Surfaceシリーズを体験できるイベント「Surface 夏祭り」を開催

日本マイクロソフトは15日、東京・港区にあるアークヒルズカフェにてWindows 10を搭載した2in1パソコン(PC)「Surface」シリーズで各種の制作体験ができるイベント「Surface デジタル夏祭り」を開催した。

会場内にはワークショップ形式でSurfaceを使ったホログラムの作り方やLINEスタンプの作り方、描いたイラストをプリントしてオリジナルのうちわやタンブラーも作れるブースが用意されていた。

各ブースでは最新PC「Surface Pro 4」や「Surface Book」と筆圧感知に対応するペン型デバイス「Surface ペン」を使い、フォトレタッチやイラスト制作が体験できるほか、ホログラム制作ではビジネス以外ではなかなか馴染みがない「PowerPoint」を使い、Surface Pro 4で撮影した動画を加工・レイアウトする使い方を紹介していた。

今回は多くの来場者で大盛況だった同イベントから、音楽・写真・イラストに携わる3人のプロクリエイターによるステージイベント「スペシャルセッション」を紹介していく。

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最初に登壇したのは音楽プロデューサー・作曲家の石川鉄男氏。これまでAppleユーザーだったという石川氏は、手書きで譜面作成・アレンジまでできるWindowsストアアプリ「StaffPad」のデモを見てつい最近Surface Pro 4を購入したという経緯を話す。Windows 10もまだまだ初心者だという石川氏だが、StaffPadの可能性を見いだしてWindowsに乗り換えたと語った。

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石川氏のStaffPadのデモンストレーションでは、これまで数万円もする譜面作成は音符や演奏のニュアンスを表現するために多くのボタンとコマンドが必要だったが、7,000円で購入できるStaffPadなら手書きで直感的に入力でき、入力したいニュアンスをくみ取って自動的に音符を清書してくれる点について紹介した。

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Surface ペンを使って紙に書くように音符を書いていく。

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1小節書き終わったら隣の小節をタップすると音符が清書され、棒の向きが変わっている。

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清書された後でも音符の長さも紙に書くように変更できる点が直感的で面白い。

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滑らかに演奏する「スラー」も手書きした後に、弧の膨らみを変えて表現したいニュアンスを具現化できる。

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音符の強弱や全体的な強弱表現も手書きで行えるほか、さまざまな演奏表現がプリセットで登録されている。この中の機能を選んで、ペンで書き込んでいく。石川氏はこの機能を「スタンプのようなもの」と表現し、使いやすいと語っていた。

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続いて、日本マイクロソフトが主催する「Surface でやってみよう 『夏休みの宿題』 コンテスト」の審査員を務めるフォトグラファーの大和田良氏が登壇。このコンテストはテーマに沿った写真とイラストを募集するというもので、写真部門のお題は「Surfaceで、とっておきの夏の思い出写真をもっと印象的に」だ。

大和田氏は、写真を印象的に仕上げることについてインパクトを狙って派手にするのではなく「写真を撮ったときのイメージに近づけることが大事」と語った。

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デモンストレーションでは、Adobeの写真編集ソフト「Photoshop CC」を用いて、印象的な写真に仕上げるコツを紹介した。この写真では、旅行の最終日の夕暮れ時で帰りたくないという寂しさがありそれを撮影したのだという。そこでその心情をイメージして編集を行った。

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大和田氏は、フォトレタッチはトーンカーブを覚えることが重要と説明し、実際にトーンカーブの効果を説明した。トーンカーブは明るさを調整するだけではなく、「レッド」や「グリーン」、「ブルー」の各要素を変更して夕暮れ時を再現する手順を紹介した。

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青の中間トーンを落とし、赤を少し強めにして夕暮れを再現。

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Surface ペンで、背景の緑の部分をサクサクっと選択し、ぼかしの範囲を200pxに設定。

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選択範囲に対して、トーンカーブでコントラストが高くなるトーンを設定し、印象を強めた。大和田氏は、このほかにも例を示して撮影したときに印象的に思った色を再現するためには、トーンカーブが有効であることを説明した。

大和田氏は今回の課題について、Surfaceで写真編集がどこでもできるようになったことをメリットとして語った上で、「どれだけ楽しい夏休みを過ごしたか、印象的な風景に出会ったか、そういったことが大事でそれにレンズを向けて写真を撮る」と写真の重要性を語り、それを印象的に仕上げる工程が写真編集であると説明した。

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最後に、イラスト部門の審査員を務めるイラストレーターのHALKAさんが登壇し、募集テーマの「この夏大切な人へ送りたい。 Surface で作るとっておきの暑中見舞い」について紹介した。

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イラスト部門は、絵心がない人でも応募できるようHALKAさんが描いたテンプレートを用意。HALKAさんは、このテンプレートを用いて普段どのようにイラストを仕上げているのかをSurface Bookでデモンストレーションを行った。

テンプレートは、じっくりと彩色ができる線のシンプルなものと、色の選択で表現の幅が変わる細かい分まで線で書き込まれた2種類を用意している。

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HALKAさんは線がシンプルなテンプレートを選ぶと、葉の質感を表現するためSurface ペンで線を描き加えていく。Surface Bookは直接画面に線が描けるので使いやすいとのことだった。

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このようにして、線を描き加えたものが、テンプレートに用意した線が細かいものなのだという。HALKAさんの作風は単色塗りが基本と言うことで、彩色後に色変更を行いイメージに近づけることができることも紙にはないデジタルならではの便利さであると紹介した。

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最後に彩色の完成例を紹介。HALKAさんらしい、優しい色調の暑中見舞いだ。

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もうひとつのテンプレートも線がシンプルなものと、書き込まれたもの2種類を用意している。

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完成例では、背景にレースの模様を描き足すなど自分らしさを表現するアイディアを紹介した。HALKAさんは「塗りとかが簡単にSurfaceではできるようになっているので、紙に気軽に鉛筆で描くような感覚で仕上げていくことができる」と使い勝手を紹介した。

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スペシャルセッション後もイベントは続き、歴代Surfaceシリーズの展示や現行のSurfaceシリーズのタッチ&トライコーナーは賑わっていた。

なお、Surfaceシリーズは直前に価格が値下げされて購入しやすくなっているので、購入を検討している人は是非チェックしてみて欲しい。

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記事執筆:mi2_303


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