ac4afdb7.jpg

Android 4.0?Ice Cream Sandwichが明らかに

Googleは、10日(現地時間)、開発者向けイベント「Google I/O」を開催し、Androidのタブレット向け新バージョン「Android 3.1」を発表しています。これに伴って、AndroidのWebサイトでは、SDKが公開されています。

また、今後、投入を予定しているさらに次の世代のバージョンとなるブランチについてもコードネームが「Ice Cream Sandwich」であると紹介されています。

Androidでは、各メジャーバージョンごとに、お菓子の名前を付けたコードネームがアルファベット順に付けられており、Android 1.5が「Cupcake」、Android 1.6が「Donuts」、Android 2.0/2.1が「Eclair」、Android 2.3が「Gingerbread」、Android 3.0が「Honeycomb」となっています。

Android 3.1は、Android 3.0 Honeycombを元にしたバージョンで、Android 3.0と同様に主にタブレット向けとして提供される予定です。Android 3.0のようにタブレットの大きなディスプレイを有効に利用できるユーザーインターフェースを継承し、新しくUSB周辺機器を利用できるUSBホスト機能を標準でサポートしています。これによって、キーボードやマウス、ゲームコントローラーなどを接続して、Androidタブレットを操作できるようになります。

226064eb.jpg

Android 3.1のホーム画面。


このAndroid 3.1は、数週間以内に、Motorola製Androidタブレット「XOOM」の3Gモデル向けに提供予定となっています。国内で、無線LANモデルのXOOMを販売しているau向けに提供されるかは発表されておらず、バージョンアップが提供されるかどうかは、KDDIの施策にもよると見られます。

さらに、新しく「Open Accessory」という取り組みも発表され、外部機器をAndroidデバイスに接続すると、Androidデバイスから周辺機器を操作できる仕組みがサポートされました。Open Accessoryは、開発キットが用意され、Android 3.1以外にもAndroid 2.3.4でサポートされます。

Ice Cream Sandwichは、Android 3.0系のさらに次の世代の新しいバージョンのコードネームとなっています。提供予定次期は、2011年Q4(10~12月)となっています。バージョンナンバーは未公開となっていますので、Android 4.0なのかどうかは不明です。

今回の発表では、具体的には紹介されませんでしたが、Android 3.0系で一旦スマートフォン向けとタブレット向けのプラットフォームがブランチした状態であるのを修正し、1つのOS(バージョン)でスマートフォンやタブレットなどのあらゆる機器で利用できるようになるとのことです。これは、画面解像度によってユーザーインターフェースが伸び縮みしたり、最適化されることによって実現される模様。他にも、マルチタスク機能の強化や多機能になるウィジェットなどが盛り込まれる予定となっています。

他にも、Android搭載機器の台数が1億台を超えたことや、Androidの実稼働台数が40万/日ほど増加していること、Androidマーケットの配布数が20万を超えたことなどが紹介されました。

基調講演の模様は、Youtubeにて配信されており、さらに、各セッションも専用サイトで概要および動画(一部)で閲覧することができるので、興味が有る方は、見てみてはいかがでしょうか。



記事執筆:memn0ck


■関連リンク
エスマックス(S-MAX)
エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
Official Google Blog: Android: momentum, mobile and more at Google I/O
Android Developers Blog: Android 3.1 Platform, New SDK tools
Google I/O 2011