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8K映像の生放送も遠くないかも!?エイビットのブースレポートをお届け |
東京・お台場にある東京ビッグサイトにて映像伝送技術やローカル5Gといった通信技術を中心とした企業が出展する法人・商談向けの展示会「通信・放送Week 2022」が2022年6月29日(水)から7月1日(金)までの3日間に渡って開催されました。
今回、そんな通信・放送Week 2022にて「LoRa」などの特定小電力無線関連(LPWA)やローカル5Gのほか、地域インフラ向け機器などの開発を行っているメーカーであるエイビットがローカル5Gを活用したデモンストレーションなどでブース出展していたので紹介したいと思います。
【ローカル5Gを活用した8K動画のリアルタイム送信デモ】

展示されていた8Kビデオカメラ(+エンコード端末とローカル5G端末)
今回のエイビットブースの展示の目玉がこちらの8K動画をリアルタイムでローカル5Gを使って無線で送信し、表示するというものです。
展示されていたビデオカメラには法人・プロフェッショナル向けの映像機器を手掛けているアストロデザイン製の8Kビデオカメラにエンコード端末とエイビット製のローカル5G端末が接続されています。

8K映像伝送のデモの図解が描かれているパネル
8K動画のリアルタイム送信の流れとしては、アストロデザイン製のカメラにて撮影した動画をそのままカメラに接続されたエンコード端末でローカル5Gで送信できる状態へ変換し、そこからさらにエンコード端末に接続されたローカル5G端末から無線で送信。受信した動画データを8Kに対応した動画プレイヤーからディスプレイへ出力して表示させるというものです。

8Kカメラの後ろ側に固定されたローカル5G端末「AU-500UE」
ローカル5Gのネットワークで送信する前にエンコードするため、1~2秒ほどのタイムラグが発生するものの、リアルタイムで8Kもの音声付き動画データを送ることが可能で、会場では実際にこのカメラを用いて、他社ブースからの中継するといったデモンストレーションが行われていました。(ちなみに4K動画であれば、ほとんどタイムラグは発生しないということでした。)

他社のブースから実際にリアルタイムで動画を中継しているデモの様子。(静止画ではわかりづらいですが)
説明員によると、今は既存の8Kカメラにエンコーダとローカル5Gの端末を接続している状態ではあるものの、いずれはエンコード機能とローカル5G端末の機能をカメラに一体化させてカメラ単体で動画のリアルタイム送信ができるようにしていきたいとのことです。
【防災IoT関連の展示】

既に実用化されているものも多いエイビットの防災IoT
特定小電力無線関連(LPWA)やLTE-M(VoLTEにも対応したIoT向けのナローバンド通信の一種)などを活用した省電力通信技術に強いエイビットの防災関連IoTにも初お目見えの端末が展示されていました。

LoRaモジュールを搭載したコンセプトモデル(接続されているのは水位センサー)
展示されていた小さい円筒形の端末はLoRaによる通信機能をもち、接続した各種センサー(水位センサーや傾き検知の地すべりセンサーなど)から取得した情報を発信するというものです。
特徴はその小ささで、説明員によると更に小型化を目指しており、ジュースの250ml缶程度の大きさを目標としているそうです。小型化することで、取り回しや設置場所の自由度が上がるので、屋外の目立ちにくいところにセンサーを設置できるようになるなどの利点があるということでした。

LTEに対応したLoRaのゲートウェイ端末のコンセプトモデル。充電池を搭載しており、太陽光充電を併用しての長期間運用が可能。

傾きセンサーを接続したもの。先端の小さいのがLoRaの通信端末。右隣にあるものは過去に発表された同様の機器だが、通信端末(弁当箱のような形のもの)が大きいのがわかる。
【そのほかの展示】
ここまでに紹介した以外にもエイビットのブースで通信関連の様々な展示がされていました。

ローカル5Gの基地局(左側)と移動機(右側)

ガラスメーカーのAGCと協力して製作した「シールドボックス」。電波暗室のように電波を吸収させて室外へ電波が出ないようにしたり、逆に電波が反射しやすいように加工された2つの面を使い分けることが可能。

ローカル5Gの基地局とそのアンテナ。非常にコンパクトだ。
映像やその伝送技術関連の展示会ということもあり、展示の中心はローカル5Gを用いた動画の送信に関するものでしたが、その中にも防災IoTやシールドボックスなどの新作など見どころの多かったエイビットのブースでした。
とくに防災IoT関連はすでに実証試験や運用を行っているものもあるので、興味のある団体(自治体)の方は是非問い合わせてみてはいかがでしょうか!
これまでにも数多くのインフラ系通信機器などを手掛けてきているので、大きな力になれるかもしれませんね!!
■関連リンク
・エスマックス(S-MAX)
・エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
・S-MAX - Facebookページ
・株式会社エイビット 公式サイト

展示されていた8Kビデオカメラ(+エンコード端末とローカル5G端末)
今回のエイビットブースの展示の目玉がこちらの8K動画をリアルタイムでローカル5Gを使って無線で送信し、表示するというものです。
展示されていたビデオカメラには法人・プロフェッショナル向けの映像機器を手掛けているアストロデザイン製の8Kビデオカメラにエンコード端末とエイビット製のローカル5G端末が接続されています。

8K映像伝送のデモの図解が描かれているパネル
8K動画のリアルタイム送信の流れとしては、アストロデザイン製のカメラにて撮影した動画をそのままカメラに接続されたエンコード端末でローカル5Gで送信できる状態へ変換し、そこからさらにエンコード端末に接続されたローカル5G端末から無線で送信。受信した動画データを8Kに対応した動画プレイヤーからディスプレイへ出力して表示させるというものです。

8Kカメラの後ろ側に固定されたローカル5G端末「AU-500UE」
ローカル5Gのネットワークで送信する前にエンコードするため、1~2秒ほどのタイムラグが発生するものの、リアルタイムで8Kもの音声付き動画データを送ることが可能で、会場では実際にこのカメラを用いて、他社ブースからの中継するといったデモンストレーションが行われていました。(ちなみに4K動画であれば、ほとんどタイムラグは発生しないということでした。)

他社のブースから実際にリアルタイムで動画を中継しているデモの様子。(静止画ではわかりづらいですが)
説明員によると、今は既存の8Kカメラにエンコーダとローカル5Gの端末を接続している状態ではあるものの、いずれはエンコード機能とローカル5G端末の機能をカメラに一体化させてカメラ単体で動画のリアルタイム送信ができるようにしていきたいとのことです。
【防災IoT関連の展示】

既に実用化されているものも多いエイビットの防災IoT
特定小電力無線関連(LPWA)やLTE-M(VoLTEにも対応したIoT向けのナローバンド通信の一種)などを活用した省電力通信技術に強いエイビットの防災関連IoTにも初お目見えの端末が展示されていました。

LoRaモジュールを搭載したコンセプトモデル(接続されているのは水位センサー)
展示されていた小さい円筒形の端末はLoRaによる通信機能をもち、接続した各種センサー(水位センサーや傾き検知の地すべりセンサーなど)から取得した情報を発信するというものです。
特徴はその小ささで、説明員によると更に小型化を目指しており、ジュースの250ml缶程度の大きさを目標としているそうです。小型化することで、取り回しや設置場所の自由度が上がるので、屋外の目立ちにくいところにセンサーを設置できるようになるなどの利点があるということでした。

LTEに対応したLoRaのゲートウェイ端末のコンセプトモデル。充電池を搭載しており、太陽光充電を併用しての長期間運用が可能。

傾きセンサーを接続したもの。先端の小さいのがLoRaの通信端末。右隣にあるものは過去に発表された同様の機器だが、通信端末(弁当箱のような形のもの)が大きいのがわかる。
【そのほかの展示】
ここまでに紹介した以外にもエイビットのブースで通信関連の様々な展示がされていました。

ローカル5Gの基地局(左側)と移動機(右側)

ガラスメーカーのAGCと協力して製作した「シールドボックス」。電波暗室のように電波を吸収させて室外へ電波が出ないようにしたり、逆に電波が反射しやすいように加工された2つの面を使い分けることが可能。

ローカル5Gの基地局とそのアンテナ。非常にコンパクトだ。
映像やその伝送技術関連の展示会ということもあり、展示の中心はローカル5Gを用いた動画の送信に関するものでしたが、その中にも防災IoTやシールドボックスなどの新作など見どころの多かったエイビットのブースでした。
とくに防災IoT関連はすでに実証試験や運用を行っているものもあるので、興味のある団体(自治体)の方は是非問い合わせてみてはいかがでしょうか!
これまでにも数多くのインフラ系通信機器などを手掛けてきているので、大きな力になれるかもしれませんね!!
記事執筆:河童丸
■関連リンク
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・株式会社エイビット 公式サイト