mbps
800MHz+3.5GHz+3.5GHz738Mbps
1.5GHz+3.5GHz+3.5GHz738Mbps
2GHz+800MHz+3.5GHz+3.5GHz888Mbps
2GHz+1.5GHz+3.5GHz+3.5GHz888Mbps
2GHz+1.7GHz+3.5GHz+3.5GHz1138Mbps
1.7GHz+800MHz+3.5GHz+3.5GHz1138Mbps
800MHz+1.5GHz+3.5GHz+3.5GHz888Mbps
2GHz+800MHz+1.5GHz+3.5GHz+3.5GHz1038Mbps
2GHz+1.7GHz+800MHz+3.5GHz+3.5GHz1288Mbps
2GHz+700MHz500Mbps
1.7GHz+700MHz500Mbps
1.5GHz+700MHz250Mbps
2GHz+1.7GHz+700MHz650Mbps
2GHz+1.5GHz+700MHz400Mbps


1313

03

また上りのCA対応については、64QAMによってBand 3の75MbpsとBand 19の56.3Mbpsを合わせた上り最大131.3Mbpsに対応します。上りのCAの組み合わせとそれによる最大通信速度(2019年春時点)は以下の2通りとなり、上りの2CC CAの対応エリアは公式Webページ「PREMIUM 4G」における送信時の2CA対応都市一覧にて確認できます。

送信時CA組み合わせ最大通信速度
2GHz+800MHz112.5Mbps
1.7GHz+800MHz131.3Mbps

最後に2018-2019冬春モデルの最大通信速度をまとめておきます。モバイルWi-FiルーターやハイエンドモデルはさすがにCAによって高速化・安定化されていますが、それ以外ではなかなかCAの導入が進まず、docomo with対象の「Galaxy Feel2 SC-02L」だけなのは残念なところでしょうか。

カテゴリー機種最大通信速度
受信時送信時
スマートフォンXperia XZ3 SO-01L988Mbps131.3Mbps
Galaxy Note9 SC-01L988Mbps75Mbps
Google Pixel 3794Mbps75Mbps
Google Pixel 3 XL794Mbps75Mbps
AQUOS sense2 SH-01L150Mbps50Mbps
Galaxy Feel2 SC-02L500Mbps75Mbps
らくらくスマートフォンme F-01L150Mbps50Mbps
ケータイAQUOS ケータイ SH-02L150Mbps50Mbps
カードケータイ KY-01L100Mbps37.5Mbps
データ通信端末Wi-Fi STATION HW-01L1288Mbps131.3Mbps




記事執筆:memn0ck


■関連リンク
エスマックス(S-MAX)
エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
S-MAX - Facebookページ
報道発表資料 : 2018-2019年冬春 新商品9機種を開発、合計11機種を発売 | お知らせ | NTTドコモ
PREMIUM 4G ~LTEは次のステージへ~ | エリア | NTTドコモ