Android 2.2搭載の中華タブレットがやってきた

以前から、中国製のAndroidを搭載したタブレットが多数市場に出てきています。有名なところでは、Appleの「iPad」にそっくりのデザインで一世を風靡したものや、約1万円という低価格で販売されたものでしょう。

このたび、そうした“中華タブレット”は実際どんなものなのかを知るべく、Android 2.2を搭載したモデル「Wits A81E」を入手しましたので紹介します。まずは、初回として、主に外観中心にレビューしていきます。

入手したのは、メディアプレイヤーを主に販売している「MP4nation」というサイトが販売している「Nationite MIDnite」という商品です。

MP4nationでは独自の商品名を付けていますが、Wits A81EのOEM供給モデルとなります。Wits A81Eの製造元である「深セン市維智科技有限公司」のサイトを見てみると、Android 2.1やWindows CE6.0のファームウェアも配布されているようでした。ちなみに、値段は決済当時の為替レートで2万円弱でした。

現在、Nationite MIDniteの他にも「Nationite Rocktab」という別の7インチAndroidタブレット端末も販売しているようです。

Nationite MIDnite スペック
OSAndroid 2.2(Froyo)
CPUTI OMAP3 3530 600MHz(800MHzにオーバークロック)
RAM256MB
内部メモリ2GB
ディスプレイ7インチ感圧式タッチパネル(解像度:800×480)
Wi-Fi802.11 b/g/n
Bluetoothオプション
GPSオプション

今回購入したものは、GPSをオプション装着でオーダーしています。

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1カ月近く待って送られてきたと思ったら、真っ白な箱で届きました。

中には専用ポーチと付属品類。付属品はACアダプタと、シガーソケット用充電器、バッテリー、USB変換コネクタ、また発送が遅くなったお詫びとしてMP4nationでオプション販売しているイヤホンが添付してありました。

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ポーチを開けてみると、中に本体が。思っていたよりちょっと大振りでした。ぱっと見た感じ、PND(ポータブルナビ)と言われても信じてしまいそうです。

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バッテリーは3000mAhと結構大容量。どことなくフィンランドの某携帯電話メーカーのバッテリーパックっぽい風情に見えるのは気のせいでしょうか。

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本体上部には電源ボタンとボリュームボタン。電源ボタンは充電時に緑とオレンジで点灯します。本体左側面に、左からイヤホンマイク、miniUSBポート、充電口と並んでいます。

仕様上、USBホスト機能に対応しているとのことで、前述のUSB変換コネクタはそのために付属しているようです。キーボードやマウスといった入力デバイスの接続を想定しているのかも知れません(現時点でまだ検証が出来ていません)。

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背面にはスピーカーの他、スタンドが畳まれています。細いので頼りないのですが、スタンドを立てて置いてみると、なかなかどうしてしっかりと自立します。

最初に使ってみた感じとしては、オーバークロックが効いてか動作は思っていた以上に軽快でした。筆者の元に届いた個体はGPSの動作が非常に怪しいのですが、まだ詳細な検証が出来ていないのと、不具合であった場合も修理確認の手配をするのも面倒で、このまま使うことになりそうです。

また、3000mAhのバッテリーを搭載しているはずなのに、なぜかバッテリーのもちが芳しくありません。充電をしてみると残量表示が信用できない(コネクタを挿した途端「充電完了」と表示したり、コネクタを外すとまだ半分ほどしか充電されていなかったり)あたりは、いかにも“中華タブレット”なのかなと感じます。

筆者はこれまで何度か、複数の中華タブレットを拝見させていただいたことがあるのですが、頻繁に“電源周りに不具合がある”旨を聞かされてきました。充電できなくなる、最悪基板が燃えるなど、なかなかハードな話も耳に入ってきていましたが、この端末も例外なく充電には注意が必要なのかも知れません。

次回、ソフトウェア周りの紹介や、実際の使用感についてもう少し掘り下げてご紹介させていただきたいと思います。

記事執筆:Highmount

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