新スマホ「Nothing Phone (3a)」および「Nothing Phone (3a) Pro」が登場!

Nothing Technologyは4日(現地時間)、スペイン・バルセロナにおいて2025年3月3日(月)から3月6日(木)まで開催されている世界最大級のモバイル関連イベント「MWC Barcelona 2025」に合わせて新製品発表「Power in Perspective.」を開催し、同社が展開する「Nothing」ブランドにおける新商品として5G対応スマートフォン(スマホ)「Nothing Phone (3a)」(型番:A059)および「Nothing Phone (3a) Pro」(型番:A059P)を発表しています。

発売日はアメリカやイギリスなどの1次販売国・地域ではNothing Phone (3a)が2025年3月11日(火)、Nothing Phone (3a) Proが2025年3月25日(火)となっており、これらに先立ってイギリス・ロンドンにある直営店「Nothing Store Soho」では両機種が2025年3月8日(土)11時に発売されるとのこと。一方、日本では両機種ともに発売されるものの、公式Webサイトでは「日本での展開について詳しくは追ってお知らせします。」とし、詳細は後日案内されるとのことです。

また1次販売国・地域では同社の公式Webサイト内の公式Webストア( https://nothing.tech )ではNothing Phone (3a)がすでに予約受付を開始しており、Nothing Phone (3a) Proも2025年3月11日(火)より予約受付が実施される予定となっており、販売されるモデルは内蔵メモリー(RAM)と内蔵ストレージによって複数あり、両機種ともにが8GB RAM+128GBストレージモデルおよび8GB RAM+256GBストレージモデル、12GB RAM+256GBストレージモデルがあります。

価格はNothing Phone (3a)の8GB RAM+128GBストレージモデルが329ドル(約49,000円)、8GB RAM+256GBストレージモデルが26,999ルピー(約46,000円)、12GB RAM+256GBストレージモデルが379ドル(約56,000円)、Nothing Phone (3a) Proの8GB RAM+128GBストレージモデルが29,999ルピー(約51,000円)、8GB RAM+256GBストレージモデルが31,999ルピー(約54,000円)、12GB RAM+256GBストレージモデルが459ドル(約68,000円)などとなっています。

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Nothing Phone (3a)およびNothing Phone (3a) ProはNothing Technologyが展開するメインブランドであるNothingの新しい廉価スマホで、これまでと同様に背面に「Glyphインターフェイス」と呼ばれる仕組みのLEDライトを備え、通知や充電など状況に合わせてが光るようになっており、新たに光学ズーム機能付きの高度なトリプルカメラや強力なチップセット(SoC)、より明るく応答性に優れたディスプレイ、Essential SpaceなどのNothing OSなどを独自に洗練されたデザインにまとめたということです。

外観は前機種「Nothing Phone (2a)」や「Nothing Phone (2a) Plus」をベースにしており、柔らかな曲線が美しいデザインを装い、高級感を感じさせる質感で象徴的な左右対称性が歪むようなデザインによって透明でダイナミックかつ斬新な演出を加える一方、ガラス製の背面パネルがアップグレードされ、内部構造の対称性が強化されて全体の剛性と耐久性も高め、本体色にはNothing Phone (3a)がBlackおよびWhite、Blueの3色、Nothing Phone (3a) ProがGreyおよびBlackの2色展開となっています。

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Glyphインターフェイス。左がNothing Phone (3a)、右がNothing Phone (3a) Pro


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ディスプレイはNothing Phone (3a)とNothing Phone (3a) Proで共通

画面は上部中央にパンチホールが配置されたアスペクト比9:19.9の縦長な約6.77インチFHD+(1080×2392ドット)低温多結晶酸化物(LTPO)フレキシブルOLED(約387ppi)で、最大120Hzアダプティブリフレッシュレートや最大1000Hzタッチサンプリングレート、10bitカラー(10億700万色)、コントラスト比100万:1、明るさ最大1300nits(ピーク時3000nits)、PWM調光2160Hz、色域DCI-P3 100%、HDR10+、SGSローブルーライトに対応しています。

また画面占有率は91.4%に達し、画面はCorning製の強化ガラス「Panda Glass」(Tunghsu Optoelectronic製)で覆われており、パンチホール部分にはフロントカメラが内蔵され、フロントカメラはNothing Phone (3a)が約3200万画素CMOS(1/3.44型、4in1)+広角レンズ(F2.2、焦点距離22mm、画角89°)、Nothing Phone (3a) Proが約5000万画素CMOS(1/2.76型、4in1)+広角レンズ(F2.2、焦点距離24mm、画角81.2°)となっており、顔認証に対応しているほか、生体認証としては画面内指紋センサーも搭載しています。

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Nothing Phone (3a)のカラーバリエーション


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Nothing Phone (3a) Proのカラーバリエーション

またNothing Phone (3a) ProのフロントカメラはNothing Phone (2a)と比べて明るさが74.4%向上し、ノイズが33.7%削減されているとのこと。リアカメラは以下の構成で、メインカメラとなる広角カメラのセンサーはSamsung Semiconductorと共同開発したとし、何百万もの写真撮影シナリオでトレーニングされたオンセンサーディープラーニング処理ソフトウェアアルゴリズムを統合して画像の鮮明度を高め、ノイズを減らして実物に忠実な精度を提供するようになっているということです。

<Nothing Phone (3a)>
・約5000万画素CMOS(1/1.57型、1画素1.0μm、Dual Pixel PDAF、4in1)+広角レンズ(F1.88、焦点距離24mm、画角84.5°、OIS)
・約800万画素CMOS(1/4型、1画素1.12μm)+超広角レンズ(F2.2、焦点距離15mm、画角120°)
・約5000万画素CMOS(1/2.75型、1画素0.64μm、PDAF、4in1)+広角レンズ(F2.0、焦点距離50mm、画角49.5°、光学ズーム2倍、ウルトラズーム30倍)

<Nothing Phone (3a) Pro>
・約5000万画素CMOS(1/1.57型、1画素1.0μm、Dual Pixel PDAF、4in1)+広角レンズ(F1.88、焦点距離24mm、画角84.5°、OIS)
・約800万画素CMOS(1/4型、1画素1.12μm)+超広角レンズ(F2.2、焦点距離15mm、画角120°)
・約5000万画素CMOS(1/1.95型、1画素0.8μm、PDAF、4in1)+広角レンズ(F2.55、焦点距離70mm、画角33.6°、OIS、光学ズーム3倍、ウルトラズーム60倍)

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Nothing Phone (3a)のリアカメラ


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Nothing Phone (3a) Proのリアカメラ

また高度なセンサー技術によって撮影体験をさらに向上させ、オートフォーカスが43%高速化し、実際の撮影時におけるピクセルサイズが2倍になって厳しい照明条件でもより詳細な撮影が可能になっているほか、高度な計算アルゴリズムやAI処理、マルチフレーム技術を組み合わせた「TrueLens Engine 3.0」によってプロ仕様のリアルな写真撮影を実現しているとのこと。さらに超広角カメラは120ºの視野を誇り、アップグレードされた Sony製センサーによって低照度でも綺麗に撮影可能となりました。

望遠カメラはNothing Phone (3a)とNothing Phone (3a) Proで異なっており、Nothing Phone (3a)は光学2倍ズーム、Nothing Phone (3a) Proは光学手ブレ補正(OIS)に対応したペリスコープ式レンズを用いた光学3倍ズームで、最大6倍のロスレスズームを実現し、AIを利用した最大60倍のウルトラズームが可能になり、さらにテレマクロ撮影にも対応し、被写体から15cmまで近づけて焦点を合わせることができるようになっています。

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性能面では両機種ともに4nmプロセス(TSMC N4P)で製造されたQualcomm製SoC「Snapdragon 7s Gen 3 Mobile Platform(型番:SM7635)」(オクタコアCPU「2.5GHz Kryo Gold(Cortex-A720ベース)コア×1+2.4GHz Kryo Gold(Cortex-A720ベース)コア×3+1.8GHz Kryo Silver(Cortex-A520ベース)コア×4」、Adreno 810 GPU)を搭載し、Nothing Phone (2a)と比べてCPUが最大33%、GPUが最大11%も高速化しており、ゲーミング機能「Snapdragon Elite Gaming」も利用できるようになっています。

またAI処理についてもNothing Phone (2a)よりも92%向上しており、どのようなAI機能が導入されても対応できる将来性を備え、最新のNothing OSとEssential Spaceを最大限に活用して製品上での音声テキスト変換などの作業で短時間で行えるようになっています。さらに4500mm2の大型ベイパーチャンバーによってNothing Phone (2a)と比較して温度が23%低下してより安定して動作でき、ソフトウェア的にストレージを活用してRAMを追加できる「RAM Booster」機能によって最大20GBで利用可能です。

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電池持ちもSoCの省電力化によって一般的な使い方で8%の電力消費を削減し、毎日30分長く使えるようになり、大容量5000mAhバッテリーを搭載しているため、フル充電で最大2日間使え、急速充電も最大50Wにアップグレードされたため、20分で1日分の電力となる50%まで充電できるとのことです。サイズおよび質量はNothing Phone (3a)が約163.52×77.50×8.35mmおよび約201g、Nothing Phone (3a) Proが約163.52×77.50×8.39mmおよび約211gで、生活防水・防塵(IP64準拠)に向上しており、51.3kg CO2eというこれまでのスマホの中で最も低いカーボンフットプリントを達成しているとしています。

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Nothing Phone (3a)の主な仕様


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Nothing Phone (3a) Proの主な仕様

主な仕様はUSB Type-C端子、触覚タッチモーター、環境光センサー、加速度センサー、ジャイロセンサー、近接センサー、センサーコア、電子コンパス、Wi-Fi 6に対応したIEEE802.11a/b/g/n/ac/ax準拠(2.4および5.xGHz)の無線LAN、Bluetooth 5.4、NFC Type A/B、位置情報取得(シングルバンドA-GNSS、GPS、Galileo、GLONASS、BDS、QZSS)、デュアルステレオスピーカー、マイク×2など。なお、ワンセグやフルセグ、microSDカードなどの外部ストレージスロットは非対応。

SIMは販売される国・地域によって異なっており、nanoSIMカード(4FF)が2つのデュアルSIMに対応しているほか、Nothing Phone (3a)の日本向けモデルとNothing Phone (3a) Proのインド向けモデル以外はeSIMにも対応しているとのことで、携帯電話ネットワークの対応周波数帯は以下の通り。OSはAndroid 15ベースの独自ユーザーインターフェース(UI)「Nothing OS 3.1」がプリインストールされており、3年間のOSバージョンアップと6年間のセキュリティパッチ提供が実施されるとのこと。

5G NR: n1, n2, n3, n5, n7, n8, n12, n20, n28, n38, n40, n41, n48, n66, n77, n78
4G LTE: Band 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 17, 18, 19, 20, 26, 28, 38, 40, 41, 42, 48, 66
3G W-CDMA: Band I, II, IV, V, VI, VIII, XIX
2G GSM: 850, 900, 1800, 1900MHz


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記事執筆:memn0ck


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