Androidは2013年に9億アクティベーションに!

Googleは15日(現地時間)、米サンフランシスコにて開発者向けイベント「Google I/O 2013」を開催し、基調講演(キーノート)にてさまざまなサービスの新機能が発表されました。

その中で、Androidのアクティベーション数が2013年には9億を突破するとし、Androidのアプリ配信マーケット「Google Play」からアプリが480億もインストールされ、新しくAndroidだけでなく、パソコンのWebブラウザーやiOSなどからも利用できるゲームプラットフォーム「Google Play Games」や定額制音楽配信サービス「Google Play Music All Access」、サムスン電子の最新スマートフォンをベースにしたGoogle版「GALAXY S4 Nexusモデル」など複数の新サービス・新商品・新機能を発表しています。

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基調講演では、Sunder Pichai氏が登壇し、Googleが大きな2つのプラットフォーム、AndroidとChromeを持っていることを紹介。

そのうちのAndroidについてまず説明し、Androidを利用開始するときに行うGoogleアカウントのアクティベーションについて、2011年には1億、2012年には4億のユーザーが行うというように急速に普及しており、2013年には9億に到達するということです。

さらに拡大するためにも、Androidの普及率が10%以下の地域もあるが、多くの人口のあるこれらの地域においてもオンライン化を進め、Androidの普及を進めていくとしています。

続いて、Hugo Barra氏が登壇し、Google Playサービスのアップデートについて説明。Google PlayサービスがOSのバージョンや携帯電話事業者などに左右されず、Googleが直接アップデートできることを紹介し、最新の例として「Google Maps API」のアプリへの組み込みがあるということ。

このGoogle Maps APIの新機能では、GPSや基地局情報などの複数から得られる位置情報を統合してて供するLocation APIのひとつとして「Fused Location」を提供するとのこと。Geofencingにより地図上の点ではなく、あるエリアへの出入りも認識でき、1つのアプリにつき100個まで有効化でき、同時に利用してもその分バッテリーが減ることないとしています。

もうひとつが、歩いているか、自動車に乗っているかなどを認識するActivity Recognition APIも提供されるということです。

また、すでに提供中のGoogle+サインインもマルチデバイス/マルチプラットフォーム化を進めるとています。

さらに、Google Cloud Messaging APIを強化し、Notification(通知)の同期などが行えるようになるということです。

加えて、新しくAndroidやGoogleのプラットフォーム側でゲームのセーブやランキングなどを管理できる「Google Play Games」を発表。本日より順次提供とのことで、すでにGoogle Playにはいくつか対応アプリが登場しています。

他にも、新しい開発ツール「Android Studio」を発表。IDEで多言語対応しており、リソースビルダーなども統合されています。

Google Playの開発者用ダッシュボード(管理画面)も改良されており、App Translationサービスを新しく導入し、ユーザーの利用統計でローカライズできていない地域のユーザーが多いことがわかったときに、Googleがプロの翻訳者をマッチングしてローカライズをサポートしてくれるなどのことが行えるということです。その他、ユーザー統計やアプリの収入などの分析をグラフなどで閲覧できるようになっていたり、アルファ版やベータ版などのテスト段階の管理もサポートできるということです。

続いて、エンジニアリングディレクター Chris Yerga氏が登壇。Google Playストアのデザインを変更することを発表。タブレット向けのレイアウトを最適化しているほか、ユーザーやデバイスに応じたパーソナライズサジェスト機能を搭載したとのこと。これは、Google+のフレンドによる評価などを利用してオススメしていくものだそうです。

Subscription(定額)制の音楽配信サービス「Google Play Music All Access」も発表。20以上のメインジャンルに、それぞれサブカテゴリーが作られ、人気ランキングやパーソナライズサジェスト機能、音楽関係者によるオススメなどの機能が備わっているということです。 価格は、月額9.99ドル。米国で本日サービス開始で、2013年6月30日までに登録すれば月額2ドル割り引かれるとしています。

Android関連の最後には、サムスン電子のフラッグシップスマートフォン「GALAXY S4」に素の状態のAndroid 4.2をプリインストールし、ブートローダーがロックされていないアンロックなバージョンをGoogle Playにて販売することが発表されています。いわゆる「GALAXY S4 Nexusモデル」とのこと。価格が649ドルで、2013年6月26日発売開始。

記事執筆:S-MAX編集部


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