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今年はXperia Z1 f SO-02Fを購入

2013年もあとわずか。今年も「年末企画」として気になったスマートフォンについて振り返りたいと思います。昨年はバッテリーに翻弄された1年、というまとめをしましたが、今年に関しては多くの端末でバッテリー問題は改善。普通に安心してまる1日使えるスマートフォンばかりになりました。操作性に関してもAndroid、iOS共に著しく進化し、もはやAndroid、iOSに大きな差はなくなったと思います。

そんな中、今年話題になったのは今夏のNTTドコモの「ツートップ施策」と、今秋のNTTドコモによるiPhone販売。これにより、スマートフォンメーカーの選別が進んだ1年となったと思います。NECカシオ、パナソニックのスマートフォン事業撤退は大きな話題となりました。

こうしてAppleのiPhoneがドコモでも販売されることとなった影響もあり、堅調な売れ行きを示しています。ただ、そんな中Android勢の中で気を吐いたのがソニーだったと思います。とりわけ今秋発売された「Xperia Z1」は大きなインパクトのある商品でした。

9月ドイツで行われたソニーの平井社長によるXperia Z1のプレゼンを見ながら、久々にワクワクしました。スマートフォンは機能進化が落ち着き、バッテリーやメモリ容量の問題も解消され、安心して使えるようになった反面、どのスマートフォンも個性が薄くなり、商品ごとの差違もカメラの写り具合など、かなり微妙なレベルの勝負になってきて、やや面白味に欠けると思っていたところでした。

そんな中で出てきたXperia Z1は「久々に面白い製品が出てきた。」というワクワク感を感じさせるものでした。それは「Xperia SO-01B」(以下、SO-01B)が2010年4月に初めて発売された時のようなワクワク感に近いものでした。

一言で言えばXperia Z1は「ソニーがソニーらしさを取り戻した象徴の商品」であるように思えます。惜しげも無く自社のカメラやテレビなどの最新技術を詰め込んだのみならず、PurpleやLimeなどのビビッドな色調のカラーを用意し、デザインにもこだわっていました。側面に金属を使用し、高級感も演出していました。また、カメラ機能はARエフェクトなど、遊び心たっぷりの機能満載。高機能、楽しい、かっこいいを全て詰め込んだ商品がXperia Z1だと思います。

というわけで、Xperia Z1を買おうと思ったのですが、一つ問題が……それは、ちょっと大きかったのです。最近は5インチディスプレイを備えるスマートフォンが多くなりましたが、どんどん横幅が多くなり、持ちづらい機種が増えてきました。

もちろん、そうした声を背景に今までも小さいスマートフォンは作られてきましたが、大型のスマートフォンより性能が劣る物が多く、安心して買えないという問題がありました。

そうした中、NTTドコモからXperia Z1をベースに開発された4.3インチディスプレイを備えた比較的小さめのスマートフォン「Xperia Z1 f SO-02F」(以下、SO-02F)が登場しました。

SO-02Fの素晴らしいところは小さくても性能にほとんど妥協がないところです。カメラ機能はZ1とまったく同等で、CPUも同じ。違うところは本体メモリが16GBであること、NOTTVとフルセグが見られないこと、赤外線通信ができないことですが、これらの点を気にする人はそれほど多くないでしょう。なお、どうしてもテレビをたくさん見たい人はアンテナ内蔵の「AQUOS PHONE ZETA SH-01F」(以下、SH-01F)を買えば良いと思います。

SO-02Fをはじめ、最近はコンパクトなスマートフォンにも、大型スマートフォンと変わらないCPUやディスプレイが搭載されるケースが増えました。今までは性能の問題から、どうしても大型スマートフォンを選んだ方が無難という感がありましたが、今はもうコンパクトな物が好きな人はコンパクトなスマートフォンを買えば良い時代だと思います。

というわけで、今年唯一購入したスマートフォンはSO-02Fとなりました。まだ購入間もないですが、不満はありません。バッテリーの持ちもまったく問題なし。昨年購入し、バッテリーの持ちを絶賛した「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」(以下、SH-02E)とほぼ変わりないか、むしろ持ちが良いくらいの印象です。さらにSH-02Eに比べて急速充電器での充電が非常に速いことにも驚きました。ようやくコンパクトスマートフォンで快適に使える物が出てきたことは喜ばしいことでしょう。

というわけで、今年はソニーの元気さとコンパクトなスマートフォンの充実が目立った年、とまとめさせていただきます。

これまではスマートフォンの進化が急速で、1年すると陳腐化していたため、少し無理して1年おきくらいにメインで使うスマートフォンを購入していましたが、スマートフォンの性能が落ち着いてきた感があるので、私はメイン回線の買い替えサイクルを2年単位に戻します。

来年は現時点では新しいスマートフォンを買わない予定です。ただ、安価でSIMフリーで面白い機種が出たら買ってみてSIMを入れ替えながら使ってみるかもしれません。SIMフリーのiPhoneが販売されるようになり、SIMフリースマートフォンも一般向けに普及の予感がありますので、来年はSIMフリーの商品に少し注目したいと思います。また、来年はタブレットを買い替えたいと思っていますので、タブレットにも注目したいと思います。

記事執筆:こば


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