携帯電話とPHS間でのMNPが2014年10月に開始へ

総務省は2日、電気通信番号規則の一部改正について、携帯電話とPHS間の番号ポータビリティー制度(MNP)の導入ついての改正および所要の規定整備に対する意見募集を2013年10月3日(木)~11月1日(金)17時まで行うことを公表しています。

この省令案について、募集した意見を踏まえ、総務省にて調査審議を行い、総務大臣に対して答申する予定。答申を受けて、省令案が妥当と判断されれば、2014年10月1日に携帯電話とPHS間でのMNPが実現されることになります。



総務省では、すでに携帯電話の電話番号が不足していることから2013年11月にも従来の「090」および「080」に加え、現在、PHSに割り当てられている「070」を携帯電話へ割り当てることになっています。

これを受けて、NTTドコモやKDDI、ソフトバンクモバイルなどの携帯電話事業者は、すでに070の割り当て申請を行っています。割り当てが開始されれば、新規契約により、携帯電話で070が利用されるようになります。

そのため、携帯電話とPHSの垣根が少なくなり、サービス面でも大きな違いがなくなっていることから携帯電話とPHS間でのMNPの実現が期待されています。

そこで、今回、総務省では、2014年10月1日にも携帯電話とPHS間でのMNPを施行するための意見募集を行うとしています。

なお、MNPについての試験などに対応するため、端末系伝送路設備を識別する電気通信番号に係る改正については2014年4月1日とするということです。

今回の携帯電話とPHS間でのMNPに対し、現在、唯一のPHS事業者であるウィルコムは、「MNPによって ユーザーの選択肢が広がり、だれとでも定額などの他社にない魅了的なサービスを番号変更を伴わず、携帯電話から移行できるようになるので、ユーザーにもメリットがある。」としています。

記事執筆:memn0ck


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総務省|電気通信番号規則の一部を改正する省令案に対する意見募集