Wacom feel IT technologiesがGALAXY Note 3などに採用!

Wacom(ワコム)は18日、Samsung(サムスン電子)が今月4日(現地時間)に独ベルリンで発表した最新スマートフォン「GALAXY Note 3」およびタブレット「GALAXY Note 10.1 2014 Edition」の2機種に同社のモバイル機器向けに最適化した独自のデジタルペン入力システム「Wacom feel IT technologies(以下、feel)」が採用されたと発表しています。

これまでも初代「GALAXY Note」をはじめとした「GALAXY Noteシリーズ」で採用されてきましたが、GALAXY Note 3などでは、feelによる「Sペン」機能がさらに進化して使いやすくなっています。なお、GALAXY Note 3は国内でも10月以降に発売されることが明らかにされています。

Wacomのfeelは、電磁誘導式によるデジタルペンセンサーシステムによるペン入力技術、いわゆる“デジタイザーペン”技術です。ペン側に電磁気を誘導する仕組みを内蔵し、ペンを近づけたりすることでも反応するほか、筆圧検知にも対応し、繊細な描き心地によるペン入力が可能となっています。

スマートフォンとして初めて2011年にGALAXY Noteに搭載され、2012年にはGALAXY Note 10.1、GALAXY Note IIおよびATIV Tab 7、ATIV Tab 5に採用、2013年にはGALAXY Note 8.0とATIV Tab 3へとさらに搭載機種が増えてきました。

Samsungの協力はさらに進展し、今回発表されたGALAXY Note 3およびGALAXY Note 10.1 2014 Editionで合計9機種がfeelを採用したことになるということです。

GALAXY Note 3などで進化したSペンは、これまでの「ノートテイキング」の概念を超えて、ユーザーがスマートフォンを使うための操作をより簡単で効率的に行うために重要な役割を果たすようになっているとのこと。例えば、ペンをスクリーン上にかざした状態(ホバリング)でSペンのボタンを押すと、「Air Command」が起動し、スマホ上でのタスクを素早く簡単に処理するための5つの機能が表示されます。

このAir Commandの機能の1つ「Action Memo」は、手書き入力が可能なことはもちろん、入力した情報を即時にファイル化したり、その内容をコマンドと解釈して自動的にタスクを実行できたりします。さらに、素早く電話をかけたり、コンタクトリストへの新規 連絡先の追加や地図上での住所検索、Web検索、To Doリストの追記などといった作業も簡単で効率的に行えるとしています。

もう1つの機能である「Pen Window」では、Sペンをマルチタスク用ウィンドウを開くために使用し、好きな場所に、好きな大きさのウィンドウを作り、YouTubeや電卓、Webブラウザーなどのアプリをそれまで使用していたアプリを中断せずに、利用することができます。

これらのGALAXY Note 3などで対応した機能は、Wacomの高性能デジタルペンと1チップコントロールICにより実現しているということです。

Wacomでは、今後も、さまざまなモバイル機器上でのfeelの採用を広め、モバイル機器のより直観的で楽しく、クリエイティブな使い方を提案していくそうです。

記事執筆:memn0ck


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