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「無線」が厳しいなら、「有線」でつなげばいいんじゃない?

最近、色々な会社が公衆無線LAN(Wi-Fiスポット)にお熱です。そして、WiMAXが使えるものも含めて、持ち運びが楽なポータブル無線LANルーターが花盛りです。

これらの大半は、同じ周波数帯を使って通信しているせいか、場所によっては、そもそも通信ができなくなってしまったり、できたとしても、通信がものすごく不安定になってイライラしたり……。

そんな状況を見越してかどうかは分かりませんが、モバイルWi-Fiルーター(ポータブル無線LANルーター)の中には、パソコンと直接USB接続をした際に、ネットワークアダプターとして認識し、無線LANを経由せず通信できるものもあります。

モバイルWiMAX対応モバイルWi-Fiルーター「Aterm WM3600R」も、この機能を持っています。

今回の記事では、その使い方と、“公害”無線LANにならないようにする工夫を紹介したいと思います。

■必要な環境は?

Windows Vista/7やMac OS X 10.5以降なら追加ドライバ不要!!

WM3600RのUSBネットワークアダプター機能を使う場合、つなぐパソコンにおいて仮想ネットワークデバイスドライバーが導入されている必要があります。

Windows Vista/7やMac OS X 10.5 Leopard以降(Intelプラットフォーム)であれば、必要なドライバーが既にOSに備わっているので、追加で何かを導入する必要はありません。

電源が入った状態で、パソコンのUSBポートに挿してドライバーが導入されれば使える状態になります(Mac OS Xの場合はウィザード画面が表示される場合があります)。

しかし、ネットブックなどでWindows XPがまだ現役なんです、という人もいると思います。その場合は、NECアクセステクニカのWebサイトから、必要なドライバーをダウンロードできます。ドライバーを導入した後に、USBポートに挿しましょう。

Aterm WM3600R ソフトウェアダウンロード(NECアクセステクニカ)


■USB接続時に無線LANを「垂れ流さない」ようにするには

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無線LANは「無効」にできます!!

冒頭にも書きましたが、昨今、公衆無線LANの乱立や、モバイル無線LANルーターの普及のせいで、無線LAN環境での通信が正常に行えないことがままあります。

自分のパソコン1台だけでWM3600Rを使う場合、無線LAN親機機能を有効にしておくと、接続しづらい状況に「加担」してしまっている可能性も否定できません。

そこで、USB接続しているパソコンだけでWiMAX通信を利用する場合は、無線LANの電波を発射しないようにしておくことをオススメします。

設定は簡単で、つないだパソコンから設定Web(標準状態ではhttp://192.168.0.1)にアクセスし、「無線LANアクセスポイント(親機)設定」にアクセスし、「無線機能」のチェックボックスを外して設定を保存するだけです。こうすることによって、無線LANの電波を出さなくなります。

しかし、このままだと、USB(クレードル利用時は有線LAN)からしかルーターにアクセスできなくなってしまうので、パソコン以外で接続する際は、チェックを入れ直して保存することをお忘れなく。

記事執筆:せう(井上翔)


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