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便利な裏には思わぬ落とし穴も?SMSについて正しい知識を身に付けておこう。

本日13日より、ドコモ、au、沖縄セルラー、ソフトバンク、イー・アクセスの5社間におけるSMS(ショートメッセージサービス)の相互接続利用が開始されました。従来は同じキャリア同士でしか使えなかったSMSですが、これからは電話番号だけでこれらのキャリアのケータイやスマートフォンへ自由に文字メッセージを送る事が出来るようになります。

そこで、改めてSMSの利便性や他キャリア間で利用する際の注意点などをおさらいしておきましょう。

まず、SMSはその名の通り短いメッセージのみを送る事が出来ます。これはかつてケータイでEメールが使えなかった時代に電話番号のみでメッセージを送れるように考えられた仕組みの名残で、これまではキャリアによってその文字数にも若干の差がありました。

今後は全てのキャリア間で、メール本文が半角文字のみの場合は160文字まで、それ以外の全角文字(漢字や平仮名など)を含む場合は70文字までに制限されます。(auのC-Mailの場合、一部の機種を除いて全角50文字、半角100文字に制限される場合があります。)

またSMSはEメールと違い相手の端末へ直接送信するため、メールが相手の端末に届いたかどうかを確認出来る配信確認(送達通知機能)や、送信先の端末の電波状況などで受信出来なかった時に再送信するリトライ機能などがあります。

以下に各キャリア毎の料金設定を表記します。基本的にSMSの受信料は無料ですが、送信料については各キャリアによって微妙に差がありますのでしっかりと確認しておきましょう。


■ドコモ …
 国内送信 3.15円
 日本発海外宛(国際SMS) 50円
 海外滞在時(国際ローミング) 100円

■au …
 国内送信 3.15円
 日本発海外宛(国際SMS) 利用不可(※)
 海外滞在時(国際ローミング) 100円

■ソフトバンク …
 国内送信 3.15円
 日本発海外宛(国際SMS) 100円
 海外滞在時(国際ローミング) 100円

■イー・モバイル …
 国内送信 2.1円
 日本発海外宛(国際SMS) 利用不可(※)
 海外滞在時(国際ローミング) 50円


※国際ローミングの日本のユーザー宛には国内宛料金で送信可能。



SMS料金は基本的にパケット通信料ではなく通話料金扱いになるので、料金プランの無料通話分やホワイトプランなどが適用される事も覚えておくと便利です。

逆に言えば、無料通話分の付いていない料金プランでパケット定額オプションなどに加入しているユーザーはSMSを使うよりも普通にEメールを送った方がお得な場合があるので、自分の入っている料金プランに合わせて利用を検討しましょう。

SMSは各社によって仕様が微妙に異なっており、絵文字の送信が出来ない(もしくは文字化けする)、端末によってはSMSそのものが送受信出来ないなどのトラブルも予想されます。SMSで連絡を取りたい相手とは、あらかじめ送受信テストをしておくと良いかもしれません。

これまでSMSはEメールの普及と共にその存在を忘れられつつありましたが、Twitterなどのリアルタイムメッセージングサービスがブームとなったように、電話番号のみで瞬時に特定の相手へメッセージを送信する事が出来るSMSは、その手軽さと共に再び利便性が見直される可能性もあります。

普段通話をあまり使わず、無料通話分を毎月繰り越しているような方は、SMSの利用を見直してみる良い機会かもしれません。SMSも賢く使って楽しくコミュニケーションを取りましょう。

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瞬時に届くメッセージだからこそ、伝えられるものがあるかもしれない。

記事執筆:あるかでぃあ


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