ヤフーがイー・アクセスの株式取得を中止!

ヤフーおよびイー・アクセス、ウィルコム、ソフトバンクの4社は19日、今年3月に発表したヤフーがソフトバンクからイー・アクセスの株式取得を行うことについて中止することを決議したと発表しています。

現在、ソフトバンクグループに携帯電話・PHS会社がソフトバンクモバイルのほか、ウィルコムとイー・アクセスがあり、6月1日にイー・アクセスを存続会社としてウィルコムとイー・アクセスが合併、その後、合併後のイー・アクセスの株式をヤフーが取得し、社名をワイモバイルに変更するとしていました。

このうち、イー・アクセスとウィルコムの合併については予定通り、2014年6月1日に実施されるものの、ヤフーによる株式取得は中止されることになりました。ただし、現時点では、合併後のイー・アクセスは時期は未定ながら将来的に社名をワイモバイルに変更予定としています。

また、ヤフーでは合併後のイー・アクセスと提携し、ヤフーのサービスを組み込んだブランド「Y!mobile」を共同で展開する予定としていますが、詳細な内容についてはあらためて後日案内するということです。

発表ではヤフーがイー・アクセスを子会社化して自らインフラを手がけるよりも、ヤフーはサービス、イー・アクセスはインフラというそれぞれの強みを生かした協業の形で事業を進めていくことが望ましいとの結論に至ったとしています。

イー・アクセスとウィルコムは6月1日を効力発生日として合併を行う予定であり(合併後の新会社を以下、「新会社」)、新会社の社名については、後日、ワイモバイルに変更する予定。新会社はヤフーとの密接な連携の下、2014年3月27日の発表時にヤフーが掲げた「ネットの生み出す楽しさ・便利さをみんなの手元に届ける」というコンセプトを引き継いでいきます。

また、ヤフーはヤフーのサービスを組み込んだ商材を新ブランド「Y!mobile」の名称で新会社と共同して展開し、新しいサービスの内容は決まり次第案内する予定。また、ヤフーにおいては「Y!mobile」で実施する各種取り組みをソフトバンクモバイルで展開することも視野に入れてソフトバンクと議論を開始するそうです。

なお、新ブランドの開始までは、引き続き現在のイー・アクセス、ウィルコムそれぞれのブランドにて、サービスを提供していくほか、これらのPHSサービス、MVNO向けサービス、ADSLホールセールについては、新ブランド開始以降も継続して提供していきます。

◯新会社の概要(2014年6月2日付) 
(1) 名称:イー・アクセス株式会社(後日、ワイモバイル株式会社に変更予定)
(2) 所在地:東京都港区東新橋1-9-2
(3) 代表者の役職・氏名:
代表取締役社長CEO エリック・ガン
取締役COO 寺尾 洋幸
取締役 阿部 基成
取締役 髙島 謙一
取締役 宮内 謙
取締役 宮川 潤一
取締役 藤原 和彦
取締役 村上 臣
(4) 事業内容:電気通信事業
(5) 資本金:43,286百万円
(6) 設立年月日:平成11年11月1日
(7) 大株主および持株比率:ソフトバンク:99.68%(議決権比率 33.29%)


記事執筆:memn0ck


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ヤフー株式会社によるイー・アクセス株式会社の株式取得の中止と今後の協業について / プレスルーム - ヤフー株式会社