COMPUTEX TAIPEI 2015の様子!

今年も台湾・台北で開催された「COMPUTEX TAIPIE 2015」。多くのアジア企業がPC系やモバイル系のプロダクトや関連アクセサリーを展示していた。

こういった展示会では会場を取材してまわっていると、企業の中には販促グッズを配布してくれる場合もあり、ボールペンやエコバック、中には安価なモバイルバッテリーなどという場合もある。

今回、MSIを取材して頂いたのがその”モバイルバッテリー”であったのだが、5000mAhと容量の中程度のものながら、薄型で販促物としては大変できの良いものが配布されていた。ところが、このバッテリーをよく調べてみると、意外なことがわかったのだ。

MSIが配布していたモバイルバッテリーは、なんと中国のシャオミ(英語名:Xiaomi、中国語名:小米科技)製。シャオミのホームページで確認したところ、製品名は「小米移动电源 5000mAh」。49元(約1,000円)の商品であることがわかった。

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シャオミの「小米移动电源 5000mAh」


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塗装は変えられ、MSIのロゴがプリントされている


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ケーブルにロゴが入っていたため小米製と発覚した


ここのところ、シャオミは世界市場で第3位グループまで登りつめたスマートフォン(スマホ)だけのメーカーから、総合家電メーカーへと脱却を進めている。

ライバルであり、良く"中国の"とも付けられるAppleがiPhoneやiPadなど向けの認証をとったLightningケーブルや、日本のベンチャー企業の製品のデザインを模倣したのではないかと話題になった空気清浄機など、自社のスマホ以外のアクセサリー、IT関連商品以外の家電製品の分野まで手を広げている。

シャオミはかつての“製造工場”から“スマホメーカー”へとステップアップした後、今や"総合家電メーカー"となりつつあるのだ。

シャオミをはじめ、多くの中国メーカーが下請け的な製造工場からメーカーへとステップアップする中、シャオミの勢いは群を抜いたものだとも言えるだろう。

というのも、シャオミの先を進んでいたのはOPPO(オッポ)だ。OPPOは2004年に設立された中国・広東省東莞市に本部を置く電気機器メーカーであり、元々はMP3プレーヤーなど音楽再生端末を手がけるAV機器メーカーだったが、中国の格安携帯電話製造ブームに乗じてフィーチャーフォンへ参入。初期は模造品的な機種を製造・販売していたが、スマホへ市場がシフトする中、頭角を表した。

台湾でもOPPOは販路を拡大しており、最近では台北市内でも直営店、取扱店が続々と開店している。この勢いは国内メーカーのASUSTeK Computer(以下、ASUS)の勢いとも相まって、これまで勢力を持っていた同じく台湾の国内メーカーであるHTCを脅かしている。事実、ここ数年、サムスン電子やソニーはもとより、HTCのショップでさえ、台北市内で数を減らしつつある。

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光華商場にあるOPPOストア


このOPPOに“まった”をかけたのがシャオミだ。6月5日現在、台北市内にショップを開設準備中だ。2015年の後半の台北市内は、ASUS vs Oppo vs シャオミという構図になりそうな様相だ。

このように、MSIのモバイルバッテリーがシャオミ製であったことを発端に、筆者なりに台北市内の小米の進出の状況まで調べることになったのだが、中国メーカーの発展は日本国内に伝わってきている以上に、勢いがあることを肌で感じる結果となった。

今後もシャオミをはじめ、OPPO、そして、それにつづく中国メーカーの今後の勢いに目が離せないというところだ。

記事執筆:甲斐寿憲


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