これは便利なリモートデスクトップアプリ

「え?動画やFlashが観れるリモートデスクトップアプリ?」
これって、今までのPCを遠隔操作するイメージではなく、iPadでWindowsの動画を見たり音楽を聴いたり便利に使えるのでは?!

今回は、そんなエンターテイメント要素にも強いリモートデスクトップアプリ「SPlashtop Remote Desktop」を紹介します。

Splashtop Remote Desktopの使い方

iPad用のSplashtop Remote Desktopアプリと、ホストPCにSplashtop Remote Serverをインストールするだけで簡単に使えます。
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SafariでWebブラウジング ※iPadの画面です
対応OSは、Windows XP、Vista、7。そして1.6GHz以上のデュアルコアプロセッサを推奨しています。
ネットブックもサーバーとして動作しました。

iPadで接続が出来ない?!
インターネットセキュリティーソフト、ファイヤーウォールソフトが通信を遮断しているケースがありますので、iPadでつながらない場合は、Splashtop Remote ServerのNetworkタブにあるポート番号を開放する必要があります。
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対話型フィルタリングモードなどがあるセキュリティーソフトの場合は、Splashtop Remote Serverが通信を行った際に出るアラートを許可することで簡単確実に設定出来ます。

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初回接続時だけ、Splashtop Remote Serverで設定したパスワードを入力する必要がありますが、それ以降は、起動時にリスト表示されるPCを選択するだけで簡単に接続されます。

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接続時にはヘルプ画面が表示されます。2本指でスクロール、キーボードが表示されているときは3本指で表示領域のスクロールが出来ます。

Splashtopは、接続先のPCの解像度が自動的にiPadと同じ1024x768なり、iPad上でドットバイドットの表示となります。ネットワークの帯域確保やパフォーマンス向上用なのか、800x600のサイズにも設定出来ますが、それほど違いは感じませんでした。

音声は、リモートサーバー側の音声がデフォルトでミュート(無音)状態となり、WiFi経由でiPadで再生となります。

ちなみに、Core 2 Duo E8400で25~30%の負荷が掛かっている様です。
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マルチコアで高速なプロセッサなら、もっとレスポンスが良くなるのでしょう。


Splashtop Remote Desktopで色々試してみました

まずは、普通に文字入力。英数文字は上手く行きますが、日本語入力には難あり。
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ただし、オフィシャルで以下のような情報が出ていますので、今後のバージョンアップで解消される事に期待しましょう。

> 現バージョンでは一部のアプリケーションにおいて、
>日本語入力が出来ない場合があります。
>日本語入力に対応するべくSplashtop Remoteのバージョンアップを
>進めております。

Bluetoothキーボードは、文字が打ち込めたり、反応しなくなったりと動作が不安定です。もともとサポート対象とされていませんので、こちらも今後のバージョンアップに期待したい所です。

確実に日本語入力をするには、Windowsのスクリーンキーボードを使用する方法もあります。
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キーレイアウトの関係で若干使い辛いですが、Webサイトの検索などであれば問題無いでしょう。

画像編集ソフトも問題無く使えます。
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実際に使ってみると、iPadが重い処理をこなしている様な、不思議な感覚が味わえます(実際は、サーバーマシンが処理しているだけなんですが)。

音はiPadで出力されるますので、iTunes等をコントロールすればiPadがメディアプレイヤーに早変わり。
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iTunesからムービーを選択して再生してみたところ、若干フレーム数が減りますが問題無く再生出来ました。
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iPhone、iPadにはライブコンバート機能で動画を観れるアプリがありますが、Splashtop Remote Desktopならほぼリアルタイムで動画が観れます。

iTunesだけではなく、Windows Media Playerの映像もiPadで観れました。
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これならiPadに転送することなく殆どのデータを観る事が出来ます。

DVDも問題無く観れました。
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DVDをPCで途中まで観て、続きを離れたiPad観ると言う使い方も出来ます。

残念ながら表示モードの違いもあり、Windows Media CenterはSplashtop Remote側でエラーが出てしまいます。
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なぜか解像度は元のWindowsの解像度に。

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Flash表示がメインのサイトも表示・操作とも問題ありませんでした。
Flashを使用したチャット・ブログサービスなどもokでした。

Youtubeも普通に観ることが出来ます。
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解像度を変更してもiPad側での再生クオリティーは変わらないので、高画質で楽しみたい場合はYoutubeアプリを使った方が良いでしょう。

そして、音楽ソフトも問題無く動作しました。
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若干、転送のタイムラグがありますが、打ち込む・鳴らすと言う動作なら全く問題ありません。

iPadのタッチ操作で使えるととなれば、思い浮かぶのが上海やソリティア系のゲーム。
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タッチオペレーションなら断然遊びやすいですね。

PCでTVを観る派の人には、離れた場所からテレビ番組の予約が出来る点も便利。
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著作権などの問題もありますが、オーバーレイ表示はアナログ放送でもiPadで視聴は出来ませんでした。
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オーバーレイ表示がされない他に音声も聞こえません。

実験的に、iPadをPCにUSB接続し、”iPad”からの操作で、”iPad”へ音楽データを転送してみました。
転送時にiPadの画面が「転送中」の表示に切り替わりますが、問題無く音楽データが転送されました。
USBケーブルの関係上、PCでiTunesを操作出来る距離なのであまり意味は無いのですが・・・。


色々使えるSplashtop Remote Desktop

iPadのサイズ・解像度がバランス良く、リモートデスクトップを使っていると言うより、新しいWindowsマシンを手に入れた感覚です。
それは、iPad上でドットバイドットで画面を表示しているからなのでしょう。これなら、画面全体が表示され、広大な画面をスクロールさせることなく使う事が出来ます。

勿論、音声・動画・FlashなどがiPadで再生出来る点も、iPadで完結しているような錯覚を覚える要因の一つです。
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日本語入力がサポートされれば、表計算やワープロなどのビジネス系アプリはリモートデスクトップ上で本物を使えるようになり、iPadの利用の幅が更に広がりますね。

記事執筆:mi2_303


アプリ名:Splashtop Remote Desktop
価格:¥600
カテゴリ:ビジネス
開発者:DeviceVM, Inc.
バージョン:1.1.5.0
iTunes Store:http://itunes.apple.com/jp/app/splashtop-remote-desktop/id382509315?mt=8

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